本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:高麗大病院清掃労働者の半分以上が家で治療
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1278613625745St...
Status: published
View


捨てられた注射針で刺しても家で治療します

高麗大病院清掃労働者の半分以上が家で治療...治療費だけで賃金の1/5

ユン・ジヨン記者 2010.07.08 10:18

高麗大病院清掃労働者の58.5%が働いて怪我をした経験があるが、58.6%が適切 な治療を受けられなかったというアンケート調査結果が発表された。

『暖かいご飯一食の権利(タバプ)キャンペーン団』は7月7日、高麗大病院清掃 労働者74人のうち53人を対象に、労働安全、食事および食事空間、業務量など の労働環境アンケート調査を実施した。

この結果、58.5%にのぼる労働者が働いている時に怪我をした経験があり、怪我 をした後に専門的な治療をせず家で治療したケースが58.6%あったことが明らか になった。

特に病院清掃労働者は、病院から出る汚染された積置物に露出しており、状況 はさらに深刻だ。清掃労働者が毎朝片づけるゴミは患者のおむつや膿がついた ガーゼ、使い捨ての注射器などだ。

実際に清掃労働者の負傷の種類は注射針が刺さったというケースが42.8%で最も 多かった。また、回答者の76.2%が怪我をした時、医療費を本人が負担したと明 らかにした。高麗大病院で医療費を負担したのは一件もなかった。後続治療の 平均治療費は186750ウォンになるが、これは100万ウォンほどの1か月賃金の 1/5に該当する金額だった。

[出処:チャムセサン資料写真]

高麗大病院清掃労働者の劣悪な勤務環境も公開された。出勤時間等で把握した 業務量調査では、質問に答えた50人中49人が就業規則の出勤時間である6時より 早く出勤していた。

早期出勤の理由として回答者の100%が仕事がとても多いと答え、彼らは平均 68.2分早く出勤していると集計された。

食事は86%が弁当で解決していることが明らかになった。明け方の出勤で朝と昼 食を病院で取らなければならない清掃労働者は、普通一日一食は弁当を利用す る。回答者の88.6%が『構内食堂費用が負担』という質問項目を選択した。

一方、弁当を利用する労働者の66.7%がPS室で食事をしていた。現在高麗大病院 には72人の清掃労働者が働いているが、休憩室は10坪ほどの空間一つだけだ。 だから労働者たちは排気管と換気筒で一杯の薄暗いPS室で食事をするほかはな い。それだけでなくトイレで食事を取るという回答者もいることが明らかになった。

これについてタバプキャンペーン団は7月8日午後12時から1時まで、高麗大病院 で清掃労働者の環境改善のための6次キャンペーンを進める。彼らは高麗大病院 を利用する患者の保護者たちに清掃労働者の劣悪な労働環境を知らせ、高麗大 病院側の改善対策を要求する計画だ。

リュ・ナンミ公共労組未組織非正規室長は「注射針で突いた場合、感染が疑わ れるので適切な応急措置が必要だ」とし「高麗大病院に応急措置が必要な清掃 労働者にこれを支援するように要求する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-07-09 03:27:05 / Last modified on 2010-07-09 03:27:06 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について