韓国:プラント製缶工に職業性肺ガン認定 | |||||||
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職業性ガン集団労災申請初承認勤労福祉公団麗水支社、プラント製缶工に職業性肺ガン認定..労災申請拡大
キム・サンミン(金属労組) 2011.06.22 01:48
金属労組(委員長パク・ユギ)が実施した職業性ガン集団労災申請で初めて労災 承認の事例が出て関心が集中している。金属労組の発ガン物質追放事業の一環 として昨年から提出していた労災申請で職業性ガンを認められた初の事例だ。 勤労福祉公団麗水支社は、麗水産業団地とポスコ光陽製鉄所で、22年間溶接、 塗装、グラインダー、保温業務などの仕事をして、今年1月に肺ガンで死亡した 故チョン某氏の労災申請を6月15日に承認した。これに伴い故人の遺族は故人の 肺ガン治療にかかった病院費をはじめとする各種の療養費と葬儀費が全額支払 われることになった。また毎月250万ウォンほどの遺族給付も遺族に支払われる 予定だ。 金属労組は昨年12月、故人から職業性ガン集団労災申請の問い合わせを受けた。 故人と遺族は当時、金属労組発ガン物質追放事業のポスターを見て労災申請を 決心したという。労組は当時患者だった故人と故人の同僚を3回訪問調査するな どして労災申請を準備し、2月に勤労福祉公団に申請した。 故人は1988年からプラント設備のカン製造業務を遂行してきた。労組側は故人 が製缶業務で溶接とグラインダー作業をしながら鉄粉などを吸入したことが 肺ガンの原因だと主張した。また配管を交換する過程で保温材として使われた アスベストにも故人が露出した可能性があると見た。 ▲金属労組組合員が4月28日に職業性ガン集団労災申請をするためにソウル市永登浦の勤労福祉公団を訪問した。[出処:金属労組シン・ドンジュン] だが労組は故人の労災承認のための具体的な物質安全保健資料および作業環境 測定資料を確保できなかった。故人が働いていた所は、間接雇用が多いプラント 建設現場だったためだ。しかし労組は勤労福祉公団の権限で正確な原因調査を 実施することを要求した。そのため勤労福祉公団麗水支社は安山労災病院職業性 肺疾患研究所に疫学調査を依頼し、研究所は3月〜5月に現場訪問などの疫学調査 を行い、故人の肺ガンが職業性疾患だという所見を提示したという。 ムン・ギルジュ労組労働安全保健局長は今回の事例について「これまで直接、 アスベストを取り扱っていたことが証明された場合を除いて、肺ガンを職業性 ガンと認められることは『空の星を掴む』ようなものだった」として「今回の 労災承認を契機に今後さらに多くの労働者が希望を持って職業性ガン集団労災 申請をするだろう」と予想した。ムン局長は特に「金属労組の組合員にも故人 と似た環境で働いているケースは多く、さらに意味ある決定」と評価した。 労組は今回の労災承認を契機として職業性ガン集団労災申請を拡大する計画だ。 21日現在、労組が勤労福祉公団に出した職業性ガン集団労災申請は計19件だ。 カン・チャンウォン労組労働安全保健局長は「すでに7月に第2次として50件ほど 追加申請を準備している。今後さらに多くの申請者が出ると展望される」と伝えた。 一方、これに先立ち労組は自動車整備業者で働き、肺ガンで死亡した故李某氏 と馬事会で非正規職として働き、間接喫煙により肺ガンにかかり闘病中のペク 某氏についても、昨年の夏に職業性ガン労災申請をした。だが、勤労福祉公団 光州地域本部はこの二件について1月と2月に各々不承認と決定した。勤労福祉 公団光州地域本部は疫学調査を依頼した麗水支社と違い、形式的な書類審査し か実施しなかったという。労組はこの決定を不服として異議提起手続きを取っ ている。(提携=金属労働者) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-06-24 07:30:20 / Last modified on 2011-06-24 07:30:34 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |