MB、「『福祉ポピュリズム』は解決策ではない」

企財部尹増鉉長官も「『福祉ポピュリズム』は共有地の悲劇を招く」

OECD国家のうち韓国の福祉予算の割合が最低水準という状況で、李明博大統領 と尹増鉉(ユン・ジョンヒョン)企画財政部長官が新年辞で、また選別的福祉を 強調した。

李明博大統領は1月3日、福祉予算拡大と普遍的福祉での政策転換要求に対して 『福祉ポピュリズム(大衆迎合主義)』と批判し、選別的福祉の『連携型福祉』 を提示した。

［出処:青瓦台］

李大統領はこの日の新年特別演説で、「政府は助けが必要な方々に連携型福祉 できめこまかく恩恵を差し上げることを優先的な目標にしている」と述べ、 「限られた国家財政で無差別に恩恵授与をして歓心を買う福祉ポピュリズムは 決して問題の解決ではない」と批判した。

続いて李大統領は「多くの国の例が示すように、福祉ポピュリズムは財政危機 を招き、国家の将来はもちろん、福祉そのものを威嚇する」とし「助けが必要 のない人に金を使うと、ぜひ必要な人を助けることを妨げる。公正な社会にも 符合しない」と強調した。

その代わりに李大統領は「今年の予算全体で福祉予算の割合と規模は史上最高」 とし、△中産層まで保育料全額支援、△多文化家庭保育料全額支援、△特性化 高校生学費全額支援など、政府の核心課題である『庶民希望3大予算』を 『連携型福祉』の姿として提示した。

企画財政部の尹増鉉(ユン・ジョンヒョン)長官もこの日の新年辞で「政界でも 国民でも、国家の蔵を共有地のように考えてはいけない」とし、李大統領の 「福祉ポピュリズム」批判を補った。

ユン長官は「福祉政策は原則と規律があってこそ持続できるという点で無責任 なポピュリズム的な主張は結局庶民の役にも立たない」とし「国家の蔵を主人 がない共有地扱いし、牛を牽いて出てきて無計画に草を取れば、草地が荒れは てる『共有地の悲劇』を招く可能性があることを肝に銘じなければならない」 と強調した。

ユン長官は12月15日、「福祉のようなのに財源を使うと何も残らない」、 「福祉は楽しみ」という発言で物議をかもしたことがある。

李大統領の新年辞に対して野党は即刻論評して反論に出た。

社会党のチョ・ヨングォン スポークスマンは「普遍的福祉が無差別的な恩恵の 授与で歓心を買う福祉ポピュリズムだと話したことも国民には絶望」とし、 「言葉では『生活の質の先進化』を言い、差別的福祉でしかない連携型福祉を 代案にするのは国民を欺瞞すること」と叱責した。

進歩新党のシム・ジェオク スポークスマンは「『福祉ポピュリズム』の議論は 国民の福祉拡大の熱望に冷水を浴びせる発言で、民生に無関心な大統領の認識 を再び示した」とし「暇さえあれば『先進一流国家』、『先進化』を言いなが らもOECD国家で福祉は最低水準から脱せない国の大統領の新年辞としては信じ 難い」と酷評した。

民主労働党のウ・ウィヨン スポークスマンは「李明博大統領はまるで保健福祉 部の長官がならべるような各種政策を細かくならべ、庶民政策と経済成長を話 したが、昨年末の議会クーデターで4大河川予算をかっ払うために全ての民生予算 を削減し、オウムのように親庶民政策を繰り返すのは国民を二回愚弄すること」 と批判した。

民主党のチャ・ヨン スポークスマンは「今年の予算に福祉予算が多いといった が、ほんとうにとんでもない言葉だ。親庶民の予算、福祉のための予算は、4大 河川ですべて削減された」とし「一抹の良心が残っているなら国民の皆様に4大 河川事業で削減されたという説明や、少なくとも謝罪をするべきだった」と 指摘した。(記事提携=ビーマイナー)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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