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サムスン電子とコオロンが環境賞を受けるに足りるのか?

[寄稿]「環境財団」の苦々しい授賞理由

チョン・ミョンヒ(緑色連合) 2015.01.22 14:50

昨年末、あちこちから授賞式の知らせが聞こえてきた。 互いの功労を認めて培う温かい賞を授けたり受けることなので、 恥ずかしく、腹立たしいことがいくつあった。

私が働く緑色連合が山岳雑誌の「人と山」から第10回環境大賞を受けた。 国内環境保存、特に今年の可里旺山保護活動の貢献を認めて授けるという賞牌の文句に、 われわれはうれしいというより恥ずかしかった。

多くの人々の努力にもかかわらず、政府と冬季オリンピック組織委などが強引に可里旺山の伐木を強行したためだ。 まるでバリカンで刈ったように伐木された急斜面の姿を思い出すと、 果たして私たちがこの賞を受けていいのか、受賞の喜びより恥が先に立った。 賞を受けただけにもっと働かなければならないと決心させるので、 賞は激励よりムチの意味に感じた。

先立って昨年10月21日、環境部が韓国電力を大韓民国親環境対象1位に選定し、賞を授けたことがあった。 韓国電力は密陽送電塔建設の過程で多くの環境影響評価法に違反し、 送電塔建設に反対する住民に暴力と人権侵害行為を行った。 別の分野の別の功労の賞ならともかく、韓国電力が親環境大賞を受けた事実は「環境」という言葉を恥ずかしくさせる。 しかもすぐ次の日、10月22日には密陽送電塔建設を反対して自決した故ユ・ハンスクお年寄りの葬儀の後、300余日ぶりに行った日でもあった。

環境部が韓国電力に賞を与えただけでも自然に恥ずかしいという言葉が出てくるが、 昨年末に環境財団が制定した「グリーンプラネットアワード」という賞を サムスン電子とコオロンが受賞したという知らせが聞こえた。 環境財団はわが国の環境運動の第一世代といえる人々が作った公益財団だ。

財団なので緑色連合のような環境運動団体のように、企業と対立して戦うよりは、 企業と手を取ってさまざまな仕事をするのは仕方ないと考えてきた。 事実、これさえ企業の「グリーンウォッシュ」に過ぎないと批判することもできるが、 とにかく韓国社会において、こうでもして企業の社会貢献が行われることが必要だと考えていた。

しかしサムスン電子とコオロンに環境財団の名で「グリーンプラネットアワード」という、ものすごい名前の賞を授けてはいけないという考えを振り切れない。 相変らずサムスン半導体で働いてかかった病気で闘病中だったり死亡された人の遺族が闘争をしている。 しかもこれは作業環境の問題から起きた直接の「環境問題」でもある。 コオロンは不当解雇に対する労働者の闘争が十年以上続いており、 最近では40日余り以上のハンスト闘争を行った。

企業から後援を受ける事もでき、これに対して感謝の言葉を伝えることもできるだろう。 しかし「賞」は少し違うと考える。 どんな特定の功労を認め、賞を与えるとしても、その特定の懸案と企業の様々な行為を考慮するのは当然だ。 環境財団が環境賞を与えるにあたり、反環境問題による対立を解決しない状況を考慮しなかった点は本当に理解できない。 何よりも闘争現場にいる方々を考えると、環境運動家としてこの知らせはあまりにも恥ずかしく、申し訳ない。 こうした気持ちから、いろいろな環境団体に所属する環境運動家58人が環境財団に 「サムスン電子とコオロンがグリーンプラネットアワードを受賞した事実に疑問を提起してている。選定過程について答えてほしい」という立場を伝えた。 回答の主な内容は、二つの企業とも、環境財団が行った重要な環境保護活動に大きな寄与をしたことについて感謝の意味で賞を授け、 環境財団は環境団体とは「違う」価値で活動しているということだ。

環境運動家たちは、環境財団を同じ価値で働く所だと感じていた。 環境財団が「われわれは異なる価値で働く所だ」というのだから、さらに苦々しかった。 環境運動家が持つべき本質的な価値が何か、じっくり考えた年末だった。(出処=金属労働者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-01-23 01:25:33 / Last modified on 2015-01-23 01:25:34 Copyright: Default

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