韓国:性売買防止法1年国際シンポジウム | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・映画アンケート募集中 ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(フェスタ投句先) ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第369回(2024/12/5) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/28) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
「性急な懐疑論は禁物、『忍耐』が必要だ」21日、韓国女性連合など主催する 性売買防止法1年国際シンポジウム チョスビン記者 21日に『性売買防止法施行1周年記念国際シンポジウム』がプレスセンターの 20階国際会議室で韓国女性団体連合、性売買問題解決のための全国連帯などの 主催で開かれた。今回の国際シンポジウムは、『女性への性的搾取根絶のため のアジア、太平洋、ヨーロッパの経験と教訓』を主題としてオーストラリアと フィリピン、日本、ヨーロッパなどの事例を通して、韓国での『性売買防止法』 に光をあてる時間になった。 この日の国際シンポジウムは国連女性差別委員会のシンヘス副議長の司会で、 第一、第二部に分けて進められ、アジア、太平洋、ヨーロッパの経験を聞く第 一部には韓国女性団体連合のチョ・ヨンスク事務総長とオーストラリア人身売 買反対連合のキャロライン・スペンサー会員、アジア太平洋地域人身売買反対 連合のジーン・エンリケズ副代表、日本アジア財団のケイコ・タミイ専任幹事 が参加した。『韓国の性売買防止法施行1年の成果と課題』を主題に進められ た第二部は、性売買問題解決をための全国連帯のチョン・ミリェ代表と タシハムケセンターのチョジンギョン所長が共同提案した。 「被害女性への支援は分離的、短期的ではならない」 第二部で進められた『韓国の性売買防止法施行1年の成果と課題』でチョン・ ミリェ代表は「性売買防止法の意義は性売買が社会的弱者に対する暴力であり、 犯罪行為だという認識だ」とし、「性売買防止法1年で△集結地の段階的閉鎖、 △性売買による利益の没収、追徴、△性売買被害女性に対する総体的な支援、 △脱性売買自活支援センター拡大開所などを施行した」と明らかにした。 しかし最近、集結地域の女性たちによる相次ぐデモなどで性売買防止法の問題 と限界が指摘されていることについてチョン・ミリェ代表は「警察摘発の一貫 性と持続性の不在と、処罰法を管轄する法務部が性売買斡旋などの犯罪と被害 者の人権保護に明確な方向性を持っていない点、性購買者の処罰が相対的に弱 いという点」等を原因として指摘し、「政府の政策が持続性と一貫性を保障さ れるためには、政府は明確な閉鎖政策をたて、地方自治体と一緒に対策を樹立 し、長期的な代案とともに総合的な支援対策が進められなければならない」と 述べた。 チョンミリェ代表の提案に続きチョジンギョン所長は「政府が中長期的な計画 と対策作り、執行力を十分に担保できるシステム構築が至急だ」として性売買 現場で活動する団体と民間団体の全国的ネットワークを構成し、△長期的住居 権の確保、△多様な支援サービスの開発、△非入所者のための情報提供と支援 プログラム開発と運営、△人身売買法制定などの性売買女性支援サービス伝達 体系の方向を提案した。 第二部の前に行われた第一部では、韓国女性団体連合のチョヨンスク事務総長 は「性売買は一日で根絶されない」とし、「法に対してあせって性急な懐疑論 を提起する態度から脱し、『忍耐』を持って法の定着に努力しなければならな い」と主張した。 アジア、太平洋など各国の経験を教訓に オーストラリア人身売買反対連合キャロライン・スペンサー会員 第一部『アジア、太平洋、ヨーロッパの経験と教訓』で、オーストラリア女性 性売買防止連帯のキャロライン・スペンサー会員は、1984年に集結地性売買を 合法化したオーストラリアのビクトリア州に焦点を合わせて提案をした。集結 地性売買合法化施行法が世界で最も包括的で着実に施行されている所がビクト リア州だと説明したキャロライン・スペンサーは、「ビクトリア州は1994年に 集結地内の不法性産業防止と性売買の安全の側面、街頭性売買による弊害的側 面の緩和を目的とする『性売買管理法案』を制定した」とし、「しかし合法化 により性売買そのものを当然だと受け止める認識が高まり、自然に性が一つの 産業として位置するようになり、性売買免許を受けられない女性たちが法的に 禁止された『街頭性売買』をはじめたことで、性売買の陰性化が広がっている」 と述べた。 またキャロライン・スペンサーは、「性売買の合法化は、性産業を透明かつ開 放的に維持し、暴力から性売買女性を保護して女性の地位を向上させるという 誤った認識が存在する」とし、「むしろ性売買の合法化で△性産業の企業化、 △児童性売買の拡散、△人身性売買の拡散、△性売買女性の健康と安全のずさ んな管理による深刻な問題が発生している」と指摘した。 フィリピンから来たアジア太平洋地域人身売買反対連合のジーン・エンリケズ 副代表は、「韓国は『性売買防止法』により、性売買女性だけに問う罪が、購 買者にまで問われることになった」として「フィリピンには性売買で命を失う 女性たちの悲惨な事例が相変らず存在している」と明らかにした。 国境が消えて広がるヨーロッパの性売買 ヨーロッパ人身売買防止連合マルカ・マルコビッチ代表 第二部のチョン・ミリェ代表とチョジンギョン所長の提案の前に『ヨーロッパ 諸国で現れた性売買合法化にともなう否定的影響』について発表を行ったヨー ロッパ人身売買防止連合のマルカ・マルコビッチ代表は、一つのヨーロッパを 標榜することでヨーロッパ大陸が空洞化し、国境を行き来する性売買について 説明した。 マルカ・マルコビッチは「オランダが旧共産圏諸国に自国の性売買合法化政策 を伝えている」とし、「ヨーロッパの性売買産業の最大の問題は、各国が自国 内では性売買を合法化しつつ、国際的には性売買と性的搾取を禁止する協約に 加入しているという二重的な態度だ」とし、「性売買、人身売買が国境を越え ており、これは各国が韓国と同じ事例をモデルとして性売買根絶の先頭に立た なければならない」と述べた。 一方、国際シンポジウムの後、自由討論が行われた。現在『性売買防止法』へ の性売買女性の激しい反発をどう調整していくのか』というフロアーからの質 問に対してチョヨンスク事務総長は、「釜山、仁川地域などの試験地域の女性 が、韓国女性団体連合を抗議訪問した事件があった」とし、「その日の出逢い を契機として現場と息を合わせ、彼らの声と要求を最大限に聞いて現在の試験 事業を進めている」と答えた。 2005年09月25日23時58分 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2005-09-26 21:44:01 / Last modified on 2005-09-26 21:44:53 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |