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「長期闘争事業場で拍手される時が一番うれしかった」

[インタビュー] 99日の座り込みを終えるトルナ移住労組職務代行

ビョン・ジョンピル記者 bipana@jinbo.net / 2008年03月12日15時19分

「強制追放中断!出入国管理法改悪阻止!移住労組弾圧粉砕!」のための非常対策 委が、3月11日に解団式を開き、99日間の座り込みを終わらせた。

カジマン カプン委員長をはじめとするソウル京畿仁川移住労働者労働組合(移 住労組)の指導部3人が「標的摘発」で連行された後に始まった座り込みは、苦 しいものだった。昨年12月13日に3人の指導部が突然強制退去させられ、糖尿の 合併症が疑われていたネパール出身移住労働者のスバス氏さえ強制退去させら れるなど、座り込みの中でも絶えず移住労働者の人権と労働権が蹂りんされる 状況が続いた。

しかし今回の座り込みは、政府の移住労働運動弾圧を社会的に知らせ、連帯を 集めるなど、新しく出発するための力を集める契機になった。また、予定され ていた出入国管理法の反人権的な性格を浮上させ、共感の形成にも大きな役割 を果たしたと評価されている。

▲トルノ職務代行

今、座り込みを終えてまた現場に戻るトルナ移住労組委員長職務代行と会い、 99日間の話と今後の「希望」を聞いた。

座り込みを終える顔は明るいともいえない。解団式を前にした気持は。

心配になる。今座り込みが終わると、連帯組織も元の場に戻り、移住労組一人 で進む部分も大きくなるだろう。移住労組が一人でもうまく進めるのか、とて も心配だ。

99日の間、あるいは涙が出るほど苦しいことがあったのか、とても当然の話が気になった。

涙を流したこと... 何度かあった。3人指導部が強制追放された時に泣いていた。 そして世界移住民の日、ミヌが取り締まられた時、その時も泣いていた。

ミヌはネパール出身の移住労働者で、トルナ職務代行とは親しい間柄だ。労組活動にも熱心だった。ところが彼はよりによって世界移住民の日に取り締まられた。トルナ委員長は世界移住民の日に記者会見をしていた途中、その報せに接した。前日まで座込み場で四方山話をしてしばらく家に帰った兄弟であり、同志だった。

雰囲気を変えて、最も良かった記憶を尋ねた。

ないけれど... (笑)長期闘争事業場に行って拍手された時、一番気持ちが良かっ た。多くの人々に移住労働者の状況を知ってもらえてうれしかった。そして、 3月24日の集会の時に多くの人々が参加してくれて良かった。

24日に開かれた麗水火災惨事1周期追慕集会には、約1000人が参加した。うれしかった記憶をしばらく思い出してから、前の質問を思い出したのか、表情を変えてつらかった心も吐露する。

なぜ私がなぜこうしているのか... 他人のために犠牲になるようなものかもし れない。もう15年も韓国いて、労働ビザを勝ち取っても私は対象にならず攻撃 されながら帰ることになるだろうに、韓国の印象も悪くなるだろうに、そんな ことを知りつつ、なぜ、と悩む時もあった。誰もいなくて守ることだ。

彼も移住労組で活動を続ければ、いつかはシャマル・タパ、アンワル、カジマンなど、以前の指導部たちのように標的摘発されるかもしれない。

トルナ職務代行は93年に韓国に来た。もう15年だ。2003年の移住労働者座り込みを経て、もう二回目の座り込みだ。2003年にも『摘発追放中断、未登録移住労働者合法化』をかかげ、1年間座り込みをした。それでも未登録移住労働者が摘発追放という威嚇に置かれている現実は変わらない。

しかし2003年11月に始まった座り込みの結果、移住労働者の独自の移住労働者労働組合を作ることができた。だから今回の座り込みには「移住労組弾圧粉砕」という要求が付け加えられた。

これまで「適法な手続きなく」行われていた法務部の摘発に対して移住労働者と社会運動団体の抵抗が激しくなると、政府は「令状なくても摘発できる」ようにする出入国管理法改正案を提出した。だから今回の座り込みには「出入国管理法改悪阻止」の要求も付け加えられた。

▲1月20日移住労働者弾圧中断出入国管理法改悪阻止のための決意大会が普信閣前で開かれた。

今回の座り込みが残したものを尋ねた。

摘発追放とは何か、なぜ摘発があるのか、よくきかれる。出入国管理法が何か 関心を示し、討論もした。色々なキャンペーンもした。

今回の座り込みでは、長期闘争事業場と民主労総が結合したという点にも意味 があると思う。連帯する単位がますます広がっているという気がする。

民主労総と連帯した団体に残念な点はないか、そっと質問を投げてみた。しかしそうした惜しみについてトルナ職務代行は淡々と答える。

今回の座り込みで、よく大会や現場に行った。組合員が移住労働者の問題をよ く知らず、なぜ闘争するのか知らない人も多かった。教育の時も、知る努力と いう点では残念だ。

1月8日の韓国キリスト教会館(KNCC)で民主労総の李錫行委員長との懇談会の場 で座り込み団は民主労総に移住組織専門担当者配置、1労組1口座後援、移住特 別委員会設置などを要請した。

イーランド非正規職労働者も、コスコム労働者もみんな戦っている。民主労総 がすることは多い。今当分は難しいが... 時間が過ぎれば良くなると思う。

そんな点で、移住労働者はさらに積極的に移住労組に力を集め、労働組合を拡大することがカギだろう。トルナ職務代行はその点で確信を見せた。

地域で支持してくれる移住労働者も多かった。「やるべきだ。がんばれ、われ われは地域で頑張る」。そんな話をよく聞く。地域の移住労働者は服も送って、 テレホンカードも送ってくれた。交通費もくれて... 地域で頑張るという言葉 に一番元気づけられた。その上、ひどい韓国語なのに、私の発言を聞くために 集会に来る人もいた。(笑い)

座り込みが終わると、3月末に移住労組を再建する臨時総会を開く。その後に地 域組織化を強化し続けなければならない。私たちを社会的少数者だという。李 明博政権になり、人権侵害と弾圧が予想される。移住労働者の状況はもっと難 しくなると思う。

トルナ職務代行は、相変らず3人指導部が強制退去させられたことの残念さを大事に保管していた。トルナ職務代行は99日間の座り込みの後、現場に戻り、地域でさらに移住労組をしっかりとさせることにまい進する覚悟を固めた。そして、これまでの連帯への感謝の言葉も忘れなかった。最後に伝える彼の話で、私たちの『希望』は、あるいはとても単純だが、またあまりにも重要な『連帯と団結』だという事実を強調した。

3人の指導部の釈放はできなかったが、座り込みに参加してくれた方々に感謝す る。彼らがいたから破壊された移住労組も再建し、移住労働者の問題が知らせ ることができた。彼らの肯定的な連帯で闘い、勝利の希望を失わなかった。皆 さんに感謝する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-03-22 19:02:34 / Last modified on 2008-03-22 19:02:35 Copyright: Default

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