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労働者3人の命を奪った爆発事故の責任者に執行猶予

裁判所、全州、湖南環境廃棄物処理工場の爆発事故責任者2人に執行猶予宣告

ムン・ジュヒョン記者 2014.08.20 11:04

昨年4月に死傷者10人を出した全羅北道全州市如意洞にある廃棄物処理工場、 湖南環境で発生した爆発事故の責任者に裁判所が執行猶予を宣告した。

全州地方裁判所刑事4単独(イ・スニョン部長判事)は8月18日、 業務上過失致死などの容疑で起訴された慶南咸安のリサイクル業者A社の代表理事 K(45)氏と湖南環境の社内理事C(45)氏に それぞれ懲役3年と執行猶予5年、懲役10月と執行猶予2年を宣告したと明らかにした。

また裁判所は彼らに各々320時間、 120時間の社会奉仕を命令した。

▲軍で廃棄されれた未使用ロケット推進体から分離した包装材を一般廃棄物に分類して廃棄しようとしたところ大きな爆発事故が発生した湖南環境廃棄物処理工場爆発事故当時のようす(昨年4月末)。当時労働者と業者関係者3人が死亡し7名が負傷した。この事故の責任者が18日に執行猶予宣告を受けた。[出処:チャムソリ]

軍部隊で使わない物品をリサイクルする慶南咸安のリサイクル業者A社は、 軍が廃棄した未使用ロケット推進体を引取り、再処理し、残った包装材を湖南環境に委託した。 この包装材には爆発の可能性がある火薬成分(過塩素酸アンモニウム)がついていた。

湖南環境は昨年3月、この包装材を咸安のA社から受け取り、 他の廃棄物と共に廃棄しようとしたが、頻繁な爆発で処理に困っていた。 そして昨年4月末、他の廃棄物と包装材を分離する過程で爆発事故が発生した。 当時、湖南環境が咸安のA社から引き取った包装材は約19トンだった。

当時の捜査結果、A社は包装材廃棄を委託するにあたり、 爆発の危険性を知らせず一般廃棄物として処理してくれと要請し、 爆発事故の原因を提供したことが明らかになった。

裁判所は咸安のA社の代表理事K氏に対して 「廃棄物の爆発性などの危険性をきちんと認知できない状態で、 廃棄物返還のための作業をさせ、爆発事故が発生した点が認められる」とし 「ただし、被害回復のために努力した点、被害者相当数が被告人の処罰を望んでいない点、 湖南環境が十分に注意をしなかったことも爆発の原因になった点などを考慮して刑を定めた」と付け加えた。

裁判所は、湖南環境の社内理事C氏に対しては 「爆発事故発生の一因を提供するなど罪質が重く、 A社側の全面的な誤りで事故が発生したものと公訴事実を争うなど、 犯行後の情況が良くなかった」とし 「しかし被害者と円満に合意して、被害者が処罰を望んでいない点、 咸安のA社代表理事K氏より相対的に過失が小さい点などを参酌した」と明らかにした。

なお、湖南環境廃棄物処理工場爆発事故で掘削機運転手など労働者と関係者3人が死亡、 7人が重軽傷を負った。

付記
ムン・ジュヒョン記者はチャムソリの記者です。この記事はチャムソリにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-08-21 19:48:51 / Last modified on 2014-08-21 19:48:53 Copyright: Default

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