外部への漏出はなかったというサムスンの主張、事実ではなかった

サムスンのフッ酸漏出事故真相究明および有害化学物質対策作りを要求し記者会見

これまで「フッ酸の外部漏出は全くなかった」というサムスンの主張と違い、 市民環境研究所の試料採取の結果と警察の調査の結果、フッ酸ガス外部流出の 証拠が続々と明らかになり、真相究明と対策を要求する声が高い。

「サムスン電子華城工場フッ酸漏出事故隠し糾弾真相究明および対策樹立要求 のための対策委員会」は、2月18日午前、サムスン電子華城工場の前で記者会見 を行い、安全対策を要求した。記者会見の参加者は「すでにサムスン半導体で 多くの労働者が有害化学物質による白血病とガンなどで死亡した。今や、その 死は工場の塀を越え、住民にまで広がっている」とし、△使用中の年間40万tの 有害化学物質公開、△住民の知る権利と健康権保障、△危機対応マニュアルと 安全管理対策用意、△真相究明と責任者処罰を要求した。

［出処:ニュースセル］

市民環境研究所がフッ酸漏出事故後の2月7日に行った『植物フッ素濃度と推定 した大気中フッ素濃度』によれば、華城工場近隣(事故地点半径2km以内) 15か 所の植物試料を採取した結果、9か所のフッ素濃度が基準値の0.1ppmを越えた。

チャン・ドンビン事務局長は「今回のフッ酸漏出事故でフッ素濃度が基準値を 越えたか、あるいは継続的な外部漏出により蓄積されたのか分からないが、い ずれにせよ、すでに市民の住居地域で基準値を越えるフッ素が検出されたこと が問題」とし「サムスンは急いで責任ある対策を用意しろ」と主張した。

［出処:ニュースセル］

2月17日、京畿地方警察庁によれば、1月28日午前6時頃、サムスン電子と協力業 者のSTIサービス職員など3〜4人が大型送風機を回し、中央化学物質供給システ ム(CCSS)タンクルーム内のフッ酸ガスを外部に出した事実が調査でわかった。 当時勤務していた労働者や近隣住民には何の通知もなかった。

これについてチョン・ヒョンジュ華城市議会議員は「サムスン電子の絶え間な い嘘で住民の不安がさらに大きくなっている。私と家族の健康を守る機会を奪 われたことに怒っている」とし「地域住民が要求するすべての資料を公開しろ」 と要求した。

韓国労働安全保健研究所のソン・ジヌ研究員も「フッ酸は、産業安全管理法の 管理対象で、有害化学物質管理規定による事故対応物質だ。関連の規定によれ ば、漏出事故が起きれば住民や労働者に知らせるべきだが、待避警告システム もない」とし「働いていた労働者が死に、有害化学物質が地域に漏出したのに まだ地域住民に透明に知らせずにいる。サムスンは有害化学物質をどこでどう 使っているのか、公開しろ」と強調した。

なお、京幾道議会サムスン電子華城事業場フッ酸漏出事故真相究明・官民合同 調査団は、19日から本格的な活動に突入する。官民合同調査団は14日に初会議 を開き、今後の調査団の活動範囲と方法などを議論した。調査団は今回の事件 の真相を糾明し、再発防止対策を用意する計画だ。(記事提携=ニュースセル)

［出処:ニュースセル］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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