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「障害等級制・扶養義務制廃止社会化、2年の成果」

共同行動、光化門駅座込場と共にした2年振り返る

カル・ホンシク記者 2014.08.21 11:18

▲光化門共同行動グツグツ決心大会が20日ソウル市庁太平ホールで共同行動主催で開かれた。

障害等級制・扶養義務制廃止を要求して光化門駅で座り込みを始めて2年目になり、 光化門駅座り込みの歴史と意味を振り返る時間が用意された。

光化門共同行動グツグツ決心大会が8月20日午後2時、 ソウル市庁太平ホールで障害等級制・扶養義務制廃止共同行動(以下 共同行動)の主催で開かれた。

共同行動は医学的損傷で等級を分け、 障害者に差別的にサービスを提供する障害等級制、 障害者・貧民などの社会的弱者の扶養責任を1親等の血族に一次的に追わせる扶養義務制に反対し、 2012年8月8日、障害者・貧民団体などが集まって発足した。

共同行動は2012年8月21日、11時間警察と対峙した末に光化門駅地下歩道を占拠して座り込みを始めた。 共同行動は障害等級制と扶養義務制が障害者と貧民に必要な福祉を障害等級と扶養家族の有無に制限する制度だと批判し、 これまで二つの制度の廃止と対策を要求する多様な活動を展開してきた。

共同行動は18代大統領選挙当時、 朴槿恵(パク・クネ)候補に障害等級制廃止、 すべての障害者に障害者年金20万ウォン支給、 扶養義務者基準緩和による死角地帯縮小などの約束を受けた。

しかし2013年2月に発足した朴槿恵政権が「障害等級制」という名前をなくしただけで、 既存の制度の矛盾をそのまま反映する改善策用意と国民基礎生活保障法を既存より後退させた改悪案を推進するなど、 大統領選挙の公約を守らないため、 共同行動は朴槿恵政権を糾弾してまともな代案を用意しろと要求する活動も続けていった。

2012年10月、キム・ジュヨン氏に続いてパク・チウ・ジフン兄弟、 4月にはソン・グキョン氏などが火災で命を失い、 昨年7月にはパク・チニョン氏が住民センターで自ら命を絶つなど、 障害等級制と扶養義務制により多くの人々が命を失った。 そのため共同行動は、彼らの死を社会的他殺と規定し、 朴槿恵政権に活動補助24時間保障と扶養義務制廃止を強く要求する活動を繰り広げた。

また共同行動は、 解雇労働者、性少数者、セウォル号遺族など他の社会的弱者の活動に連帯するなど、 他の社会運動との連帯も広げてきた。 昨年の光化門駅座り込み1周年には、双竜自動車解雇労働者と共に連帯文化祭を開いた。

8月19日現在、 共同行動には障害者・貧民・人権・労働者・女性団体など 224の団体が参加している。

▲光化門駅座り込み闘争を入れた2周年映像を見た後、座り込み2周年を評価した。左からキム・ユニョン事務局長、チャン・ホギョン活動家、パク・キョンソク共同執行委員長

この日のグツグツ決心大会では、2年間の光化門駅座り込み闘争現場を入れた2周年映像を見て、 光化門駅座り込みの意味と成果を振り返った。

共同行動のパク・キョンソク共同執行委員長は 「2年前に光化門駅座り込みを始めた時、 『なぜ扶養義務制を障害等級制とつなげて戦うのか』という指摘をずいぶん受けた」とし 「だが障害等級制と扶養義務制は予算の問題と直結しており、 障害・貧困福祉が障害等級と家族の有無という2列縦隊の先着順で支給される問題がある。 この二つの問題を共にまとめて解決することが力になると考えた」と説明した。

貧困社会連帯のキム・ユニョン事務局長は 「光化門駅座り込みの最大の成果といえば、 障害等級制と扶養義務制廃止が重要だと社会的に感じさせたこと」とし 「こうした成果をあげるため、座込場を2年間守ってきたことも大変なこと」と評価した。

2周年映像を製作した貧困社会連帯のチャン・ホギョン活動家も 「映像を作りながら、光化門駅座り込みを通じ、前には不可能だったことなどが2年間で可能になるかのように感じさせたと思う」とし 「障害等級制と扶養義務制廃止ができるとは考えられなかったが、 座り込みをしている間にできることとして浮上した。 今後も光化門座込場がそのような感動を作れると思う」と伝えた。

▲共同行動所属団体の活動家が出てきて決議発言する姿

続いて共同行動所属団体の活動家が決議発言をして、 これから光化門駅座り込み闘争をさらに強固に守って行こうという覚悟を明らかにした。

韓国筋肉障害者協会のキム・テス活動家は 「私は筋肉病が希少病なので活動補助560時間程度を受けた。 だが私より受けられない人たちと、 障害等級制、扶養義務制廃止のために戦っている人を見ると胸が痛む」とし 「筋肉障害者協会も扶養義務制と障害等級制廃止のために共に参加して闘争する」と伝えた。

ソウル障害者自立生活センターのキム・ジョンフン事務局長は 「わが国の障害者自立生活センターは何箇所かに分れていて、活動する領域が違う。 そのために様々な名分を打ち出して連帯できなかったことを反省する」とし 「今からそんな名分のために動けなくなるようなことをせず、 障害者に必要で重く考えられる時代の議題をまず考えて、 恥ずかしくないように闘争する」と明らかにした。

貧民解放実践連帯のチェ・インギ執行委員長は 「光化門駅の座込場を守りながら、しっかり駆け付けてくれた皆さんは、 運動が全般的に低迷した時、先導的に引っ張ってきた仲間たちだ。 また、今からでも障害等級制、扶養義務制廃止を他の人々より先に立って闘争している仲間たち」とし 「貧困の問題は、貧しい人が集まって闘争して撤廃しなければならない。 撤去民、露天商、野宿者、障害者、労働者たちが集まって、希望を作ろう」と強調した。

パク・キョンソク共同執行委員長は 「座り込みの結果、障害等級制廃止は既定事実になった」とし 「ただし、政府が代案として用意している総合判定道具は、 障害等級制廃止の最初のボタンを掛け間違えるものだ。 障害等級制廃止以後、まともな代案を用意するために闘争しなければならない」と声を高めた。

この日のイベントの途中には、第1回ピンクの船文学賞授賞式も開かれた。 今回の文学賞には随筆・詩部門に14作品が応募して、 このうち7作品が選ばれた。 双龍車闘争賞にはチェ・ユリ氏、トゥリバン賞にはホームレス行動オンダル活動家などが受賞し、 双竜自動車非正規職支会のポク・キソン支会長、人権運動サランバン ミンソン活動家などが授賞者として参加した。

なおこの日の大会を始め、 共同行動は2周年を迎える活動を展開する計画だ。 21日午前11時、光化門広場では 「光化門共同行動VS朴槿恵政府」公式非首脳会談の記者会見が開かれる。

続いて23日には午後3時に光化門広場で2周年闘争決意大会を進める。 この日の夜7時には同じ場所でセウォル号遺族などと連帯して 「桃色折り紙の船の夢-われわれは今よりさらに強く」文化祭も開かれる。

付記
カル・ホンシク記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-22 00:52:08 / Last modified on 2014-08-22 00:52:08 Copyright: Default

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