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「白骨団復活」警察官機動隊創設

人権社会、「殺人『的』鎮圧から『殺人鎮圧』に?」即刻解体を要求

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年07月30日13時57分

集会鎮圧を試演する人権と安全、法秩序の守備?

警察庁が今日(7月30日) 『警察官機動隊』を発足させた。警察庁は今日の午前、 ソウル市中区新堂洞にある機動本部で『警察官機動隊』創設式を開いた。創設 式には、オ・チョンス警察庁長官が直接参加し、機動隊員たちを励ました。

腕と足、そして胸に警察マークがついた保護帯を着用して登場した機動隊員は、 デモ鎮圧試演を見せた。覆面に長い棒を持ったデモ隊が機動隊員を攻撃すると、 戦闘警察と違って機動的な小さな盾を持った機動隊員たちはデモ隊役をしてい る人々の腕を折って地面に押え付け、直ちに鎮圧した。

『警察官機動隊』は、戦闘警察や義務警察ではなく職業警察官で構成、17部隊、 約1700人の規模で運営される。そのために警察庁は機動隊専門担当人員として、 990人の新任警察官を選抜し、6か月間教育した。『人権と安全、法秩序守備』 という標語を掲げた警察官機動隊は、まさに集会デモ現場に投入される予定だ。

こうした警察官機動隊の創設は、李明博大統領当選直後に警察が集会デモ時の 対応方式を「現場検挙中心に転換する方案を検討中」とし、ポリスライン直後 に逮捕部隊を配置すると発表したが、この時から予告されていた。3月に、オ・ チョンス警察庁長官は大統領府業務報告で「デモ現場で警察権の適正なイベン トのために戦闘警察の代わりに警察官で構成された逮捕専門担当部隊を新設、 不法デモ現場の全面に配置する方針」と発表している。

狂牛病国民対策会議、「李明博政権、死んだと思っていた白骨団を墓から蘇らせた」

これに対して人権社会団体は「白骨団の復活」と強く反発してきた。

今日の警察官機動隊創設に対し、狂牛病国民対策会議は記者会見をして「殺人 『的』な鎮圧から、『殺人鎮圧』に変わるか」とし、警察官機動隊の即刻解体 を要求した。

狂牛病国民対策会議は警察官機動隊を白骨団と一致させ、「獣を殴るようにデ モ隊を無差別に暴行した白骨団は、その名前だけでも恐怖の対象だった。その 存在だけでも独裁政権の暴圧を象徴していた」とし「李明博政権は、死んだと 思っていた白骨団を10数年後に墓からまた引き出した」と指摘した。

続いて狂牛病国民対策会議は、警察庁が昨年末、警察官機動隊に対して各地方 警察庁に文書を送り「集会デモ管理分野でメガトン級の爆発力を実感できるだ ろう」と書いていたことについて「今までキャンドルデモで見せた暴力にも足 りず、白骨団で『メガトン級』鎮圧をすれば、いったいどれほど恐ろしい『メ ガトン級暴力が乱舞するのかを考えても、寒気がする」とし「白骨団のように 警察暴力以外に依存するものがなかった独裁政権の末路をはっきり思い出せ」 と李明博政権に警告した。

人権団体連席会議、「オ・チョンス、本当に民主主義の時計を軍事政権時期に」

人権団体連席会議も声明を出し「キャンドル集会を第5共和国式で鎮圧すると言 い放ったオ・チョンス警察庁長官は、本当に民主主義の時計を軍事政権時期に 戻した」と指摘した。

人権団体連席会議は、「警察はデモ参加者を攻撃的に検挙する逮捕専門担当部 隊を創設することにより、弾圧の程度をさらに高めた」とし「これで集会デモ の現場で自分たちの権利を守ろうとする人と警察の間での物理的な衝突はさら に激しくなる。この責任は明確に警察とその首脳部が負う」と明らかにした。

続いて「平和を破り、物理力を利用し、大規模な負傷者を出したのは、むしろ 警察」とし「市民の安全を保護すべき警察が、少数の政治警察に振り回され、 市民の集会デモの弾圧に熱中すれば、それはただ民主主義を粉砕する権力の暴 力的支配の道具でしかない」と指摘して、警察官機動隊の即刻解体を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-08-02 07:54:12 / Last modified on 2008-08-02 07:54:13 Copyright: Default

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