韓国:国際観艦式反対、「済州道軍基地化は常に民主政府が強行」 | |||||||
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国際観艦式反対、「済州道軍基地化は常に民主政府が強行」[インタビュー]コ・グォニル江汀村海軍基地反対住民会共同代表
ミョンスク(人権運動ネットワーク『風』活動家) 2018.10.05 14:01
ドドド。 歴代最大の規模で開かれる観艦式は査閲式だけではない。 防衛産業を展示するだけでなく、海上侵入示範も見られる。 規模が大きいので済州の近海は軍艦で埋め尽くされるという。 実際、米軍の核空母、日本の海上自衛隊軍艦をはじめ、 世界45か国の艦艇50余隻、航空機20余機が済州近海に入ってくる予定だ。 しかも青瓦台が観艦式開催で村の人々の対立をあおり、 最低の手順を踏んだ民主主義も傷つけた。 事実、江汀村会は3月30日の臨時総会で国際観艦式の誘致に反対を決定した。 だが青瓦台の説得で観艦式誘致に関する議題が再上程され、 これによる住民間対立が激しくなった。 文在寅大統領が江汀村を訪問して謝罪すれば村の発展に役に立つという噂が飛び、 反対する住民と守備隊が村の発展を遮っていると非難した。 結局7月28日の住民投票で国際観艦式誘致が決定した。 だからだろうか。 済州海軍基地正門前で熱心に百拝をして、宣伝戦もする軍事基地化と観艦式に反対する活動をする住民と守備隊の表情が悲壮だ。 みじめな心を押し隠した悲壮さだ。 彼らは観艦式が江汀海軍基地で開かれれば、済州海軍基地の軍事的活用の可能性を世界に知らせる場になるので、 事実上、済州はさらに速く軍事基地化されると言う。 また、市民は軍艦が海に浮かび軍人が通りを闊歩することに慣れて、問題意識が薄くなるだろう。 それでもまだ焦点は観艦式イベントで日本軍艦に旭日期が掲揚されるかどうかに集まっている。 江汀村海軍基地反対住民会(以下反対住民会)のコ・グォニル共同代表と会って、 これまでの過程と反対する理由などについて話をした。 以下はコ・グォニル代表との一問一答だ。 ▲コ・グォニル江汀海軍反対住民会共同代表[出処:キム・ヨンウク] 国際観艦式が江汀海軍基地に誘致された過程は?村会が2月末に海軍から観艦式に協力してくれという文書を受け取りました。 村会は一人で決めるのではなくさまざまな人の話を聞きたいとし、 反対住民会の人々にも尋ねると連絡がきたのでしょう。 観艦式という言葉自体を初めて聞きます。 観艦式が何か知らなければ賛成も反対もできません。 観艦式が何かと聞くと村会長もよく知らなかったんです。 だから何か知っていて賛否を話しているのではない。 それで3月23日に海軍の説明会を聞きました。 文在寅政府が名誉回復と共同体回復のために努力するといったので、 よくわからないが村も損をするイベントではないのだろう、単純にそう考えたのですが 説明会を聞くとそうではありません。 これはものすごい規模のイベントです。 江汀村だけでなく西帰浦一帯の海でするのですが、 ほとんど西帰浦から和順までの海を海軍がすべて使います。 海上と空もみんな使うイベントでした。 海上査閲、上陸示範、海上火力示範、艦砲射撃もします。 空では飛行機が飛び回り、祝賀パレードのようなことをして。 初めて査閲式というから軍艦を基地に集めて大統領が海軍基地を行き来する程度、 国軍の日に広場でやるようなものだと考えました。 軍艦がずらっと並んで、大統領が挙手敬礼を受けて終わる程度だと思いました。 外国から招く軍艦だけが入ってくるのではなく、 国内の軍艦もすべて済州にきます。 私たちが考えていた規模ではありません。 済州道全体の南側の海が使われて、空もみんな使われるのに、 なぜ私たちだけで決定するのか。 江汀だけで決定して済州道民が反対すればどうなるのですか? 済州軍事基地化が加速すると見る理由は何か?これまで安保といえば北朝鮮との対立が最大でした。 事実、地域安保枠の組みで米国、日本と同盟を結び、 中国を包囲するという概念はもう一般国民を説得するのは難しいのではありませんか? すべての国とバランスよく外交をするべきで、一方だけに傾くのは危険でしょう。 環境運動家は海が壊れることをずっと話してきましたし。 江汀に海軍基地を作り、海軍基地としてだけ使うではなく民間も一緒に使うのだから 済州道の地域経済に寄与するといいました。 それで名称も「民軍複合観光美港」だったではありませんか。 クルーズはほとんどが中国から入りますが、 韓国がTHAADを配置すると中国はまったく観光客を送らずにいます。 こうした状態でクルーズ港を作っても、クルーズが入ってくる確率も小さくなりましたが、 クルーズターミナルさえ完工していません。 海軍基地は作ってから3年になりますが。 それなのにこうして大規模な国際的イベントを済州島ですれば、 ここは民軍複合港ではなく海軍基地だと宣言するようなものです。 [出処:キム・ヨンウク] スチータ報告書というものがあります。 済州島が軍事戦力上とても重要なので、 米国がその基地をぜひ活用しなければならないという内容です。 小さな船から少しずつ送って、最終的には空母を送り、 ここを軍事的に米国が使うようにするべきで、 これから中国との軍事的対立があった時、有利な戦略的優位を占められる、 だから精魂を込めて済州島を差し出せという内容の報告書です。 誰が作成したのかというと、駐韓米海軍司令部の作戦参謀であるデービッド・スチータ中佐です。 だからその内容はとても信憑性が高いと思います。 昨年、米国のイージス艦や核潜水艦入ってきた時もスチータ報告書のとおりに進行しているのではないかと問い質しました。 米軍はマスコミを通じて、一介の将軍の論文でしかない、 公式的なものではないので根拠がない話だと言いましたが、 実際にはその通りに進んでいるとわれわれは見ています。 初めは軍事的な理由で訪問せず、休息や奉仕活動のために滞在は短く、 その期間中に観光に行ったり奉仕活動だけしろ。 次第に大きな艦艇と補給や作戦で核潜水艦まで送り、 最終的に慎重に空母を送れと主張しました。 済州道民の反米情緒を迂回する方法が記述された報告書です。 私たちはここに空母が接岸し始めれば、追加で軍事施設ができると見ます。 空母は接岸した瞬間に飛行機を下ろすので、空軍基地を作らなければなりません。 停止した状態では爆弾をぶら下げた戦闘機が離陸できないので、 戦闘編隊は陸上に下ろさなければなりません。 済州第2空港は結局、空軍基地になるんです。 だから観艦式は、公式に済州海軍基地を戦略基地化するものです。 米海軍の艦艇が入ってきて寄港して、空軍基地ができて済州島自体が軍事基地化されるのですが、 私たちが扉を開けてやることになります。 本当に私たちが歴史の罪人になるではありませんか。 島民にも江汀で暮らす子孫にも、元に戻せない罪を犯すことでもあります。 観艦式を誘致する過程で手順を踏んだ民主主義も傷つけたと言いますが3月30日に村総会がありましたが、その時、ほとんどの住民がこれは受け入れてはいけないと決定しました。 誘致否決の結果を海軍一か所に通知しました。 ところが村会長は今回大統領がくれば、私たちの村を発展させられるのに、 なぜ反対するのかと考えたようです。 青瓦台に行ったといいました。 その後で青瓦台で秘書官と行政官が4回も来ました。 6月の地方選挙終わって7月になると、青瓦台から人々がきて、 大統領が遺憾表明しに来るから観艦式の誘致について再決定をしてくれと言いました。 私たちは村総会で一度決めたことなのに、なぜ一事不再議の原則を破ってやりなおすのか、 その時と何が変わったのかと問い質しました。 何の条件も変わっていないのに、同一事案で再決定をするのはおかしい。 観艦式があるから大統領が謝罪しますって? 大統領の謝罪は観艦式とは無関係に別途にすべきなんです。 少なくともキャンドル政府の大統領だと自任するのなら、 11年間の痛みと対立について無条件にしていなければならなかったんですよ。 村住民が愚かで、大統領謝罪と名誉回復の約束がどれほど効果があるのかもわからずに 観艦式反対を決定したのではありません。 ▲朝7時、海軍基地前での百拝[出処:キム・ヨンウク] しかし村会を中心に観艦式を誘致しようとする人たちが組織的に動きました。 8月22日に賛否討論会を開きましたが、今まで海軍基地に反対していた住民さえ 「大統領がくるというのをなぜ蹴飛ばすのか」と怒鳴りながら脅しました。 賛否討論会は賛否同数の代表と討論者が問題提起と討論で、 賛否の理由と根拠を主張して。 質疑応答によって住民の意思決定のための疑問点を解消するべきです。 それでこそ、なぜ賛成しなければならないのか、なぜ反対するのかを決められます。 2007年に海軍基地の討論会をした時も、国内5つの基地があるすべての都市をすべて現場視察をして、 長短所を分析して、村で各自賛否を報告して、 それに基づいて討論会をしました。 ところが今回は何の準備もなく、ただ人を集めただけで 「それぞれ賛否を述べてください」。 こうですよ。 それでは口げんかにしかなりません。 討論会ではありません。 そして次は村総会をするといいます。 それもただの総会ではなく住民発議総会で、 村住民100人が発議すれば村会長が受け入れて開くといいます。 そうなると村会は責任が小さくなります。 同じ事案で村会長が総会を招集するのは格好が悪いでしょう。 それで住民発議総会をしたのでしょう。 わずか一日で100人の発議を受けました。 村の『郷約』上、村住民といえば満20歳以上でここで生まれたり5年以上居住する者ですが、 これを証明するには少なくとも生年月日の記載欄と共に、 転入の有無とその期間を確認できる様式で署名連名簿を作成しなければならなかったのに、そうしませんでした。 そして村の投票管理委員会がそのまま村会ですが、 中立性を守ることもできませんでした。 村会長が青年会に観艦式誘致に賛成してくれという宣伝ビラを家ごとに配りました。 そしてすぐ翌日、投票をしたのです。 そして郷約上の住民を対象に投票をするのなら、郷約上の住民全体を対象に説明会をするべきなのに、そのような過程はありませんでした。 その前にした説明会は、村役員に対する説明会で、 一般住民のための説明会ではなかったんです。 現在、江汀村は郷約上投票権ある人が1600人程度です。 300〜400人が不在者とすれば、その人々を除けば1200人程度だから、 少なくとも半分の600人が投票をしなければ正当性がありません。 しかし447人でした。 私たち反対住民会は、この臨時総会と住民投票が手続き上全く正しくないとして 組織的に投票を拒否して裁判所に告訴しました。 選民ネットワークのような保守団体は、観艦式は歓迎しても旭日旗はだめだと言いますが、どう思うか?旭日旗反対の声は民族感情に基づいて出てきたのでしょう。 日帝の植民地支配を受けた東アジアの諸国はみんな旭日旗に反対しています。 しかしなぜ、もっと大きな問題については話さないでしょうか? 観艦式こそ済州島を軍事基地化する開始点であり終止符なのに。 済州海軍基地が韓国の平和と安保に役に立っているのか。違います。 私はそうではないと思います。 むしろ東北アジアの軍備競争を強める結果を呼ぶだけでしょう。 今、南北首脳が平壌で合意した宣言には、 軍縮と軍事挑発行為の根絶が最も核心的な約束でないですか? 終戦宣言と平和協定の大前提である朝鮮半島非核化が北朝鮮だけの非核化ではないではありませんか。 原子力空母や核潜水艦も核戦力です。 その意味で、観艦式は朝鮮半島平和の雰囲気に反するイベントです。 政府は10月1日の国軍の日のパレードもなくして祭りの雰囲気で音楽会のような文化イベントで代えるのに、 観艦式だけは歴代最大規模でやるというのは矛盾です。 [出処:キム・ヨンウク] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2018-10-11 05:39:05 / Last modified on 2018-10-11 10:23:53 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |