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蔚山出入国管理所も「危険」

市民団体が施設補完対策を要求

蔚山労働ニュース www.nodongnews.or.kr / 2007年02月20日11時09分

2月11日、麗水出入国管理事務所の火災で9人が死亡、18人が重傷を負う惨事が 発生し、蔚山出入国管理事務所もまた安全問題が深刻だと指摘された。

蔚山市民連帯(準)外国人労働者センターによれば出入国管理事務所蔚山出張所 の外国人保護施設は半地下の構造で狭い空間と鉄格子、散水装置も設置されて いないなど、基本的な権利の保護と安全が無視されたままで運営されていると いう点で、むしろ麗水外国人保護所より安全問題が深刻だという。

出入国管理所蔚山出張所に閉じ込められている外国人労働者のようす[資料写真]

蔚山出張所側は、麗水惨事が発生した後で至急安全点検を実施し、服務規律を 新しく点検するなどの対策を用意しているという。

しかし市民連帯(準)と1218蔚山移住労働者支援センター、蔚山女性の電話など は「保護施設を地上に移動し、災害防止施設を設置するなどの管理システムの 改善、そして人権侵害の要素を根本的に除去しなければ、火種を残したままで 状況を隠す結果に終わりかねない」と指摘した。

したがって「蔚山出張所は今回の惨事を契機として、緊急状況が発生した時の 対策と施設補完対策を樹立しなければならない」と述べた。

根本的な問題を解決するためには、「未登録滞留外国人でも『保護』の名で監 禁し、犯罪者扱いする慣行を徹底的に改善しなければならない」と主張した。

未払い賃金、労働災害、前払い金回収などの民事刑事訴訟をしている時に要求 できる「保護一時解除」と、出入国管理法第52条に明示された「20日拘禁期限」 など、制度と法で規定されている内容は徹底的に遵守し、外国人にも自身の権 利を認知させなければならないという。

また「出入国管理事務所の職員は、過重な業務と老朽化した建物を恨むのでは なく、人権保護についての徹底した意識を持たなければならない」と明らかに した。

現在、出入国管理事務所蔚山出張所が運営する「外国人人権保護および権益増 進協議会」などを通して、細かい指針を立て、職員の人権意識を現在よりさら に強化させていかなければならないという。

続いて「現在の蔚山出張所は『大衆利用施設』ではなく『業務施設』だという 理由で、スプリンクラーなどの基本的な消防設備も備えていない」とし、「こ れは、明らかに今回の麗水事故のような惨事が起きる可能性がある」と指摘し た。

したがって「保護施設の位置を現在の半地下から地上に移動させ、鉄格子を撤 去してスプリンクラーと消火栓などの最低限の火災防止施設を備えるなど、具 体的な対策を用意しなければならない」と要求した。

最後に「今回の事件を調べると、労働部などの関連機関の不誠実な業務による 部分も大きい」と主張した。

市民連帯などは「今回の犠牲者の中には未払い賃金を受け取れず、一日、一日 と出国を先送りして、長ければ100日から1年以上、保護所に収容されて非人権 的な待遇に耐え、惨事にあった事例が多い」とし「今後、未登録滞留外国人の 未払い賃金については状況の特殊性を考慮し、先に支給するなど民事・刑事上 の紛争を速かに整理して出国できるようにしなければならない」と述べた。

これに関連して、市民連帯などは現在出入国管理事務所蔚山出張所に「外国人 の人権と施設改善を点検して補完」するため、公式に「外国人の人権保護およ び権益増進協議会」の開催を要請している。(チョン・ギエ記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-03-11 22:01:16 / Last modified on 2007-03-11 22:01:17 Copyright: Default

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