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「住所はソウル駅」...ソウル駅野宿者が集団転入届

「ホームレス政策の基本はホームレスの存在を認めること」

ソン・ジフン記者 2012.04.25 14:51

「ここソウル駅に人が住んでいる」
ソウル駅の野宿者がソウル駅を住所地として転入届を申請した。

『ソウル駅野宿者強制退去方針撤回公共駅舎ホームレス支援対策用意のための 共同対策委員会』(以下共対委)は4月25日午前、ソウル駅広場で野宿者集団 転入届記者会見を行った。

共対委は今回の集団転入届の趣旨は「ソウル駅を住所地とすることを目標にす るが、ソウル駅を住居地とすることを目標とするものではない」と明らかにし、 今回の集団転入届の目的が『わがまま』ではなく、『野宿者の存在認定』だと 明確にした。彼らは記者会見文で「転入届は、野宿者がソウル駅に住んでいる という事実を宣言し、公式化すること」と明らかにし「脱野宿は多くの野宿者 がソウル駅に存在しているという事実を韓国社会がそのまま認めることから 出発する」と主張した。

彼らは続いて、鉄道公社とソウル市のソウル駅野宿者強制退去措置は「ホーム レスの存在自体を消そうとするもの」と批判し「駅構内の夜間就寝だけを禁止 すると言っていた強制退去措置は、すでに昼夜を問わず、警備用役を使って ホームレスを追い出しており、駅構内の商業施設の店主により、広場階段に 座っているホームレスの追い出しに拡大している」と指摘した。

彼らはソウル駅を住所にする理由について、「ソウル駅のような空間は、すで に多くの差別と排除を経験し、街頭で生活することになったホームレスが、 唯一ホームレスとして社会と対面し関係を結ぶ空間」とし、「ソウル駅が まさにホームレスの生活空間」と明らかにした。

共対委は政府のホームレス政策も批判した。彼らは「まともにホームレス実態 と現況も調べず、ホームレスが眼につかないように施設受け入れと摘発中心の 活動をしてきたのは、ホームレスの存在を認めなかったから」と主張した。続 いて「福祉部は野宿を『危機状況』と判断し、緊急支援申請ができるようにし たが、まさに申請を受け付ける担当職員は扶養家族がいるかとか、野宿者であ ることが確認できないから支援はできないと話した」と伝えた。

この日、転入届を申請した野宿者当事者は、記者会見で「ご飯一食食べようと 何時間も列に並び、片隅にうずくまって眠るのが野宿生活」とし「ここからも 追い出されればどこに行けばいいのか」と話した。

『強制退去禁止法制定特別委員会』のイ・ウォノ活動家は「韓国の金持ちは、 一人で2123軒の家を所有している」とし「一人で2千軒以上の家を所有して5年 間で1千軒の家を増やすが、野宿者はその存在も認められない。これは結局、私 たちに家がないのは誰かが私たちの家を奪ったという意味」と主張した。彼は 続いて「ビニールハウス村の住民が住所を認められたのは、つい先日」とし、 「ビニールハウスでも、ソウル駅でも、明らかに人が暮らしているのに、その 存在を認めないと言うのは、何の責任も負わないという態度」と政府のホーム レス政策を批判した。

彼らは記者会見の後、南営洞住民センターに移動して、野宿者2人の転入届を 申請した。転入届申請が受け付けられるかどうかは関係部署の議論で決定し、 共対委側に伝えられる予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-04-26 12:48:59 / Last modified on 2012-04-26 12:49:27 Copyright: Default

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