韓国:いよいよ明らかになったサムスン半導体の毒物漏出 | |||||||
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いよいよ明らかになったサムスン半導体の毒物漏出サムスン電子 諮問報告書公開...6か月間、ガス警報だけ46回
ユン・ジヨン記者 2010.09.28 17:11
サムスン半導体被害者の疾病と作業環境の間に『職務との関連』を立証する報 告書が発表された。参与連帯は最近、ソウル大の『サムスン電子器興工場の化 学物質露出評価諮問報告書』を提供された。ソウル大は昨年、半導体事業場の 危険性評価を行い、今後の改善対策を模索するために、半導体3社の6つの工場 を対象として露出評価、意志疎通など5つの分野について諮問報告書を作成した。 公開された報告書は、サムスン電子器興工場の化学物質露出評価部門に該当し、 器興工場の使用現況と問題、作業環境測定の問題、ガス検知器の設置現況と問 題などが分析されている。したがって今回の報告書の公開が半導体労働者の業 務上の災害承認の判決のための根拠になるかどうかが注目されている。 器興工場、化学物質の管理不良...毒性成分の資料も不十分 該当報告書を再分析した緑色病院労働環境健康研究所のイム・サンヒョク所長 は、「サムスン電子は化学物質成分が何で、いつから使われているのか知らな い」と説明した。情報提供資料によれば、サムスン半導体器興工場5ラインでは 99種類の製品を使用しているが、成分を直接確認したことが全くなかった。そ の上、化学物質製品の60%はいつから使用し始めたのかさえ知らなかった。 また単一化学物質に当たる83種類のうち10種類は、サムスン電子が営業秘密と いう理由で成分資料も不十分で、確認もできないことが明らかになった。 83種類の単一化学物質の露出管理現況も問題になった。83種類の使用中の化学 物質のうち、作業環境測定が行われている物質は24種類に過ぎない。重要なこ とは、管理もされていない物質の危険度が高いということだ。 法的測定対象物質以外の作業環境測定可能物質リストで、Catecholは2級発ガン 物質だという。NH4OHも短期的に露出すると死に至る致命的な物質だ。 器興工場で頻繁なガス検知器警報...労働者は化学物質に露出 イム・サンヒョク所長は「サムスン電子5ライン現場の6つの工程で、毒性また は引火性のガス物質を対象としてAsH3等、計17種が検知されている」と話した。 報告書によれば、検知された物質の警報発令水準は、毒性物質は『死に至った り健康に致命的な水準』、引火性の物質は『引火下限値』、爆発性の物質は 『爆発下限値』を基準として1/10程度低い基準を自主的に定めていた。 問題は2009年2月から7月まで、器興工場で計46件のガス検知器警報が鳴ったこ と。ガスが漏れた時間は6秒から95分までで、検知濃度が露出基準を超えていた ケースもあった。一部のガス漏出の場合、IDHL濃度の32%に該当する高濃度が1 時間35分間漏出した。 一方、警報発生の54%は労働者が維持補修作業時の標準作業手続きを守って作業 をしていた状況であることが明らかになった。その上、正常に工程が稼動して いる状況でも、3件の漏出が発生していた。イム・サンヒョク所長は「標準作業 手続きを守って作業しても警報が発生したとすれば、手続きそのものに問題が あるか、有害ガスの浄化時間が不充分か、設備に異常があることを意味する」 と説明した。 また報告書は、『一部のガス漏出では95分以上漏出し、非常に危険な状況だっ たにもかかわらず、現場勤労者の待避などの適切な措置がなかった』と指摘し た。これは、半導体労働者が高濃度の化学物質に長時間露出する危険が高いこ とを意味する。 イム・サンヒョク所長は「それなのに高露出職務の勤労者への露出評価が脱落 していたり体系的に実施されていない」と指摘した。 『生命』より『営業秘密』優先? すべての情報を公開せよ 環境正義、参与連帯など4つの市民社会団体は、情報提供報告書とこれまでサム スン電子の主張に基づいて『サムスン半導体工場の作業環境の安全性を評価す る国政監査問題リポート』を発行した。 彼らは問題リポートで、「化学物質露出管理の問題が確認されたのだから、サ ムスン電子はもう白血病発病の原因と責任を回避してはいけない」と警告した。 政府と国会にも「半導体産業労働者の健康と生命保護のために、適切な制度的 補完と管理監督方案を用意しろ」と指摘した。 市民社会団体は特に、△勤労福祉公団はサムスン電子の白血病に労災を認める こと、△サムスン電子は闘病中の労働者と遺族への適切な補償と作業環境改善 に努力すること、△知る権利の次元ですべての情報を公開すること、△政府と 国会は産業安全法と労働災害補償保険法の改正をすること、△発ガン物質を管 理する産業安全保健法の制度改善を要求した。 参与連帯のパク・ウォンソク合同事務局長は、「昨年作られたソウル大諮問報 告書が外部に知らされなかった」とし「また企業で営業上の秘密という理由で 人体に有害な化学物質の成分と用途を公開しないことは納得できない」と情報 公開を要求した。 実際に韓国産業安全保健公団はホームページで、毎年研究院で行なわれる研究 報告書を閲覧できるようにしたが、サムスン半導体で職業病問題が伝えられた 後、関連の研究についての資料は公開していない。 一方、パク・ウォンソク処長は「市民団体が諮問報告書を知らせ、国政監査を 要求する目的は、これを契機にサムスンが非公開情報を公開して責任を認める と同時に、改善の努力を引き出すため」と明らかにした。 サムスン半導体と白血病 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-09-28 21:22:57 / Last modified on 2010-09-28 21:22:59 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |