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人権委、晋州医療院患者の「緊急救済」認めず

保健医療労組「強制退院推奨の過程を現場調査したのに...残念」

ユン・ジヨン記者 2013.04.04 13:46

国家人権委員会は、晋州医療院の患者強制退院に関する緊急救済要請を認めなかった。

先立って保健医療労組は3月26日、慶尚南道が晋州医療院患者に強制退院を勧め、 生命権と人権を侵害しているとし、患者3人と患者家族5人の連名で作成された 緊急救済申込書を人権委に提出した。人権委は3月27日、晋州医療院に調査官を 派遣して、現場人権侵害実態の調査を行った。

しかし人権委は4月4日の常任委員会で、現在の晋州医療院の患者強制退院は、 緊急救済の要件に該当しないとし、緊急救済をしないことにした。人権委法上、 「人権侵害や差別行為が続いている可能性があり、これを放置すれば回復困難 な被害が発生する恐れがある場合」に限り緊急救済ができるという理由だ。

その代わりに人権委は今後の晋州医療院廃業の過程で人権侵害が起きる可能性が あるとし、これを陳情事件として扱うことにした。

人権委の決定に対して保健医療労組のナ・ヨンミョン政策室長は「患者が直接 携帯メッセージと電話で強制退院を推奨され、人権委でこれを現場調査までし たのに緊急ではないという決定をしたのは遺憾だ」と明らかにした。

また慶尚南道と洪準杓(ホン・ジュンピョ)知事に対する法的対応をしていくと 明らかにした。ナ・ヨンミョン室長は「休業処分に関する効力停止仮処分申請 や、洪準杓知事に対する医療法違反容疑での告訴などを準備している」とし 「また突然の休業で状況が悪化しており、4月6日に昌原で開く予定だった希望 歩きのイベントを晋州に移す議論も続けている」と明らかにした。

慶尚南道は4月3日、突然休業を予告し、その後、廃業手続きも一方的に強行さ れるのではないかという憂慮が広がっている。国会に上程された地方医療院法 改正案の通過や道議会の条例改正案が霧散する前に洪知事が休業・廃業を強行 する可能性があるという指摘だ。

洪準杓知事も4日、廃業日は確定しなかったものの、患者全員の対策が終わり次第 廃業を強行するという意向を明らかにした。ナ室長は「地方医療院法改正が扱われる 8日の臨時国会や道議会の前にはやく廃業しようと構想しているのだろう」 と展望した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-05 07:10:11 / Last modified on 2013-04-05 07:10:11 Copyright: Default

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