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仕事と家事の両立?「低賃金労働だけ」

女性の日を迎えて盧武鉉政府「社会サービス拡充戦略」への批判が続く

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年03月08日16時03分

100年過ぎてもそのままの女性労働者

今日(8日)は99周年国際女性デーだ。女性労働者が労働基本権と、人間らしく 生きる権利を街頭で要求してから100年が過ぎたが、やはり女性労働者たちは 労働基本権と人間らしく生きる権利を要求して街角に立っている。

盧武鉉政府は低出産高齢化時代に対応して女性が仕事と家事を両立できるよう にし、家族が責任を負っていた介護や育児などを社会的雇用にするとして、 「社会的雇用拡充戦略」を打ち出しているが、皮肉にも女性たちはこの政策に 反対している。盧武鉉政府の女性の仕事を減らすというこれらの政策は、社会 的雇用という名前は良いが、再び女性たちに低賃金と不安定な労働として跳ね 返っているためだ。

「女性の貧困をさらに深化させるだけの社会サービス雇用拡充戦略」

こうした盧武鉉政府の社会的雇用拡充戦略に反対する記者会見が労働社会団体 の主催で8日、政府総合庁舎前で開かれた。ここに集まった労働者と社会団体 の活動家たちは、社会的サービス雇用拡充戦略に対して「女性の貧困をさらに 深化させ、低賃金不安定労働を拡散する」と強力に糾弾した。

この日の記者会見には介護労働者として暮す女性労働者の発言があった。チョ ン・グムジャ公共労組医療連帯支部ソウル大病院介護人分会長は「介護人労働 者は、生計に責任を負うために24時間休むことなく働いている」とし、「盧武 鉉政府は介護人労働者の労働権も認めずにいながら、介護・育児などのサービ スを社会的雇用で満たして行くということは、再び労働者を低賃金労働に追い やることだ」と批判した。

続いてシム・ジェオク民主労働党最高委員は「100年前の女性の声が、今でも 全く同じだということが残念だ」とし「全て家族の責任になっている介護や保 育などが社会化されなければならないことはその通りだが、これを市場に任せ て利益追求の対象にしたり、女性労働者を低賃金労働に追いやってはならない」 と指摘した。

正反対に行くばかりの盧武鉉政府

記者会見の参加者は記者会見文で「盧武鉉政府は、労働市場で力が弱な女性、 老人、障害者に社会的に意味のある職を提供することが可能だと騒いでいる」 とし「政府が本当に社会の危機を解決しようとするのなら、女性の不安定な雇 用の現実を改善して、出産、養育、家族介護の責任を社会的に負うような政策 を作らなければならないのに、政府は正反対の解決法を提示している」と盧武 鉉政府を強力に批判した。

続いて「政府が提示する社会サービス雇用拡充戦略は、公共サービスの民営化、 開放を方向性とするサービス産業育成法案と、安価で柔軟な労働力として女性、 老人層を活用するという低出産高齢化対策に基盤をおいている」とし「不公平 なサービス市場を切り開くことがその目標の本質であり、こうした状況でサー ビスを提供する労働者の労働権保障は遥かに遠い」と指摘、社会サービス拡充 戦略の即刻中断と公共サービス確保方案の用意を要求した。

記者会見の参加者は「女性労働者の70%は非正規職」、「サービス市場私有 化」、「女性の貧困深化」という文字を足で踏むパフォーマンスを行った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-03-11 22:26:10 / Last modified on 2007-03-11 22:26:11 Copyright: Default

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