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息子の死を明らかにするためサムスンSDIの前でデモ9年

サムスンSDI蔚山工場18人のガンと白血病被害者

ヨン・ソンノク記者 2014.10.15 17:27

サムスンがサムスン電子白血病被害者に謝罪して、 パノルリム(半導体労働者の健康と人権守備隊)との交渉を始めたが、 サムスンSDI被害者には何の措置もない。 パク・ヒョンジプ氏は、サムスンSDIで働いて白血病で死亡した息子、 パク・チニョクの職業病を明らかにしようとしたが、 勤労福祉公団蔚山支社は今年の1月1日に労災療養申請を不承認にした。

▲パク・ヒョンジプ氏が2012年にサムスンSDI蔚山工場前で開かれた息子の7周期追慕祭に参加して、7年の旅程を話している。それからまた2年が過ぎた。[出処:蔚山ジャーナル ヨン・ソンノク記者]

故パク・チニョク氏(1978年生)は、 サムスンSDI(旧サムスン電管)蔚山工場で電子部品の洗浄を行い、 2005年11月に急性リンパ腺白血病で死亡(当時28歳)した。 釜山が故郷のパク・チニョク氏は、 2004年にサムスンSDI社内KP&G社内協力社に入社して、 10か月後に白血病の診断を受けた。

故パク・チニョク氏は工場でブラウン管マスクの洗浄作業のトリクリン(トリクロロエチレン)自動化作業をしていた。 彼は組長になって、設備が誤動作すれば普段閉まっている設備の中に入り、 修正業務で誤動作への措置をした。 外には臭いは出ないが、自動化設備の中に入る時は防毒マスクをかぶって入り、 働かなければならない有害作業場だった。 パク氏は安全具もなく自動化設備を修理することもあった。

勤労福祉公団は今年の1月1日、パク・チニョク氏の労災療養を不承認とし、 「働いていた現場が広く、勤務期間が短いため、労災とは見られない」とした。

パク・チニョク氏はパク・ヒョンジプ氏の一人息子だ。 息子はサムスンに入ったことを喜んで 「お父さん、パートでは私が一番よく仕事ができる。 他人より頑張れば発展するでしょう」と自慢した。 息子は寄宿舎で生活していたが、ある日、からだが痛いと言って釜山の家にきて、 首にこぶができたので取らなければならないといった。 たいしたことではないと思ったが、町の病院では大きな病院に行けと言われ、 急性リンパ腺白血病の診断を受けた。 息子は度々くやしいといった。 当時、会社は一度も見舞いにこず、息子が死ぬ半月前に2人がきて、お父さんに場を外せと言って辞表を持っていった。 病院は息子が死ぬ前に2千万ウォンの注射を打てと言い、 お父さんはそうしろといったが、一か月で死んだ。 病院は死亡原因を『発病未詳』と診断した。 息子は身長176cm、体重72kgの健康な体格だった。 パク・ヒョンジプ氏は息子の死はおかしいと思ったが何も言えず、 2010年にサムスン白血病という話とパノルリム、サムスン一般労組を知り、 息子の職業病を明らかにしようとしている。

パク・ヒョンジプ氏は今もサムスンSDI蔚山工場の前で毎週火曜と木曜にプラカードデモをしている。 息子が「うちの父が来た」と言って待っているような気がして、 息子と会うと思って行く。 通りかかる人々に、気を付けろという警戒心も与えたい。

パク・ヒョンジプ氏は10月10日、演劇〈半導体少女〉の公演に招待され、 観客に息子の話を聞かせた。 パク氏はサムスンとパノルリムが交渉し、 息子が職業病と認められることを望んでいるが、 サムスン側は個人被害者と交渉するという立場だ。 パク氏は勤労福祉公団蔚山支社に労災療養再審を申請した。

パノルリムによれば、 サムスンSDI蔚山工場で働いたり勤務している労働者の中で、 18人がガンと白血病被害者であることが確認された。 このうち6人はすでに死亡した。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-10-16 10:27:37 / Last modified on 2014-10-16 10:27:38 Copyright: Default

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