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20代のサムスン電機労働者、また白血病で死亡

勤労福祉公団の遅い対応で労災認定を受けられないまま目をとじる

ユン・ジヨン記者 2014.06.27 11:38

サムスンで働いていた20代の若い労働者がまた白血病で死亡した。 故人はパノルリム(半導体労働者の健康と人権守備隊)と共に、 今年のはじめに労災申請をしたが、結局、労災認定の知らせを聞くことができないまま目をとじた。

サムスン電機で働き、急性リンパ腺白血病にかかったチャン某氏(27)が6月24日に死亡した。 現在までチャン氏をはじめ、サムスン電機だけですでに8人の労働者が白血病、卵巣ガンなどで死亡している。

故人は2005年10月にサムスン電機釜山事業場に入社し、約1年6か月、 印刷回路基板(PCB)の製造工程で働いてきた。 2007年5月には軍に入隊するために退社した。 その後、2012年に25歳の時に急性リンパ腺白血病の診断を受け、 2年間坑癌治療と骨髄移植治療を受けながら闘病を続けてきた。

チャン氏が闘病中だった2013年12月、 故人の姉がパノルリムに事件を情報を提供し、本格的な労災申請手続きが始まった。 当時、故人の姉はパノルリムに「弟がFCB製造BUMP班で勤務していた。 回路の基板を運んで2階に上がると、そこの人々は宇宙服のようなものを着ていたという。 そこに上がると鼻を突くいやな臭いが立ち込めていたという」とし 「弟は無防備状態で1年半、その作業をした」と情報を提供した。

故人を診療したソウル大病院の主治医も診療所見書で 「ベンゼンなどの有機溶媒を扱う工程がある建物で働いていた点、 作業中にベンゼンを使用する施設に定期的に出入するなどで露出した可能性がある」とし 「総合的に考慮すれば、上記の患者は有機溶剤などに露出する環境で働いていたもので、上記の発病は作業との関連性があるものと判断される」と明らかにした。

これによりパノルリムは1月27日、チャン氏をはじめ三人の労働者について、 勤労福祉公団に労働災害補償を申請した。 だが勤労福祉公団は現在も災害調査などの手続きを続けており、 チャン氏は結局労災認定の知らせを聞くことができないまま死亡することになった。

パノルリムは「労災申請を準備して知った故人の勤務環境は問題が多かった。 サムスン電機に勤務していた当時、 故人は夜昼12時間二交代でエポキシ樹脂と鉛など有害物質に露出していた」とし 「また綿手袋やビニール手袋、紙マスクを着用しただけで、 人体を保護する適切な保護具は支給されなかった」と説明した。

続いて「必ず労働災害と認められ、遺族らの悲しみが少しでも慰められ、 二度とこうした悲しみを味わう労働者がうまれないように力を集める」と強調した。

なお、現在までパノルリムに情報提供されたサムスン電機職業病労働者は合計10人だ。 彼らはすべてサムスン電子釜山、鳥致院、水原事業場などで働いて、 白血病、再生不良性貧血、皮膚癌、卵巣ガンなどの希少病にかかり、 彼らのうち8人は死亡した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-27 23:50:16 / Last modified on 2014-06-27 23:50:16 Copyright: Default

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