慶尚南道、結局「晋州医療院休業」を強行...廃業手続き

すべての診療行為を中断、医療院の出入を遮断...反発激しくなるか

ついに慶尚南道が晋州医療院休業を強行した。ユン・ソンヘ慶尚南道保健福祉 局長は4月3日、道庁プレスセンターで記者会見を行い、5月2日まで一か月間、 晋州医療院を休業すると発表した。

またユン・ソンヘ局長は、今日から晋州医療院のすべての診療行為を中断し、 休業期間中、関係者を除き晋州医療院の出入が禁止されると明らかにした。 現在、病院に残っている約50人の患者も他の病院に移すことを要求した。

晋州医療院廃業の世論が悪化し、洪準杓(ホン・ジュンピョ)知事が手続きを無 視したまま廃業を強行しているという憂慮が提起されてきた。労組側も慶尚南道が 5日頃に休業発表し、廃業も強行すると予想してきた。

4月3日、無償医療運動本部の主催で開かれた記者懇談会で、保健医療労組の ユ・ジヒョン委員長は「道議員も晋州医療院廃業に反対していて、4月18日の 条例改正が通過しない可能性がある」とし「これにより洪知事が廃業手続きを 無視して5日の休業と8日の廃業決定を強行するという話も聞こえてきている」 と説明した。

民主統合党が国会に発議した地方医療院法改正案も、慶尚南道側では圧力とし て作用するほかはない。該当改正案は、地方医療院の廃業は保健福祉部長官の 承認を受けなければならないという内容が骨子で、法改正が通過すると洪準杓 知事の廃業強行に制約をかける踏み台になる可能性がある。

もし洪準杓知事が条例改正案通過などの手順を踏まずに廃業発表をすれば、 労組をはじめとする市民社会などの強い反発も予想される。

保健医療労組は6日に2次希望歩きを行う予定だが、それ以前に廃業が強行され る場合に備えて緊急対応闘争戦術を検討している。民主弁護士会に晋州医療院 関連の対策チームを構成し、各種の法律対応も続けていく計画だ。ユ・ジヒョ ン委員長は「洪準杓知事を医療法違反教唆容疑で告訴する予定」と明らかにした。

一方、晋州医療院廃業が強固路線労組による人件費上昇のためという慶尚南道 の主張にも非難の声が高まっている。

慶尚南道の主張がこれまで組合員の苦痛分担努力を無視した世論誘導で、労組 の自助努力を無視して一方的に慶尚南道が廃業を強行しているという主張だ。 特に労組は洪準杓道知事が手続きを無視して廃業を強行する可能性が高いとし、 総力闘争をはじめとする法的訴訟などを準備している。

これに先立って慶尚南道は「労組が構造調整をするどころか職員数を増やし続 け、69%だった医療売り上げ対応人件費率は82.8%まで上がり、福利厚生を加え れば89%を越える」とし「医療収入を全て職員の人件費に投入する正常ではない 構造なので、廃業するほかはない」と主張してきた。

これに対して保健医療労組のユ・ジヒョン委員長は「晋州医療院労使は昨年10 月、労使共同合意文で人件費の割合を下げ、賃上げと新規採用を抑制してきた」 とし「これにより2008年から5年間、職員の賃金は凍結されている」と説明した。

実際に労使は合意文で、2012年に79％だった人件費の割合を順次縮小し、2015 年までに70%に下げると約束した。

またユ・ジヒョン委員長は3日、無償医療運動本部主催で開かれた記者懇談会で 「現在、晋州医療院の職員は8か月間、賃金を受け取っていない」とし「また、 労使合意で土曜無給勤務施行、年次1/2返却などの苦痛分担を約束した」と明ら かにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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