韓国:「クーパン労働者、火災の危険がある電気装置を指摘していた」 | |||||||
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「クーパン労働者、火災の危険がある電気装置を指摘していた」消防署員1人失踪した徳平物流センター火災…クーパンの対処またまないたの上に
パク・タソル記者 2021.06.18 18:17
6月17日未明に火災が発生して消防署員1人が失踪した クーパン徳平物流センターでの火災事故について、 クーパンの安易な対処が俎上に乗った。 最近結成されたクーパン物流センター支会とクーパン対策委員会は 物流センターの火災の危険などを何度も指摘してきたが、 クーパンはそのような声を無視したと糾弾した。 新型コロナ集団感染から今回の火災事故に至るまで、 クーパンは「配送の支障」だけに気を遣い、 根本的で強力な再発防止対策は無視してきたという指摘も共にあがっている。 公共運輸労組全国物流センター支部クーパン物流センター支会、 クーパン労働者の健康な労働と人権のための対策委員会(クーパン対策委)は 6月18日午前、ソウル市松坡区クーパン本社前で緊急記者会見を行って 「火災と労働者安全に対するクーパンの安易な態度が今回の事故過程で如実にあらわれた」とし 「クーパンは火災予防と再発防止対策作りのために労働組合と議論しろ」と要求した。 彼らは記者会見文で 「今回の事故で誤作動が多いという理由で切られていたスプリンクラーは遅れて作動した。 普段、火災警告放送の誤作動が多く、現場の労働者たちは当日案内された警告放送も誤作動だろうと考えたという現場の証言もある」とし 「最近、他のクーパン物流センターではベルトコンベアからひどく煙が出て火災が憂慮される状況が発生したが、 労働者たちは待避の案内も受けるどころか、状況説明さえ聞けないまま 働かなければならなかったという証言も相次いでいる」と明らかにした。 実際にSNSとコミュニティには当時、現場で働いていたと主張する人が 管理者の初期対応を告発する文が書き込まれている。 最初の申告者より10分早く火災を発見したが、 携帯電話の持ち込みが禁じられていて通報できなかったという内容、 管理者が火災が発生したという言葉を無視して作業の指示を続けたという内容の文が 急速に広がっている。 クーパン物流センター支会などは 「物流センターの特性上、作業場はいつもホコリが深刻に積もっていて、 漏電・ショートした時には火災の発生の危険が非常に高く、 多くの電気装置が毎日休まず動き、 電線がからんでいる状況で、危険は倍加する」とし 「そのため普段にも停電をはじめ大小の問題が頻繁に起きるが、 これに関してクーパンは何の根本的な対策も用意したり実行していない」と指摘した。 クーパン物流センター支会のミン・ビョンジョ支会長は 「今回の徳平火災がまだ幸いなのは、1日中現場内にいる勤務人員が一番少ない時間帯に発生したこと」とし 「火災予防と対応関連の教育どころか、産業安全関連の教育を一度もまともに受けたことがなく、 空の魂で出退勤を繰り返すだけで耐え忍ぶクーパン労働者たちにとって、 こうした事故が発生すれば体系的な対応は不可能に近い」と説明した。 クーパン対策委のキム・ヘジン執行委員長は2018年の徳平物流センターの問題を証言したことで事実上解雇された労働者の話を伝えながら 「クーパンは、労働者が安心して危険について話すことができ、 現在の状況について話せるように信頼を見せなければならない」と強調した。 キム執行委員長によれば、2018年に徳平物流センターでタバコによる火災が発生した時、 管理者は「勝手に席を離れるな」と言って物流センターから出ようとした労働者を止めた。 ひとりの労働者がこれに抗議すると、その後、徳平物流センターで働けなくなったという。 キム執行委員長は「その後に多くの労働者たちを通じ、 通路や階段にダンボールのような積載物がとてもたくさん積まれていて、 火災が発生すればいったい何が発生するかわからないという話をよく聴いて、 これを報告書にも入れた」とし 「ひたすら物流、ひたすら速く、ひたすら物だけを考えるクーパンのような企業は、 消防施設がたとえ誤作動であっても、作動する状況が近づいた時に、 やかましい、これ以上話すな、私たちが処理する、お前たちは静かにしていろ、 言われたとおりにしろと、そんなことを話してそれらの信号を無視する。 そしてそうして無視された信号が積もり積もれば、 また大きな事故になるしかない」と憂慮した。 クーパン物流センター支会とクーパン対策委は、クーパンの積極的な措置を注文した。 彼らは、 ▲年間最低2回以上物流センター全職員に火災対応訓練実施、 ▲災害安全対応人員増員、 ▲管理者を対象とする災害安全教育、 ▲全クーパン物流センターの安全点検および対応用意を まず施行しろとクーパンに要求した。 また政府と地方自治体、安全関連機関も労働組合と議論して、 ▲クーパン徳平物流センター火災事故調査に労働組合の参加保障、 ▲全地方自治体物流センターの消防法点検全数調査の実施など、 物流センター安全問題に対する「労働者中心」の根本的かつ強力な再発防止対策を 即刻始めろと声を高めた。 労働部が特別勤労監督を実施しろという要求もあがった。 一方、徳平物流センター火災鎮圧に投入された消防署員1人が2次火災発生で地下に孤立し、 まだ失踪状態にある。 深夜組のクーパン労働者248人は緊急待避したため労働者の人命被害はなかった。 火災が発生した同日、クーパンのキム・ボムソク議長は韓国法人のすべての公式地位から退くと発表し、 事故の責任と処罰から逃げようとしているという疑惑もふくらんだ。 クーパン物流センター支会とクーパン対策委も 「キム・ボムソクは結局船を捨てた船長と同じだということを自ら証明した」とキム議長の辞任を批判した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2021-06-25 11:14:16 / Last modified on 2021-06-25 11:14:18 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |