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サムスン電子サービス労使が非公開で実務交渉再開

相変わらず暗闇、金属労組が非公開交渉を受け入れ...「元請使用者性を隠すため鉄桶保安」

チョン・ジェウン記者 2014.06.14 22:18

サムスン電子サービスの労使が賃金団体協議を再開させための非公開実務交渉を再開することに6月13日、確定した。 ヨム・ホソク烈士対策委員会のパク・チョンミ(金属労組政策局長)報道担当者は 「13日午後12時から開かれた金属労組傘下サムスン電子サービス支会中央争議対策委員会の会議で実務交渉を再開することに最終決定した」と明らかにした。

だがパク・チョンミ報道担当者は、会社側が非公開交渉の一種である 「ブラインド交渉を要請した」とし、 労使双方の交渉団構成と交渉委員については口を閉じた。 パク・チョンミ報道担当者は 「労組はサムスンから誰が交渉委員に出てくるかもわからない状況」とし 「これに関しては、何も話せない」と明らかにした。 会社だけでなく、労組側交渉団の構成と交渉委員についても朴報道担当者はやはり 「話すのは難しい」と伝えた。 それと共に近い将来、労組の公式報道資料を通じ、交渉再開と立場を伝えると明らかにした。

先にサムスン側は非公開を条件に交渉を要請したため、 労使双方は5月25日から実務交渉を行った。 だが立場の違いを狭められず、6月2日に最終決裂した。 今回の実務交渉が再開される前、サムスンは10日から直接、 労組と新政治民主連合乙支路委員会の双方に非公式に交渉再開の意志を打診したと知らされた。

サムスン、1:1の非公開交渉で会社交渉委員も明らかにせず
「元請使用者性を隠すため鉄桶保安」...会社交渉案を出す

複数の労組関係者の言葉を総合すれば、 サムスンは会社と労組がそれぞれ1人が参加する非公開実務交渉を提案した。 使用者側の交渉委員はわからない。 労働側はチョ・ゴンジュン(金属労組京畿支部教宣部長)交渉委員が参加するという。 また、会社は労組活動の保障と賃金体系問題など、 労使対立の核心となる交渉の争点についてマジノ線の交渉案を出したという。

労組のある関係者は 「会社はタイムオフ9千時間提供、賃金は基本給と成果給で構成し、 基本給は月120万ウォンという交渉案を出した」とし 「ともに廃業した3か所のセンターを再開し、労働者全員の雇用継承、 経済人総連ではなく協力社との労使賃金団体協議を締結するなどの案」と明らかにした。

[出処:メディア忠清]

サムスン電子とサムスン電子サービスはこれに関し、 元請の交渉参加説を全面否認しているが、 鉄桶保安の非公開交渉を要請しただけに、 サムスン元請が今回の実務交渉を主導するのではないかという分析がある。

労組のある関係者は 「サムスンの作業服を着て働くサービス技師がサムスン職員ではなく、 協力社の職員だと言って元請使用者性を否定し、偽装請負を隠し、 労組との直接交渉からも逃げるのがまさにサムスン」とし 「サムスンが直接労使交渉に出てきた事実が伝えられると、 サムスンが偽装請負を自ら認めることになるので、鉄桶保安を維持しているようだ」と話した。

他の関係者も「李健煕(イ・ゴニ)会長の健康悪化で経営継承問題が浮上し、 サムスン電子が非公開で直接労使交渉に出てきたのだろう」とし 「前回決裂した実務交渉も、いつも場所を変えて秘密裏に進められたという」と伝えた。

サムスンのこうした態度は憲法に反して76年間無労組経営を維持し、 労組を認めない韓国最大財閥の断面を見せている。 社会的責任を全うせず、労組を嫌悪の対象と認識してきたサムスンは、 今回もなんとかして元請使用者性から逃げようという調子で間接雇用問題を回避し、 事実上労組を認めずにいる。

会社の交渉委員もわからず、主体が抜けた前例のない金属労組交渉
「労組が仲介人? 『サムスンは特殊』だという自己検閲・錯覚から抜け出せ」

サムスンの要請で非公開の実務交渉が再開されたが、 相変らず使用者側交渉委員さえ明らかにならないことで労組を批判する声も高い。 会社側の交渉委員もわからない非公開の1:1実務交渉は、労組の前例にもなく、 民主労組を指向する金属労組が公開交渉の原則も守っていないという批判があがっている。

労組の関係者も会社側の交渉委員が誰かわからないとし、 「基本形式を備えていない奇形的な交渉」、 「非正常・非公式交渉」などという雰囲気だ。 労組のある関係者は「サムスンがひそかに交渉に出てこさせたのは初期の成果と言えるが、 労組が非公開交渉に同調し続けて行くのは困る」とし 「労組の民主的手続きがあるのに『サムスン』という『特殊性』を一度見逃せば、終わりもない」と憂慮した。

金属労組の現場組合員は 「現場労働者の要求とサムスンの要求の間で、金属労組は不動産紹介所の仲介人役をするわけでもないのに、何をするのかわからない」とし 「金属労組委員長と李健煕会長がサムスンの労組認定をめぐり一発勝負をするわけでもなく、 その上、使用者側から誰が出てくるのかわからないなど、とんでもない」と批判した。

この関係者は続いて 「現場にはいわゆる『単独面談』と言って、社長と労組代表者が1:1で会うことがある」とし 「だがこの場合も交渉の争点が明確な状態で、互いに問題を解いたり、名分を作る努力程度で、 とても制限的に行われる」と説明した。

別の現場組合員は 「金属労組が1:1非公開実務交渉を認めたことが最大の問題」とし 「会社側から誰が出てきて交渉をするとのかもわからないのに、 これを受ける労組は正常か。 これは闇取り引きだ。何が労使交渉か」と強く批判した。

[出処:メディア忠清]

特に、闘争と交渉の直接当事者である支会の関係者さえ、 会社との直接交渉に参加できず、憂慮の声が高い。 労使実務交渉で交渉案を調整し、労組会議を通じて本交渉で確定するが、 交渉全般から直接の当事者が排除されたという指摘は免れ難いものと見られる。

労組のある関係者は「主体が交渉に参加しないことが最大の問題」とし 「会社の提案について尋ねる形式になった。 交渉の基本形式も構成されず、サムスンが労組を認めて交渉をしているとは言えない」と主張した。

今回の労使非公開交渉について金属労組の現場組合員は 「金属労組は傘下すべての事業場が非公開交渉を要求すれば 『現実だ』としてみんな受け入れるのか」と批判し、 「労組は『サムスンは特殊だ』という自己検閲と錯覚をしているのではないのか、よく考えてみなければならない。 サムスンは最近、若干の善行、お布施をしようという態度を見せたに過ぎない」と一蹴した。

なおサムスン電子の子会社であるサムスン電子サービスの全国協力社で働くサービス技師は、昨年7月に労組を結成した。 協力社から交渉権を委任された経済人総連と労組は、9月から賃金団体協議交渉をしてきたが、今年の4月に最終決裂した。 賃金団体協議交渉の決裂とからみ、 ヨム・ホソク梁山分会長が5月17日に遺体で発見され、 労組は5月19日にソウル市瑞草洞サムスン電子本館前で野宿座り込みをしながら全面ストを続けている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-14 23:11:52 / Last modified on 2014-06-14 23:11:54 Copyright: Default

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