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レッドカーペットで「映画を見る権利」を要求する

聴覚障害者たち、大半上レッドカーペット イベント会場探してピケッティング

ホン・クォンホ記者2011.10.18 09:25

▲女優がレッドカーペットが敷かれた階段を上がる中で入口側から聴覚障害者たちがプラカードを持って障害者映画観覧権保障を要求している。

聴覚障害者たちが48回大鐘賞映画祭の授賞式が開かれる世宗文化会館のレッド カーペット イベント会場を訪れ、障害者映画観覧権の保障を要求した。

障害者情報文化ヌリ所属の会員である彼らは、10月17日午後6時40分頃、『韓国 映画にハングル字幕を義務化しろ』、『聾唖人もトガニの映画を見たい』と書 かれたピケを持って奇襲的にレッドカーペットに飛び込んだ。

彼らはすぐ警護員により、レッドカーペットの外に引き出され、すぐに警察が 投入されて彼らを取り囲み、イベント会場への接近を阻止した。そのため彼ら はレッドカーペット側にプラカードを高く上げてその場を離れず、一時間ほど 障害者映画観覧権保障を要求した。

聴覚障害者の代わりに、マイクを持った全国障害者差別撤廃連帯(下全障連)の パク・キョンソク常任共同代表は、「聴覚障害者と視覚障害者はハングル字幕 と画面解説が提供されていれば自由に映画を見られるが、劇場主は金がかかる という理由をこれを無視している」とし「昨年上映した韓国映画168編のうち、 ハングル字幕と画面解説が提供された映画はせいぜい15編で、90%以上の映画 は障害者がきちんと観覧できなかった」とイベント会場に来た市民に説明した。

障害者差別禁止推進連帯(下障差連)のパギム・ヨンヒ事務局長は「『トガニ』 のように障害者の話を扱った韓国映画が毎年出てくるのに、当の障害者は自分 たちの話を扱った映画をきちんと見られないのが現実」とし「聴覚障害者の方々 が今日この席でプラカードを持ったのは、イベントを妨害するためではなく、 こうした差別があることを知らせるため」と強調した。

これに先立ち、障害者情報文化ヌリ、全障連、障差連会員らは、世宗文化会館 の前で午後5時から障害者の映画観覧権保障を要求する署名を集めた。

またこれらの団体はこの日、声明を発表して、△韓国映画振興実践事項に障害 者観覧権保障を入れろ、△障害者の韓国映画観覧権のための政府間の協議実施、 △映画祭イベント期間中、障害者接近サービス実施、△授賞式で障害者のサー ビス向上に言及することを要求した。(記事提携=ビーマイナー)

▲プラカードを持ってレッドカーペットに飛び込もうとする聴覚障害者とこれを制止しようとする警護員たち.

▲警護員たちに制止された後、プラカードを高く上げてその場を守る聴覚障害者たち.

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-10-18 23:46:53 / Last modified on 2011-10-18 23:48:01 Copyright: Default

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