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健康悪化で一人暮らしができなかった40代

「扶養義務者基準を廃止しろ」

ヨン・ソンノク記者 2014.03.07 11:02

病気で稼ぎがなかったユン某氏(46・男、蔚山市北区、新川洞)が3月5日、自分の車の中で自ら命を絶っているのが発見された。 ユン氏は今年1月に生活保護(基礎生活受給対象者)申請をしたが扶養義務者条件にかかり、対象から除外された。 申請当時、ユン氏は健康が良くなく全く収入がなかった。

▲6日に訪問したユン氏の家。亡くなったユン氏の家の冷蔵庫はガランと空いていて、テーブルの上には100ウォン玉がいくつか残っていた。(c)ヨン・ソンノク記者[出処:蔚山ジャーナル]

ユン氏が家賃を払って住んでいた家の大家キム某氏(63・女)によれば、ユン氏は6か月前まで働いていたが脳卒中の症状が強まり、仕事に出て行けなかった。 ユン氏が日雇いで働いていた時に付き合っていた手配会社の関係者は「ユン氏は健康が良くなく、1年前からほとんど仕事ができなかった」と話した。 大家のキム氏は家賃が滞納されても督促できない状況だった。 キム氏など同じアパートで暮らす隣人は、亡くなったユン氏は生活が苦しかったので食事の面倒を見ていた。 その間に家主のキム氏が同住民自治センターに連絡し、基礎生活受給者の申請ができるように手続きを助けた。

町内の住民自治センターの社会福祉士がユン氏の家を訪問した時、ユン氏は行動できたがきちんと歩けず、コミュニケーションはできず主導的に話せなかった。 基礎生活受給者選定基準のうち、所得がなく勤労能力がないという条件は満たしていたが、ユン氏は家族がいると社会福祉士に伝えた。 20年前、故郷の晋州を離れ、10年前に一回会った両親と兄弟がいた。 区庁では扶養義務者所得などを調べた結果、ユン氏は基礎生活受給者の資格がないと通知してきた。

ユン氏の両親と兄弟は、区庁の社会福祉担当公務員と通話して、ユン氏を直接故郷に連れていって世話をすると言い、ユン氏も同意した。 しかしユン氏は20年別に暮らしていた家族と一緒に暮らすのは容易なことではなかったと考えられる。 ユン氏の家族によれば、ユン氏は2月初めに故郷に帰って病院で治療を受けたが、何も言わずに3月1日に晋州を離れた。 ユン氏の家族はユン氏が蔚山に行ったと思い、ユン氏を探そうとはしなかった。

基礎生活受給対象者選定にあたり、扶養義務者基準を廃止すべきだという主張はかなり前から提起されている問題だ。

付記
ヨン・ソンノク記者は蔚山ジャーナルの記者です。この記事は蔚山ジャーナルにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-08 10:40:55 / Last modified on 2014-03-08 10:40:55 Copyright: Default

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