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News Item 20050928sc
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「合意はなかったが、対話の必要性には共感」

両労総-総理の会見で、 非正規法案・社会的議題の対話枠組み構成には意見が接近

およそ3か月ぶりになる労働界と政府の対話の席で、明確な合意は導出できな かった。だが、今後の対話の必要性には共感し、非正規法案についての労使間 対話の枠組み、社会的議題を扱う全社会階層の対話の枠組み構成には意見の接 近があった。

民主労総のイスホ委員長、韓国労総のイヨンドク委員長、イヘチャン国務総理、 キムデファン労働部長官は、27日の午後7時から9時25分まで、三清洞の国務総 理公館で会見を開いた。〈写真〉

(c)毎日労働ニュース チョン・キフン

二大労総と国務総理室は会見後、順に記者会見を行い、「今後の対話の必要に 共感し、努力することにした」と述べた。だが、今後、さらに会見を開く計画 はないと語った。

彼らは「非正規法案では労使間の対話を尊重して国会で審議・処理し、政府は これを支援する」という点で意見が接近したと明らかにした。

またこの日、国務総理は労働界を含む各界各層の意見を収斂することにより、 二極化問題を含む社会的議題を扱う『社会統合委員会(仮称)』の構成を提案し、 労働界も同意したと二大労総と国務総理室は明らかにした。だが、非正規法案 と社会的議題のための具体的な対話の枠組みについての方案は出てこなかった。

労使関係先進化方案に関し、「労働部が労使間対話の席を用意して、議論する こと」を国務総理が提案したが、労働界がこれを拒否した。

二大労総の関係者は、「ロードマップについての新しい労使政対話の枠組みを 国務総理室に提案したが、長官退陣問題との関係で、当事者間(労使間)の十分 な対話により整理しなければならないため、対話の枠組みでは意見の接近はな かった」と明らかにした。

この日の会見の結果について国務総理室は「細い事案で合意を引き出すような 場ではなく、対話の契機を用意するための席」だったと説明した。

民主労総のイスボン報道官は「相互の意見の違いを確認し、今後十分な議論が 必要だという点に共感した」とし、「今日の会見では一つも合意はなく、対話 の枠組みは後で議論しなければならない」と会見の意味を説明した。

韓国労総のイヨンボム企画調整本部長は「非正規法案の労使間での対話枠組み を用意すること、政府の支援という意見の接近は、国務総理が同意しただけで、 政府内で調整されているのかどうかは確認しなければならない」と、労働界と 総理の間での意見接近でしかないという点を強調した。

民主労総のキムミョンホ企画室長は、「非正規法案の対話枠組みと社会的議題 を、対話の枠組み構成という点で総理室と労働界が意見の接近をみただけであ り、労使関係ロードマップに関しては、これまでは議論が不充分だったという 点を互いに共感しただけだ」と話した。

〈あれこれ〉両労総委員長、撮影ポーズを拒絶

会見後も1時間半、合意文で難航

○…イスホ委員長をはじめとする民主労総側は、イヘチャン総理、イヨンドク 委員長、キムデファン長官などが集まっていた総理官邸庭に午後6時55分頃、 最後に到着した。

李委員長がくるとすぐイヘチャン国務総理が「大邱のケソン高出身だそうです ね?」と話しかけながら、会見参加者は5分ほどケソン高と国際高等学校など、 学校の話題で歓談した。

(c)毎日労働ニュース チョン・キフン

○…この日、両労総の委員長は撮影のためにキムデファン長官とポーズを取る ことをかたくなに拒否した。

会議室に入場する直前、取材陣が会見参加者に近寄ってポーズを取ってくれと 要請したが、イヨンドク委員長とイスホ委員長は「このまま入ろう」と強く断った。

これは、金長官を意識したものと見られ、前日に両労総が「3者会見以上の意 味を付与する一切の写真撮影をしない」と立場を整理していた。

○…会議室に入った後、イスホ委員長は労働懸案問題を解決するための政府の 意志などが不足していると示唆する言葉を投げた。

李総理は、教育副総理だった時に全教組にいたイスホ委員長に「なかなか会え なかった。久しぶりだ」と話しかけ、これに対して李委員長は「距離はそれほ ど遠くはないが、妙に遠く感じられた」と現政権の労働政策への不満と政府の 対話の努力不足を遠回しに指摘した。

○…会見参加者は公式会見が終わってから一時間ほど後に記者会見を始 めるなど、意見接近内容の整理をめぐって難航した。夜9時25分頃、会見終了 が伝えられた後、国務総理室と二大労総の実務関係者は30分後に総理公館から 出た。続いてブリーフィングが開かれた政府庁舎に到着した後も、30分ほど 総理室-両労総間で議論を行い、予定より1時間ほど遅れた11時頃に記者会見が 始まった。

会見が終わった後も1時間余りの間、難航していたわけだ。

金ハクテ記者tae@labortoday.co.kr

2005-09-28午前12:36:30入力/ 2005-09-28午前9:10:04修正(3次) (c)毎日労働ニュース

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-09-29 03:27:25 / Last modified on 2005-09-29 03:28:27 Copyright: Default

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