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不安な原子力、事故隠し疑惑も

韓国原子力研究院、8時間後に白色警報を解除

キム・ビョンギ記者 2011.02.22 15:42

2月20日午後2時32分、放射線の流出で白色警報が発令された大田広域市儒城区 楸木洞にある韓国原子力研究院は、放射線準位が正常に戻り、状況の発生から 8時間後の午後9時5分に警報を解除し、正常モードに入ると発表した。

韓国原子力研究院側は、「放射線白色非常は放射性物質の漏出による放射性の 影響が原子力施設の建物内に限定されると予想される時に発令される」とし、 「事故施設の周辺50m以内の放射線準位が1mSv/hを超えたため、職員の待避措 置を取った」と明らかにした。事故の原因に対しては「シリコン半導体の生産 作業の途中に半導体生産用アルミニウム筒が水に浮び、放射線量が大きく増加 した」と明らかにした。

だが、原子力研究所内の30MW級研究用原子炉では1995年から核燃料を装填して 稼動してきたが、2007年には濃縮ウラニウム0.2gをはじめとするウラニウム 2.7kgが紛失する事故が発生するなど、火災をはじめ大小の事故が絶えず、住民 の不安を買ってきた。

さらに今回は事故発生後、1時間30分近く経ってから警報が発令されたと知らさ れて、事故を縮小・隠そうとしたという疑惑も起きている。

大田環境運動連合と大田忠南緑色連合などの環境団体は即刻声明を出し、事故 の正確な真偽を明らかにすることを要求した。

大田環境運動連合は「境界800mで測定した放射線準位は『国家環境放射線自動 監視網の警報設定に関する基準』による正常準位の100倍を超える量で、警告準 位と非常準位の間」とし「韓国原子力研究院が発表した『近隣地域住民保護措 置が不必要と判断している』というのは事実をひどく縮小、隠すもの」と疑惑 を提起した。

環境運動連合の主張によれば「警告準位は『食物摂取の可否を決めるために設 定した準位で、警告準位に当たる地点で生産される水と農畜産物などの摂取は 暫定的に制限され、個別の食品に対して精密放射能分析を実施した後、最終的 に摂取の可否を決める』となっていて、近隣地域の住民に直接的な被害が発生 しかねない問題」だという。

大田忠南緑色連合もまた声明を出し「事故は午後1時08分に発生したが、1時間 24分たった2時32分に白色警報が発令された。事故発生から警報発令まで1時間 24分すぎてから白色警報が発令され、住民を待避させる過程で大田放射能防災 指揮センターは何をしていたのか疑問」とし「韓国原子力研究院が報告を正確 にしたのか、報告をしなければ状況が把握できないのか、大田放射線防災指揮 センターの役割に疑問を提起せざるをえない」と指摘した。

また、「大田広域市と教育科学技術部に大田にあるハナロ原子力の安全に対す る根本的な安全システムを点検し、再発防止に対する根本的な対策樹立を要求 する」と明らかにした。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-02-23 02:12:28 / Last modified on 2011-02-23 02:12:34 Copyright: Default

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