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女性解放に向かう飛行が始まる

[3・8 100周年]光州市庁非正規職の原職復帰を要求する女性宣言

イ・ギョンジン現場記者/ 2008年03月04日16時56分

3月4日、光州市庁前では3・8国際女性デー100周年をむかえ、光州地域の女性団 体活動家と個人が集まり、記者会見を持った。

記者会見に参加した女性たちは「100周年をむかえる国際女性デーの真の意味を 継承するのは、低賃金と不安定な労働に苦しまざるをえない女性の現実に対し、 闘争して連帯すること」とし『光州市庁非正規職原職復帰を要求する女性宣言』 を行った。

記者会見参加者のユン・ダンシル氏は「最近光州市庁が示す非正規職労働者へ の弾圧と文化闘争と1人デモを全て抑圧するのは、民主主義に逆行する処置」と し、パク・クァンテ市長と公務員を強く叱責した。また「100年前、米国の女性 労働者が女性労働権争奪のために戦ったように、原職復帰争奪のために約1年、 休むことなく戦う光州市庁非正規職女性労働者が立っている。ここが女性解放 の出発点になる」と話した。

記者会見は全南大学生の宣言文朗読に続き『光州市庁非正規職原職復帰と女性 解放』の意志を書いた女性宣言紙飛行機を市庁舎に向かって力いっぱい飛ばす ことで終えた。

[全文]光州市庁非正規職原職復帰を要求する女性宣言

今から100年前の1908年3月8日、米国の紡織工場で働いていた約1万5千人の女性 労働者が、殺人的な低賃金と長時間労働では暮せない、女性も人間だと叫び、 おそろしい低賃金と劣悪な労働条件を変えるために勇敢に立ち上がった。こう した女性労働者の闘争は米国を越え、各地で続けられ、女性自らが組織を作っ てより良い未来のために抵抗して連帯した。こうした女性労働者の抵抗と闘争 を思い出すため、3.8世界女性の日を作った。この日はまさに全世界の女性が自 らの手で女性の現実を変えようと闘争し、連帯を確かめる日である。

残念なことに、2007年3月8日、国際女性デー、5.18精神継承を語り女性の人権 と平和を掲げる光州市でとんでもないことが起きた。『ただ仕事だけはさせて くれ』と、『命綱のような雇用だけは奪わないでくれ』と全身で絶叫した女性 労働者たちが、光州市の人権蹂躙と暴力の中で路上に追われた。すべて光州市 庁社で清掃用役として働く年齢50、60の女性労働者たちだった。彼女たちは職 場で人間としての待遇を受けたかったし、いつも解雇の威嚇の中で生き残るた めに労働組合を作って団結した。ところが労働者として当然持っているこの権 利が、むしろ慣れた職場から彼女たちが追い出される理由になってしまった。

  1. 8国際女性デー100年を迎える今日の現実は、女性たちが共に祭りをし、楽し むにはあまりにも暗い。年をとっているという理由で、非正規職という理由で、 女性だという理由で、さらに多くの差別を受け、苦しむ韓国社会! 女性のほと んどは労働者性さえ認めさせるのが難しい劣悪な労働条件の中で、低賃金とい つクビを切られるかわからない不安定な雇用で昔も今も相変らず苦しい人生を 送っている。

光州市庁から追い出された女性労働者たちはこうした現実に全身で対抗し、今 も戦っている。女性労働者として人間らしく生きたいということが、働いてい た所、光州市庁社に原職復帰することであることを、生計を繋ぐ雇用を取り戻 すことであることを要求し、屈することなくがんばっている。彼女たち市庁の 非正規職女性労働者と連帯することが、劣悪な労働条件に耐えることを強要さ れ、雇用もさらに不安定になり、息もつけない女性の現実を変える、女性たち が暮せる世の中を作るその道であろう。

そのためわれわれは光州市庁非正規職女性労働者の原職復帰闘争に連帯しよう と思う。これが3.8世界女性の日の意味を正しく継承することであり、韓国のす べての女性が笑える女性解放に向かって進むところであることを確信する。

2008年3月4日

光州市庁非正規職原職復帰要求女性宣言参加者一同

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-03-05 04:11:37 / Last modified on 2008-03-05 04:11:39 Copyright: Default

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