チェ・ジョンボム烈士の死から33日...烈士対策委拡大、対立高調

サムスンは交渉拒否...遺族と労組などソウルのサムスン本館前で野宿座り込みに突入

サムスン電子サービスのチェ・ジョンボム烈士事態を解決するための市民社会の結集が拡大している。チェ・ジョンボム烈士が死亡してから33日経ってもサムスン側は労組の交渉を拒否しており、市民社会は烈士対策委を拡大してサムスンに対する圧力を高める計画だ。

これと共に、チェ・ジョンボム烈士遺族とサムスン電子サービス支会などは、 12月3日午後からサムスン本館前で無期限座り込みに突入する方針で、対立は さらに高まる展望だ。

「サムスン電子サービス チェ・ジョンボム烈士対策委員会(烈士対策委)」は 12月3日午前11時、民主労総大会議室で記者会見を開き、対策委拡大発足宣言と 今後の闘争計画を発表した。当初50の市民、労働社会団体で発足した烈士対策委 は現在、185の団体に拡大し、以後も持続的な市民社会の参加が相次ぐものと見られる。

烈士対策委のクォン・ヨングク共同代表は「今日でチェ・ジョンボム烈士問題 に参加する市民社会団体は185に拡大し、この外の団体も追加で参加要請を送っ ている」とし「対策委はこれから地域対策委を組織するので、サムスン問題を 知らせる周期的な時局大会、集中集会を開く予定で、直接影響を与える各セン ターを中心とする実践方案を考慮中」と明らかにした。

これまで金属労組は、3回にわたりサムスン側に交渉を要請したが、サムスンは 文書を通じ「交渉に参加する当事者は故人と雇用関係がある協力社三星TSP(株)で あるべきだ」として交渉を拒否してきた。クォン・ヨングク代表は「サムスン は交渉を要請するたびに自分たちは使用者ではないと言って交渉を拒否したし、 チェ・ジョンボム烈士の死亡にいかなる措置も取らずにいる」とし「そのため もっと積極的な実践が必要な時になったと判断した」と強調した。

サムスンが労組側の交渉を拒否し続けていることで、今まで天安に拠点をおい ていたチェ・ジョンボム烈士の兄と夫人はソウル三星本館前に来て、サムスン が交渉に応じるまで無期限野宿座り込みに突入することにした。3日に始まる座 り込みには、遺族をはじめセンター同僚20余人と対策委など約50人が参加する 予定だ。

金属労組も12月3日から15日までサムスン電子サービス支会全組合員と該当支部 の常勤者などがサムスン本館とソウルの拠点で循環抗議集会や月次闘争などを 展開する予定だ。7日の午後1時には、金属労組拡大幹部と組合員3千人がソウル 中心部の主要拠点で「チェ・ジョンボム烈士問題解決要求およびサムスン糾弾 金属労働者決意大会」を開く。12日と21日の2日間には金属労組の指導部が 決意大会を開き、集団野宿座り込みに突入する。

この日の記者会見には対策委に参加している市民社会団体代表者をはじめ、 権永吉(クォン・ヨンギル)、李秀浩(イ・スホ)、段炳浩など民主労総の元委員長 と白基玩(ペク・キワン)先生などが参加した。

白基玩先生は「労働者の死の前で、虐殺の前で厳粛を破るサムスンは人である ことをやめた」とし「サムスンが話を聞かなければ私たちが解決しなければな らない。皆さんが死よりも厳粛な決断を下せば、私も必ずついて行く。勇気と 希望を失わず、人でなしのサムスンと堂々と戦おう」と頼んだ。

権永吉元民主労総委員長も「民主労総がチェ・ジョンボム烈士の精神を受け継 ぎ、一つになった力で戦い抜かなければならない」とし「サムスンに民主的、 自主的労組ができる勝利の日まで、民主労総と共に戦い抜く」と声を高めた。

今回の記者会見は、ソウルのプレスセンターで開く予定だったが、突然プレス センターが記者会見開催不可を通知して民主労総に場所を移した。烈士対策委 のパク・ジョンギュ氏は「プレスセンターが空いていることを確認してインター ネットで予約をしたが、突然プレスセンターが私企業に対する記者会見は開け ないというおかしな理由で貸館を拒否した」として「今まで現代車希望バス、 密陽希望バスなど多くの記者会見を開いてきたが、こんなことははなかった。 今回の戦いでサムスンの力を再確認した」と明らかにした。

一方、烈士対策委は記者会見文で、「今日からチェ・ジョンボム烈士の遺族と サムスン電子サービスの労働者たちは、サムスンが責任を持って謝罪して交渉 に応じるまで、座り込みに突入する」とし「また、拡大したチェ・ジョンボム 烈士対策委構成市民社会運動団体は、全国にある約170のサムスン電子サービス センターと、サムスン関連事業場に対する全方位的な抗議行動に突入すること を宣言する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。