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「フェミニズムと労働運動の結合が切実」

撤廃連帯、労働組合での女性教育の方向性を明らかにする討論会を開催

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年03月09日13時44分

特殊でもなく、少数でもない女性労働者

3月8日にならなければ女性労働者の問題が中心にならない、選挙時期にならな ければ議論されない割当制をはじめとする女性主体の問題、一年に何度かしか ない女性教育と、さらに性暴力事件が起きなければ全組合員に行われない反性 暴力教育、そして反性暴力教育だけで止めてしまう女性教育、性暴力事件解決 機関になってしまった労組内女性委員会と女性局、「階級関係=普遍=上位」だ が「女性問題=少数=特殊」の... 労組の中の女性の現実だ。

だが、女性労働者の現実は少数でもなく、特殊でもなく、ただ記念日になれば 女性の声を記念すれば良いというものではない。非正規職のうちの女性労働者 の割合が70%、仕事と家事の両立を要求して、家事労働を社会化させるがその ことは再び低賃金労働で女性に跳ね返る、相変らず副次的労働扱いされる女性 労働。70年代の女性労働者が裸でデモをしたという歴史の1ページが、2007年 もそのまま再現されている... これが現実だ。

労組での女性教育はどのようにすべきか

こうした中「労働組合での女性教育は、どのようにすべきか」という真摯な悩 みが進行している。全国不安定労働撤廃連帯(撤廃連帯)は7日、民主労総で討 論会を開き、労組内女性教育の必要性と方向性に対する議論を進行した。

この席で撤廃連帯のチョン・ジヒョン事務局長は、労組内で女性教育が正しく できない理由として「女性組合員を組合員という一つの権利主体として認識で きない状況」をあげ、△体系的な教育システムの不備、△女性教育に対する教 育時間の確保不足、△女性が多いところでの問題のように人口統計学的な接近 に終わる点などを問題点と指摘した。

チョン・ジヒョン事務局長は「女性労働者として、または労働運動がフェミニ ズムといかに結合すべきかという観点から教育主題を選定して配置することが 重要だ」とし、「非正規職でも女性が多く、貧困層も女性が多いが、多いとい うことも深刻だが女性に加えられる暴力の様相にすべての人が直面している。 労働組合でのフェミニズムに対する認識が必要だ」と明らかにした。

「性暴力解決など実用主義的な接近ではない労働運動と女性運動の結合」

討論会では、撤廃連帯で準備している女性労働教案作成の作業が紹介された。 撤廃連帯は「労働者の目で世の中を見ようという趣旨で行われる労働者教育は、 ますます体系化されて持続しているが、女性の問題はいろいろ難しい現実条件 によってきちんと認識されていない」と指摘し「女性問題に関し、運動社会内 部の問題意識を高めるために、優先的に教案を整備する作業が必要だった」と 事業の趣旨を説明した。

撤廃連帯のムン・ソルヒ教育部長は教案作成事業について「労働運動陣営が女 性の問題をきちんと認識することに対する悩みをこれ以上遅らせてはいけない」 とし「新自由主義が女性労働力を積極的に活用していることを正しく把握して 対応しなければ、労働運動は危機ではなく破産状態になりうる」と女性労働教 育の重要性を指摘した。

続いて「女性問題は、性暴力問題を解決するなどの実用主義的接近を越えて、 労働運動と女性運動の結合により、現在の労働運動の危機を克服する新しい 運動の核心にならなければならない」と伝えた。

撤廃連帯が準備している教案には、△新自由主義と女性、△女性労働者と労働 権、△女性労働者と労働組合、△女性労働者と労働法改悪闘争、△女性労働者 とフェミニズムが核心的な内容で、盧武鉉政権の女性政策を批判し、フェミニ ズムと労働運動の出逢いの重要性などが含まれる予定だ。

撤廃連帯はそのために5月中に女性教育教案集をパンフレットで発刊する予定 で、教育作成後はワークショップも開催する予定だ。またこうした教育システ ムの取り組みを拡張するために女性教育ネットワークを提案、持続的な取り組 みを続ける枠組みを作る予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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