2012年最悪の殺人企業に『現代建設』、『STX造船海洋』選定

現代建設10人、STXと『ティケイケミコル』 5人死亡...『特別賞』はサムスン電子

2012年の最悪の殺人企業に、建設業部門では『現代建設』が、製造業部門では 『STX造船海洋』が選ばれた。

現代建設が元請の事業場では、昨年2011年一年満10人の労働者が労災で命を失っ た。STX造船海洋でも昨年一年の間5人の労働者が死亡した。

二大労総などによる『労災死亡対策用意のための共同キャンペーン団(キャンペー ン団)』は、国際労災死亡労働者追慕の日をむかえ、26日午前、清渓川ソラ広場 で記者会見を行い『2012最悪の殺人企業選定式』を進めた。

キャンペーン団が選定した建設業部門『2012年最悪の殺人企業』の1位は昨年 10人が死亡した現代建設、共同2位は7人が死亡したGS建設とロッテ建設、共同 4位は6人が死亡したSK建設と大宇建設だった。

現代建設は、2008年から2010年まで、建設現場で最も多くの労災死亡を記録し、 最も多くの労災障害者を出した企業でもある。ハンナラ党のイ・ジョンソン議員 が2011年5月、韓国産業安全公団に提出させた資料によれば、2008年から3年間、 現代建設事業場で労災により死亡した労働者は31人で、すべての建設会社の中で 1位だった。

2008年から2011年2月までに発生した労災障害者数も現代建設が75人で最多だっ た。特に現代建設は、2008年の9人から、2010年には43人と、労災障害者の発生 件数が5倍近く増加した。また現代建設はすでに2007年、キャンペーン団の最悪 の殺人企業に選ばれた前歴がある。

製造業部門では5人の労災死亡者を出した『STX造船海洋』と『KTケミカル』が 最悪の殺人企業の1位に選ばれた。共同3位は4人の労働者が死亡したトレイン・ コリア(イーマート)とセジン重工業、共同5位はそれぞれ3人の労働者が死亡し た現代製鉄と林泉工業が名前を上げた。

ネチズンの投票で選ばれた最悪の殺人企業特別賞は、サムスン電子だった。 キャンペーン団は、最近多くの労働者が命を失ったサムスン電子と双竜自動車、 KT、韓国鉄道公社などを対象に、4月18日から25日までネチズン投票を進めた。

現在、パノルリムが集計したサムスン電子など、サムスン職業病の被害の情報 提供者数は137人にのぼる。サムスン電子半導体工場で働いていた労働者たちは、 白血病、リンパ腫、職業性ガンなどの疾患で苦しんでいるが、サムスンは半導体 工場で使われる化学物質の情報公開を拒否している。

一方、キャンペーン団はこの日の記者会見文で「労働部の公式な統計では2011 年一年で2114人、一日に6人の労働者が死んでいる。これはOECD国家中1位」と し「問題は、韓国の労働者の安全不感症ではなく、韓国企業による労働者の命 と健康の責任回避、速度競争、実績中心の管理と運営」と指摘した。

続いて「新しく開かれる19代国会は、労働者労災死亡の問題の深刻性を認識し、 現実を改善するために法制度の改善作業に立ち上がれ」と強調した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。