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パノルリム、6番目の集団労災申請

「増える電子産業労働者のガン被害、政府の対策が必要」

ペク・イルジャ記者 2014.01.28 10:47

パノルリム(半導体労働者の人権と健康守備)は、サムスン半導体で働いて肺ガンで死亡した労働者2人とサムスン電機で白血病の被害を受けた労働者1人の3人が、勤労福祉公団に労災申請をしたと1月27日に明らかにした。

2008年のサムスン半導体集団白血病労災申請で始まった集団労災申請は今回で6番目で、パノルリムが今まで申請した労災申請者は合計42人になった。

今回の労災申請者のうち肺ガンで死亡した2人は半導体とLCD生産ライン(FAB)で働き、ヒ素とホルムアルデヒド、放射線とクロム、ニッケルなどの有害要因に露出し、発病したと推定される。

S氏(66年生まれ)はサムスン電子半導体器興工場と富川工場で84年から14年間働き、98年から2001年まではサムスン電子LCD天安工場で働いた。 S氏は半導体、LCDの両方でエッチング(Etch)工程の設備エンジニアとして維持補修(PM)業務を遂行し、2008年12月に肺ガンと診断され2011年2月に死亡した。

K氏(74年生まれ)はキヤノン・セミコンダクター・エンジニアリング・コリア(株)の所属で、2000年12月から2005年4月までサムスン半導体器興工場で働き、その後2005年8月から2012年6月までの7年間、LGディスプレー(LCD)坡州工場で働いた。 K氏はサムスン半導体器興工場とLG坡州工場の両方で露光装備の設備維持補修(PM)業務を遂行し、2011年6月に肺ガンと診断され1年後に死亡した。

サムスン電機労働者として初めて労災を申請したJ氏(87年生まれ)は2005年から1年6か月、サムスン電機の釜山事業場でPCB製造ルータ工程、パネル切断などの業務を担当した。 その過程でJ氏はベンゼンとホルムアルデヒドなどに露出し、急性リンパ腺白血病が発病し、闘病中だ。

パノルリムは、今回の集団労災申請の過程で労働部や関係機関で、半導体とLCD、PCBなど、電子産業労働者のガン発病や作業環境に対する調査を実施しろと主張した。

米国労働部の調査によれば、他の製造業より電子産業では職業性疾患発病率が特に高い。 これはすべての製造業に比べて電子産業の労働者は有害化学物質や放射線などの有害環境に露出する危険が高いためだ。

パノルリムは「先端電子産業の先頭を走る韓国は、さらに電子産業の労働者の職業病を予防するため、さらに精密な調査と予防対策を立てるべきだ」と強調した。

パノルリムはまた「半導体やLCDの生産ラインで『肺ガン』を誘発する要因の徹底した糾明が必要」とし 「LCDの生産ラインに対する有害要因調査と職業病関連疫学調査が必要」だと提起した。

現在まで、LCDの作業環境に対する集団有害性の調査は行われたことがない。 LCD労働者からも白血病、脳腫瘍、肺ガンなど、職業性ガンと疑われる病気が相当数発生しており、パノルリムに情報提供されたLCD労働者のガン・重症疾患発病者の数だけでも20人に達する。

何よりもパノルリムは、「営業機密だと言って職業病の原因糾明と予防のための研究調査を妨害する企業のために、原因をきちんと明らかにするのが難しかったり、現代医学の限界で職業病の原因をきちんと糾明できなかったと言って、勤労福祉公団がこれを不承認にしてはいけない」とし、彼らに対して「迅速に労災を認めろ」と要求した。

付記
ペク・イルジャ記者はニュースセルの記者です。この記事はニュースセルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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