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手術で入院中の移住労働者を退院させて摘発

「G20控えて血も涙もない移住労働者摘発」

チョン・ジェウン記者 2010.08.20 15:48

交通事故の手術で入院している未登録移住労働者を警察が強制的に退院させ、 出入国管理所に引き渡す事件が起き、社会団体が『血も涙もない摘発』と反発 している。

外国人移住労働運動協議会(外労協)によれば、ネパール人のグルン氏は8月12日 午前7時40分頃、京畿道安山の工場でバイクで出勤の途中、乗用車と衝突、右く るぶし骨折など全治6週間の傷を負った。

警察側は未登録滞留中のグルン氏を手術からわずか4日後の16日に強制退院措置 させ、仁川出入国管理所に引き渡した。

外労協は保護所に引き渡されたグルン氏が全く治療を受けられずにいるとし、 「仁川入管事務所側がありあえず解放する『一時保護解除』措置を検討してい るが、保証金1千万ウォンを要求している」と伝えた。

続いて「不法滞留者でも災難や危険の時、まず助ける『先救護・後通報』方針 が無視されるなど、人権状況が悪化している」とし、「未登録移住労働者の被 害を救済せず強制退去措置する非人権的野蛮な措置は廃止すべき」と主張した。

グルン氏の事件だけでなく、G-20首脳会議を前に未登録移住労働者に対する反 人権的な大々的合同摘発はすでに社会問題になっている。路上の不信検問だけ でなく、自主的に帰国するために出国前に空港にいた未登録移住労働者も取り 締まられ、外国人保護所に監禁される事例が発生している。

公益弁護士グループ『共感』所属のファン・ピルギュ弁護士は、「今年の5月か ら7月までに取り締まられた未登録滞留者は6370人だという。G-20首脳会議が近 付くほど摘発の強度は強まっている」とし「このように非人道的で非人権的な 摘発の慣行は、国際社会で非難の対象になるだろう。交通事故で手術を受け、 松葉杖をついてびっこをひくグルン氏の姿がこれを反証する」と伝えた。

また外労協は、出入国管理法の「国家または地方自治体の公務員がその職務を 遂行するにあたり強制退去の対象者に当たる者または出入国管理法に違反した と認められる者を発見した時は、その事実を遅滞なく管轄出入国管理事務所長・ 出入国管理事務所出張所長または外国人保護所長に通知しなければならない」 という通知義務条項が、未登録移住労働者の被害救済を遮断するとして、未登 録滞留者の救済手続きを作ることを要求した。(記事提携=メディア忠清)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-21 11:09:04 / Last modified on 2010-08-21 11:09:06 Copyright: Default

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