本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:対策委、故キム・ジェスン労災死亡中間調査結果発表
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1592865265181St...
Status: published
View


故キム・ジェスンの父親「労働者の死を防いでくれ」

対策委、故キム・ジェスン労災死亡中間調査結果発表

キム・ハンジュ記者 2020.06.10 16:10

「私もやはり2002年の労災事故によって障害3級を受けました。 しかしどうして知的障害者のチェスン(息子)まで破砕機に命を失ったのですか。」

5月22日、光州ハナム工団のグリーンウッドで労災により死亡した故キム・ジェスン青年労働者の父親が、 6月10日午前、国会記者会見で涙を見せた。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領に伝える手紙を読んでいるときだった。 父親は25歳の息子が形がわからなくなるほどの事故に遭った事実に憤激を放った。 彼は息子の死の責任を取る人がいないとし、文大統領に処罰を訴えた。 彼は2018年の泰安火力発電所で死亡したキム・ヨンギュン青年労働者にも言及した。 キム・ヨンギュンの後も労災死亡で青年労働者が命を失い続けているとし、 再発防止を要求した。文大統領は遺族の要求を聞くのだろうか。

[出処:正義党姜恩美議員室]

この日、故キム・ジェスンの父親がいた記者会見には 「故キム・ジェスン労働市民対策委員会」の関係者も同席した。 対策委は故キム・ジェスン労災死亡事故真相調査中間報告書を発表した。

対策委は中間調査の結果、事故の原因として、 △高危険作業に知的障害者の単独作業、 △2人1組作業不遵守、 △樹脂破砕機投入口の蓋や作業台の設置などの安全装置不在、 △非常停止リモコン不在、 △作業環境測定不履行などをあげた。

対策委が事故現場のCCTVを確認した結果、 故人は一人で「破砕機事前稼動試験および点検」の日常業務を遂行して被害に遭ったと発表された。 対策委はまた、作業前の事前調査とこれによる作業計画がなかった点、 管理監督者が有害危険要因を除去する義務を遵守しなかった点を確認した。 また該当事業場で2014年に労災死亡事故が発生したが、 その後事業主は安全措置をせず、 雇用労働部も安全管理・監督をしなかったと対策委は叱責した。

対策委は「故人の死は自分の過失ではなく社会的他殺」とし 「会社の主張のとおりに『上司がいない時にさせていない仕事』をして事故に遭ったのでなく、 会社の直接の指示も、暗黙の指示も、普段日常業務を遂行してきた 『破砕機点検』をして死に追い込んだものとCCTVの画面は語っている」とし 「安全管理・監督をしない責任は雇用労働部にある。 李載甲(イ・ジェガプ)長官は遺族に謝罪して責任者を問責しなければならない。 何よりも二回も労働者を死なせても遺族に謝罪しない事業主を 即刻拘束しなければならない」と要求した。

記者会見を主催した正義党の姜恩美(カン・ウンミ)議員は 「一日に6人、毎年2千人が越える労働者が重大災害で死んでいる」とし 「市民対策委と根源的な問題解決の接近はもちろん、 二度とこうした事故が起きないように 『重大災害企業処罰法』を正義党が1号として発議することから始める」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2020-06-23 07:34:25 / Last modified on 2020-06-23 07:34:26 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について