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今年二人目の集配人の死…あふれる物量、日曜も出勤

集配労組、長時間重労働指摘しながら、人員補充要求

パク・タソル記者 2017.02.07 11:45

忠南道牙山のヨンイン郵便局所属のチョ某集配人が2月6日に自宅で倒れているのが発見された。 自宅を訪れた同僚がチョ氏を病院に運んだが目を覚まさなかった。 正確な死因は解剖検査で確認する予定だ。

同日、全国集配労働組合は訃告を出し 「故人はなくなる前日の日曜も出勤するほど、多くの物量に苦しんだ」として惜しんだ。

集配労組によれば故人は45歳で、 持病はなく元気だった。

ただし最近、忠南道牙山の牙山テクノバレーに1万余世帯のアパート団地ができ、業務量が大きく増加した。 このアパート団地には現在3千余世帯が入っており、残りは入居を待っている。 チョ氏は同僚20余人と大規模アパート団地を回りながら郵便物を配送した。 集配労組によれば、人員補充がなく、いつも人員が不足していて、 集配人はあふれる物量に苦しんでいたという。 最近、同僚の集配人1人が足に怪我したことで業務はさらに増えた。

チョ某集配人は「長時間重労働」という集配人問題を積極的に知らせた人だった。 時間外勤務手当て、年休補償費を受けるための訴訟を行い、 長時間労働撤廃のための現場闘争にも熱心だった。

集配労組のイ・ジョンフン組織局長は増える死亡者に関し、集配人の人員補充を要求した。 イ組織局長は「宅配事業に集中している郵政事業本部は集配人の人員を大幅に増加させなければならないのに、 予算を言い訳にして集配人を長時間労働に追い立てている」と批判した。 続いて「安全な職場に責任を持てないのなら、郵政事業本部は存在理由がない」とし 「画期的な認識の転換が必要だ」と明らかにした。

昨年6人が死亡…土曜の宅配問題が深刻

[出処:集配労組]

長時間重労働に露出している 集配人の死亡は絶えない。

1月18日には江原道華川下南郵便局に所属するキム某集配人が中央線を越えてきた1トン車輌に轢かれて死亡した。 当時は配達がとても多い正月の特別疎通期間で、一週間の平均労働時間がオフシーズンより27.3時間増加していた時期だ。 集配労組は「現場で小包の重さに耐えられず、二輪車が一日にも何回も倒れ、 鼻血を拭きながら働いている」と人員補充など、まともな殉職対策を要求した。

昨年には6人の集配人が路上で死亡した。 集配労組は土曜勤務制の導入による長時間労働が原因の過労死だと見ている。 集配人の年平均労働時間は2888時間で、平均より620時間長い。 その上、土曜宅配が再開されたことで月平均の超過労働時間がこれまでより約6時間延び(月平均76.7時間)、 業務の加重はさらに強まった。

郵政事業本部は土曜の宅配は避けられないとし、人員を増員したと明らかにしたが、 集配労組は繰り返す死亡事故は人員不足のためだと主張する。 専門家たちは、集配人の長時間労働が脳心血関係疾患の発病率を19倍高めると明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-02-13 19:17:31 / Last modified on 2017-02-13 19:17:32 Copyright: Default

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