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スーパージュニアのイェソン、「お父さんが深夜労働中に労災」

蔓延した夜間労働の危険...労働者の子供も労働者

チョン・ヨンギル修習記者 2011.08.31 18:14

8月30日にSBSで放映された〈強心臓〉に出演したスーパージュニアのイェソンは、 「お父さんが夜に一人で働いていた時、指三本が機械に引き込まれる事故に遭った」 と経験を話し、涙を流した。

▲SBS TV 〈強心臓〉キャプチャー

続いて「とても夜遅かったので、誰も悲鳴を聞かず、指が機械に吸い込まれた まま一時間以上そのままだった。当時とても気持がつらかった」という話を伝えた。

イェソンのお父さん、深夜労働による労災...「他人事ではない」

イェソンのファンだけでなく、夜間労働に苦しむ労働者と家族にも、イェソン の家族の痛みは他人事ではないだろう。イェソンのお父さんの状況は「お父さ んが夜ふけに一人で労働をして機械に指が挟まれた。とても夜遅く、悲鳴も聞 こえない」労働条件が問題だった。韓国社会の労働者たちは、昼夜間が変わる 深夜労働による労働災害に露出しているためだ。

夜間労働の危険は医学的にも証明されている。夜間労働そのものが生体リズム を壊し、それ自体が発ガン性物質だと国際ガン機構も発表した。韓国社会で 「私たちはふくろうではない」というユソン企業労働者の声は、これからも出 てくるほかはない。完成車工場労働者、看護師、看病労働者など、昼夜逆転で 労働する労働者たちは減らない。

5月24日、ユソン企業工場の中で座り込みをした500人の労働者は「昼夜間二交 代勤務制を昼間連続2交代勤務制に転換して、時給制ではなく月給制を施行しろ」 と会社側に要求し、全員が警察署に連行された。

ユソン企業労組の戦いが行なわれていた7月、大田忠南保健医療団体連帯会議は 声明書で「ユソン企業労働者の座り込みは、単なる賃上げではなく、労働者の 健康を深く威嚇する夜間労働の弊害を指摘して、これを廃止しようとするもの」 とし「夜間労働は労働者個人の健康だけを威嚇するのではなく、家庭生活と社会 活動の障害になる」と指摘した。

李明博大統領は、夜間労働撤廃を主張したユソン企業労組に「年俸7000万ウォ ンの労働者が不法ストライキをしている」と非難した。2010年基準で、ユソン 企業生産職労働者の平均年俸は約5700万ウォンだ。ふくろうのように、昼夜間 二交代、週末特別勤務手当て、賞与金も含む金額だ。

労働者の子供、私たちも労働者

SBSの〈強心臓〉に出演したイェソンは、事故の前まで「厳格なお父さんをあま り好きでなかった」と話した。お父さんが指を挟む事故に遭った後、「胸が痛 かった。お父さんにまず近付くべきだと思った」とし「からだが楽ではなくて、 新しい職場を見つけるのが難しかった」という話を伝えた。

28日未明、ソウル独立門公園で希望バス参加者が行った「希望のトークショー」 で「コレガグレソ」のキム・ギュハン発行人は「市民のほとんどが労働者だが、 労働運動をしてストライキをしても他人事だと思っていました...子供たちの ほとんどが労働者になるのに、子供たちに労働者になることを避ける教育を している」と話した。

労災にあったイェソンのお父さんも労働者だ。労働者であるお父さんの話をし たイェソン自身も、芸能プロダクションに所属する労働者だ。彼らも一日24時 間でも足りないほど、各種の番組出演と録画、練習で夜が明けるのも知らずに 働いている。その過程で過労で倒れるのも普通だ。

TVに出演したある芸能人の家族史についての悲しい話の中には、かくされた 「労働者」の現実がある。労働災害、夜間労働の話は特殊な集団の話ではなく、 われわれすべての暮らしの深くに位置している。もう夜は眠ろう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-09-01 03:41:21 / Last modified on 2011-09-01 03:41:25 Copyright: Default

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