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労組・進歩陣営内の言論の自由のために

[サムスンサービス取材後記(5)]記者の所感を最後に

チョン・ジェウン記者 2014.07.09 19:46

7月7日の金属労組常務執行委員会の会議資料には、 サムスン電子サービス労使交渉労働側の実務幹事だったチョ・ゴンジュン氏が提出した 「中央次元の最後の実務交渉に臨むにあたり」という文が掲載されていた。 内容の一部は以下のようなものだ。

[出処:メディア忠清]

この文を読んで、記者は胸の内を読まれたかのように驚いた。 記者が書いた文と勘違いする程、サムスンサービス支会の発足から、 交渉合意までの過程を取材して、記者が持っていた問題意識と一致した。

だが「内容と交渉構造の複雑性にもかかわらず、一対一で行われる非公開交渉」、 「主体が参加しない代理交渉」、「元請の使用者性」をきちんと報道できなかった。 「記事に対する判断は読者の役割」と判断しつつ、 取材中にいつのまにか自己検閲している私自身と向き合うことがよくあった。 その上、勇気を出して書いた非公開交渉についての批判的な記事が呼び起こした誹謗と無視、嘲弄の前にみじめに崩れたことを告白する。

労組運動陣営内でそれとなく行われる「イジメ」のようなものだったというべきか。 根拠なく烙印する人、無応答で無視する人、問題を無視して避けることに汲々とする人たちを私は見た。 サムスンサービス支会の組合員たちが対話する空間で、 メディア忠清を「ゴミ・メディア」と決めつけ、数日後に他のメディアとのインタビューでは 「有難い報道機関とメディア」にメディア忠清と記者の名前を出したり、 メディア忠清の記事が交渉にいかに影響したのかを事実のような小説を書く人々を私は目撃した。 企画の意図に同意しつつ、取材のために組合員や支会幹部インタビューは会議を通さなければならないと防ぎ、最終的に拒否を通知したり、 取材のための電話を切ったり受けないことは、小さなインターネット・メディアが甘受すべき傷でしかなかった。 それと共に彼らは「組合員のためのメディア」になるよう、組合員の前で公然と要求することもした。

取材後記を書いている間にも多くの話を聞いた。 社会進歩連帯労働委員会の内部チャットルームの内容に、 ハン・ジウォン氏が公示した文が公開されたことについての指摘から、 記事の意図や目的、経済人総連関係者のコメントをつけたものまで、 労組運動陣営からさまざまな指摘と忠告があった。

記事そのものに対する不足や、深く考えていなかった部分に対する指摘は有難く受け入れる。 メディア忠清と記者は、労組運動、進歩運動陣営内の言論の自由のために「サムスン取材後記」を書いた。 内容は多少古い。 だが月を見てくれと言っているのに、月を示す指に文句を言わないでほしい。 また、正直でない態度、根拠ない政派的マタドール、労組の官僚性のような問題も、 労働と資本の戦線、サムスンの特殊性の裏に隠してほしくない。

取材後記の仕上げを準備している時、ハン・ジウォン氏の公示文を知らせた人への社会進歩連帯次元の懲戒が議論されるという知らせを聞いた。 これも労組運動、進歩陣営が組織の保安という名前で分けあい、無視してきた問題が爆発しているのではないかという。 メディア忠清の記事で精神的に苦労している彼にどう謝罪し慰労すればいいのかわからない。 記事だけでも連帯にするという気持ちを伝える。

双竜車、現代車非正規、ユソン企業、江汀取材と共に、 いつも労働者の視線で報道するために、 メディア忠清と記者は努力するという言葉で取材後記を終える。 もちろんサムスンの取材も続ける。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

サムスンサービス取材後記

  1. 交渉当事者も苦しさを吐露したサムスン非公開交渉
  2. なぜサムスンのタカ派が出した工作記事になったのか?
  3. サムスン労使交渉をふらつかせたメディア忠清?
  4. 労働組合はなぜ交渉を公開してきたのか?
  5. 労組・進歩陣営内の言論の自由のために

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-07-10 10:51:30 / Last modified on 2014-07-10 10:51:30 Copyright: Default

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