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オレ! KT、労働者には『死ね』

KT関連会社、労働者続々と死亡...「殺人的人材退出を中断しろ」

チョン・ヨンギル修習記者 2011.10.12 16:39

「顧客に向かってオレ!」を叫ぶKTが『人材退出プログラム』で労働者を死に追 いやっているという内容が、10月11日にMBCを通じて報道された。KTで発生した 死亡事故は子会社を除き、今年だけで14人だ。

10月5日、KTナムスウォン有線ネットワーク運用団(NSC)の職員ユン某氏が心臓 マヒで死亡した。6日にはKT論山NSCで働いていたチョン某氏が急性心筋梗塞で 死亡した。KT子会社の死亡事故も入れれば、数字はさらに増える。3日には3年 前にKTから退出し、賃金を削減されたまま系列会社のktcsに移って働いていた チョン・ヘナム希望連帯労組KTCS(ktcs)支部長と推定される遺体が全焼した車 の中から発見された。

KTは2002年の民営化以後、6万人の職員を3万人に削減した。5月にKT忠州支社の 中間管理者だったパン・ギリョン氏は、職員の退職を勧める"C-Player"という 退出プログラムがあったことを明らかにした。「死の企業KTと系列会社の責任 要求および労働人権保障のための共同対策委員会(KT共対委)」によれば、これ までにKTが名誉退職拒否者などに対し、遠距離発令、業務転換配置、侮蔑感を あたえる教育プログラムをしてきたという。

遺族、「人材削減したKTが殺した」

6日にKT論山NSCで亡くなったチョン某氏は、この日の午後2時30分頃局舎の冷房 装置に異常があるという通報で点検に行き、1時間後に会社と連絡が切れた。 会社職員と警察が捜索し、この日の午後11時50分頃に局舎内で死亡している チョン某氏を発見した。

▲遺族は遺体安置所を作ったが、会社が労働災害を認めるまで出棺をしないと明らかにした。「出棺」と「埋葬地」の表記が消されている。[出処:メディア忠清資料写真]

遺族は「2人1組でしていた仕事を一人で行かなければ死ななかった」と悲痛な 心境を伝えた。遺族は「会社のために働いて死んだのに、労働災害ではないと 言い、持病か何かのせいにしている」と、KTが亡くなったチョン氏に労災承認 をしないことに憤激した。チョン某氏は国立科学捜査研究院の解剖検査の結果、 『急性心筋梗塞』が死因だった。

遺族は会社の人員削減で事故が起きたとし、会社の責任ある姿勢を要求した。 遺族は「会社は過失について審議をしなければならないと言う。その上、会社 は私たちが金を要求しているように話す」とし「われわれは補償金などは必要 ない。労災認定さえ受ければ良い」と話した。

希望連帯労組KTCSのチョン某支部長は、3年前にKTから退出した後、系列会社の ktcsで働き、6月から辞職を強要されてきた。支部長が辞職を拒否すると、会社 は彼を大田にあるコールセンターコール相談派遣業務に転換配置し、10月4日付 で発令した。彼は遠距離転換配置発令出勤の一日前の3日夜に連絡が切れた。 その後、チョン支部長と推定される遺体が3日夜、燃えた車両から発見された。

KT新労組のイ・ヘグァン委員長は「隣の席で働いていた同僚が業務転換により 50にもなって、バイクに乗って働いて、3回も事故がおきた。それなのに会社は 労災処理をせず交通事故処理をした」と話した。

KT共対委結成、「国会で真相調査を実施して人材退出プログラムを中断しろ」

KTと系列会社での死が続き、KT労組と人権団体と政党は「KTの労働人権弾圧の 中断と真相調査」を要求してKT共対委を結成した。KT共対委は12日午前10時、 KT光化門社屋の前で記者会見を行い、『△KTのイ・ソクチェ会長の謝罪と人材 退出プログラムの中断、△KTと系列会社労働者への整理解雇と賃金削減撤回、 △KT問題に対する国会の真相調査委員会調査実施、△イ・ソクチェ会長連任反対』 を要求した。

▲KT光化門社屋の前にKT職員らが広報ブースを設置して横断幕を掲げた。

この日、KT光化門社屋の前にはKT販促イベントのブースと横断幕がかけられて いた。KT共対委が社屋前で記者会見をしようとすると、会社側の関係者が中止 を要求した。

希望連帯労組KTIS支部のイ・ジェチャン支部長は「人が死んだのに労組に記者 会見もさせないのか」と声を高めた。イ・ジェチャン支部長は「コールセンター 勤務を強要して、10月には職群転換を実施した。KTは人材退出プログラム運営を 中断しろ」を要求した。

民主労総のノ・ウジョン副委員長は、「生きるために上がったのに、死んで降 りてくるほかはなかった竜山惨事を思い出す。双竜車葬儀場も思い出す。あと 何人死ななければならないのか。KTの反労働、反人権的行為を中断しろ」と話した。

高麗大学校のキム・ソンヒ研究教授も「この前、亡くなった(KTCSの)支部長と 整理解雇討論会の事例発表で会った。KTは企業イメージを包んで内部を隠して いる。顧客にはオレと叫び、労働者には死ねと叫ぶ。少数の株主に利益を与え るのではなく、労働者に利益を戻せ」と話した。

10月7日、国会環境労働委の国政監査で民主党のホン・ヨンピョ議員が労働部の イ・ジェピル長官にKT人材退出と労働者の死に対する誠実な管理監督を要求し た。それにより、希望連帯労組は11日には労働部大田支庁長、12日にはソウル 南部支庁長と面談をした。

面談の結果についてイ・ジェチャン支部長は「勤労基準法違反と強制辞職につ いての現場実態調査をしっかりやるという答弁を聞いた」とし「来週から勤労 監督官が現場実態調査をする予定」と話した。イ・ジェチャン支部長は「生理 休暇もきちんと与えられず、無給休暇を与えるなど、KTは明白に勤労基準法に 違反する行為を中断しろ」と話した。

労働者の続く死とKTのイ・ソクチェ会長の天下り人事の議論も高まっている中、 KTの労働人権保障に関心が集まっている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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