女性デー、ストライキに座り込みまで…闘争する女性労働者
健保公団コールセンター労働者、新羅大・LGツインタワー清掃労働者
ウン・ヘジン記者 2021.03.08 18:08
113周年国際女性デーの3月8日、コールセンターの女性労働者が再びストライキに突入した。
労組を作った清掃労働者たちは、用役業者変更を理由に解雇された後、
雇用継承を要求して83日間座り込んでいる。
学校財政の困難を理由に雇用費を減らし、解雇された清掃労働者もいる。
113年前の1908年、
米国の紡織工場の女性労働者が生存権と参政権を要求して街頭闘争に立ち上がった。
そして現在も女性労働者は劣悪な労働環境と解雇と正面から闘っている。
[出処:公共運輸労組]
『女性デー』にストライキをする理由
95%が女性の健康保険コールセンター
国民健康保険カスタマーセンターの労働者が24日間のストライキに続いて
再びストライキに突入した。
カスタマーセンターの直営化に対する公団側の態度変化を確認できなかったためだ。
カスタマーセンターの労働者は用役業者の監視・統制の中で
1日6時間、120本以上の相談をしてきた。
彼らはなぜストライキを止められないのだろうか。
国民健康保険カスタマーセンターは全労働者の95%以上が女性だ。
彼らはこれまで用役業者の労務管理で重い病気にかかってきた。
先月の実態調査によれば、労働者の1日の平均休憩時間は30分だった。
10分未満の休憩時間を利用する割合も33.7%にのぼる。
2011年、安全保健公団の「コールセンター勤労者の職務ストレス管理指針」は
休息時間を1時間相談した時に5分あるいは2時間相談した時に15分と決めている。
85%の労働者は鬱病危険群で非常に深刻な水準だ。
鬱病評価尺度のPHQ-2は総点6点のうち2点以上を鬱病危険群に分類している。99.4%の女性労働者は
少なくとも一部以上の身体部位で筋骨格系疾患に関する自覚症状と痛みを経験している。
国民健康保険カスタマーセンターの労働者は再びストライキに突入するにあたり
「国民健康保険は国民全体に提供する公共性の側面は無視して、
君たちは非正規職だと言う排除の論理で一貫している。
そして、この排除が非正規職労働者に非人間的な労働条件を強要した」とし、
相談員労働者は
「筋骨格系、恐慌障害・鬱病、膀胱炎、腎盂腎炎などの疾患に露出している」と伝えた。
また「国民健康保険公団は、これさえ無視しており、
まるで下請企業をしっかり監督すれば済む問題だと判断している。
ガン患者に風邪薬を処方するようなもの」と批判した。
公共運輸労組国民健康保険カスタマーセンター支部は今日(3月8日)の本部支会を始め、
10日はソウル・京仁・大田・光州・釜山支会がストライキを続ける。
キム・スギョン支部長は
「コールセンターは女性労働の象徴といえる。
女性労働者の中で特に経歴が断絶した労働者の雇用は多くない。
女性労働は低賃金の上にさげすまれ、馬鹿にされる現実は相変らず変わらない。
だから女性デーにストライキをすることになった」と明らかにした。
また、労働環境に関して
「コールセンター労働者の鬱病は、
単に顧客応対によって発生したのではない。
過度なコール数の監視で業務を調整できず、
相談関連の全てに責任を持たなければならず、
その苦痛で感情が分裂する」と説明した。
[出処:民主一般連盟]
『清掃』するためだけに労組作った清掃労働者、
「今は清掃労働者たちをなくそうとしている」
釜山新羅大学校は、2月28日付で清掃労働者51人を全員解雇した。
学生数の減少が予想され、財政的に苦しいという理由だった。
そのため同月23日から清掃労働者は本館座り込みに突入した。
闘争に突入してから41日目になり、座り込みは14日目をむかえた。
2月28日、新羅大は彼らを雇用していた清掃用役業者(株)ウボンライフに契約終了文書を送り、
3月1日以後は労働者の校内建物への出入りを止めろといった。
また校内に付着した横断幕など宣伝物を除去し、原状復旧しろともいっている。
新羅大の清掃労働者はほとんどが10年から15年間働いてきた労働者だ。
彼らは清掃の他の業務まで要求されながら働き、
これを改善しようとして2012年に労組を作った。
しかし2014年、新羅大が新しい用役業者と契約を結び、労働者は契約満了になった。
当時、労働者は79日間の座り込み闘争と45日間の高空ハンストで対抗した。
民主一般連盟釜山地域一般労組新羅大学校支会のチョン・ヒョンシル支会長は
「学校側は学齢人口の減少による財政困難を理由に、
清掃を自動化して教職員を利用して清掃させるという。
清掃労働者をなくすということ」と説明した。
チョン・ヒョンシル支会長は
「われわれの業務は清掃業務だが、学校のさまざまな雑事もした。
教授が生活するアパートも、宿舎を使えば報酬なしで私たちが清掃もした。
学校の草もみんな私たちが植えて管理もした。
そのうちに草に虫がついても私費でみんな処理しなければならなかった。
今は業務が分離しているが、これらの問題によって労組に加入した」と伝えた。
また「2014年に最低落札制で新しい用役の入札をしようとしたが、問題が多かった。
当時、闘争をして7年間、最低賃金の雇用が維持された。
しかし昨年末に新しい総長が就任すると清掃労働者を解雇した」と批判した。
[出処:チャムセサン資料写真]
LGツインタワー清掃労働者、労組設立後に解雇まで…
会社の賃上げ案はやっと「60ウォン」
LGツインタワーの清掃労働者は労組を作った後に用役業者変更を理由に解雇された。
労働者は雇用継承を要求したが、施設を管理するLGグループ子会社のS&Iコーポレーションも、
新規外注業者のペクサン企業も労働者を雇用しなかった。
LGツインタワーの清掃労働者が座り込み闘争を始めて83日目になった。
清掃労働者を雇用したジスINCは去る2019年、
いわゆる「時間端数切り捨て」をして、隔週土曜日の延長手当てを支払わなかった。
昼の休憩時間を1時間30分、年勤務時間を7時間30分と算定する方式だった。
論議になると、昨年からは勤務時間を1日8時間とし、土曜日の勤務をなくした。
また、会社が2019年10月に労働者が労組を作って解雇されるまでに出した案は、
せいぜい時給60ウォン(日本円換算約6円)の値上げだった。
LGツインタワーの清掃労働者は3月8日の女性デーをむかえて
「世の中すべての清掃労働者」に手紙を伝えた。
朝、始発で出勤する清掃労働者と会うために、
午前5時に汝矣島駅・汝矣島乗換センター・パークワン前のバス停留場で宣伝戦をして、
昼には汝矣島駅出口と汝矣島乗換センターで他の清掃労働者たちに書いた手紙を読んだ。
LGツインタワー夜間清掃労働者として働いて解雇されたキム氏は、
世の中の清掃労働者に
「ずっと働けるようにしてくれと言ってもいいのだろうか。
貧しく暮らしてきた私があまりに欲張っているのではないかと何度も悩んだ。
しかしこうして追い出されるかのように出て行くことはできなかった」と伝えた。
彼は「LGツインタワーで清掃の仕事をして5年になる。
これまで何も知らずにただ働いていた。
夫が病気で、娘は昼働き、私は夜に清掃をして交代で世話して過ごしていた」と話した。
続いて闘争をしながら
「つらくないと言えば嘘だ。
いっそ何も知らなかった時のほうが良かったとも考えた。
だが私は一人ではない」とし、必ず勝つと明らかにした。
別のLGツインタワー清掃労働者のアン氏は、
LGツインタワーだけで8年働き、その前にも清掃の仕事を2年ほどした。
アン氏は「生まれて初めて朝の始発に乗って出勤した日を思い出す。
まだ暗い明け方、バスから一斉に降りて皆どこに行くのか、
あっという間に消えた多くのお母さん。
私もそうして10年以上清掃の仕事をしてきた」と回想した。
彼女は「昨年末、解雇通知を受けて80日以上座り込みをする私に、
家族は胸が痛むといいながらも、
大企業を相手に勝てるかと心配するかのように話す。
それで私は淡々と『健康だからもっと働きたいのさ』と答える」とし
「80日、一緒に過ごして、もう目を見るだけでも気持ちが分かる間になったようだ。
互いに面倒をみて、最後まで共に行こう」と伝えた。
原文(チャムセサン)
翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。
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Created on 2021-03-16 08:24:03 / Last modified on 2021-03-16 08:24:05 Copyright:
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