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韓国タイヤ社内下請労働者『白血病』労災認定

集団職業病発病中に『業務上疾病』認定

チョン・ジェウン記者 2011.06.15 17:09

韓国タイヤ錦山工場社内下請で14年間働き、『ハンソル』と呼ばれるベンゼン 含有の有機溶剤を取り扱い、2010年に急性リンパ球性白血病と診断された労働者 のクォン某氏に対する労働災害が認められた。

民主労総大田忠南法律院と労務法人チャムト忠清支社が共同で代理した権氏の 『急性リンパ球性白血病』に対する療養申請に対し、6月14日、勤労福祉公団 大田地域本部は業務上疾病と認定した。

今回の労働災害認定は、韓国タイヤで脳心血管疾患集団発病に続き、白血病な どの造血器系ガンの集団発病まで、職業病の議論が絶えず続く中で決定された 『業務上疾病』の認定で、その意味が大きい。

▲韓国タイヤ労働者白血病発病があらわれる前から、韓国タイヤ労働者集団死亡事件と職業病は社会的問題であった。[出処:金属労組]

民主労総大田本部関係者は「絶えることのない韓国タイヤ労働者の死がもうこ れ以上は発生しないことを望む、韓国タイヤ正規職、非正規職労働者の勇気ある 陳述と多くの人の気持ちで作られた結果」と伝えた。

労働界、市民社会団体で構成された『韓国タイヤ労働者集団死亡原因糾明と 労災隠し責任者処罰要求共同対策会議(以下韓国タイヤ共同対策委)』は、ベンゼン が含まれる『ハンソル』等の有機溶剤による『業務上災害』と『認定』された 事例は、白血病、有機溶剤中毒、再生不良性貧血など6人に増えたと明らかにした。

だがハンソルに含まれる1級発ガン物質のベンゼンの潜伏期は平均11.4年である 点を考慮すれば、今後、追加で被害者が発生し続ける可能性が高いと指摘した。

韓国タイヤ共同対策委は「今回の事件は1979年に竣工した韓国タイヤ太田工場 だけで現れた白血病被害者が、1996年に竣工した錦山工場でも長い潜伏期(ベン ゼンの潜伏期は平均11.4年)を経て発生し始めたものと見られ、深刻な憂慮を禁 じ得ない」と伝えた。

また彼らは「韓国タイヤは再びこのようなことが起きないように、劣悪な労働 環境を改善し、安全で人間的な労働条件を提供するべきで、今からでも正規職 と非正規職を問わず、現在職者はもちろん退職者の健康を追跡管理するなど、 責任を全うしなければならない」と主張した。

韓国タイヤ共同対策委は『韓国タイヤ労災被害相談および告発センター』を運 営する予定だ。この相談センターを通じ労災被害者を救済し支援する事業を進 め、相談センター(電話1577-2260)は民主労総大田本部に置くことにした。 (記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-16 09:43:30 / Last modified on 2011-06-16 09:43:36 Copyright: Default

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