本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:麗水出入国管理所火災事件対策会議を開催
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1171306247383St...
Status: published
View


麗水出入国管理所火災事件対策会議を開催

遺族たち、「麗水出入国に焼香所を設置してくれ」

移住労働者放送局 migrantsinkorea.net / 2007年02月12日15時00分

昨日未明の4時、麗水出入国管理所で起きた火災事件で9人が死亡、18名が負傷 した。今日午前10時から出入国管理所で、遺族と外国人移住労働運動協議会、 移住人権連帯、移住労組、タハムケ、麗水労働教会チョン・ビョンジン牧師が 集まり、対策会議を進行中だ。

その前の今日午前9時には民主労働党のノ・フェチャン議員が事故現場を訪問 して麗水出入国管理所長と面談した。

火災を出したと推測される故キム・ミョンシク氏は密入国で韓国に入り摘発さ れ、強制退去措置直前だったという。1月11日、最初に通話した麗水労会のチョ ン・ビョンジン牧師は当時、故キム・ミョンシク氏は「出入国職員が私を床に 投げ飛ばして、大きな怪我をした」、「首がはれてつばを飲み込めないほど痛 いのに、麗水出入国は治療をしない」と助けを要請したと伝えた。

出入国状況室で対策会議を開く遺族と市民社会団体代表

チョン牧師が翌1月12日に麗水出入国管理所を訪問した時、故キム・ミョンシ ク氏は身体に打撲傷を受けた状態だったという。その原因を尋ねると、麗水出 入国側は「キム・ミョンシクがCCTVを毛布で包むなどして傷つけようとして、 出入国の職員がこれを阻止しようとしたときに毛布で金氏を制圧し、この過程 で擦過傷を受けた」と、医師が何の異常もないと診断したと答えたという。ま た出入国では故キム・ミョンシク氏のはれた首に対してはすでに担当の医者を 呼んで治療したと釈明したという。しかし故キム・ミョンシク氏はこれを否認 し、また自身が擦過傷を受けた原因には口を閉じているという。

昨日の事故で亡くなった9人のうち家族に連絡されたのは故キム・ソンナム氏 と故イ・テボク氏だけで、残りの死亡者7人はまだ家族に連絡がされていない と対策会議は伝えた。麗水出入国側ははやく遺族と連絡を取り、何らかの措置 を取れという故イ・テボク氏の姪のウォン・チュンヒ氏の要求に「死んだ人は 出入国法を犯した法律違反者なので仕方がない」という、あきれかえる返事を し顰蹙を買った。

現場に到着した故キム・ソンナム氏と故イ・テボク氏の遺族15人は現在、中国 大使館に電話をかけ、他の死亡者の遺族と直接連絡を取ろうとしているが、こ の過程で麗水出入国管理所側は何の努力もしていないという。

事故の知らせに接して昨日、急いでソウルから麗水にきたという故キム・ソン ナム氏の弟のキム・ヒョングン氏は先週面会にきた時、罰金を払えば出られる といわれたが、金がなくてそうすることができなかったとし、罰金を払ってい れば兄がこんなとんでもない事故の犠牲にならなかったと後悔した。彼は「兄 は私が殺したようなものだ」とし、ノ・フェチャン議員の手を取って泣いた。

また故イ・テボク氏の姪のウォン・チュンヒ氏は、叔父の死体を確認する過程 でまるで冷蔵庫から物を取り出すような姿勢で、出入国職員が遺体を冷凍庫か ら取り出し、大いに怒りを覚えたと伝えた。彼は裸で冷凍庫に保管された悲惨 な遺体の前でも、出入国職員には全く申し訳ないという気持がないように見え、 心が非常に傷ついたとくやしさを訴えた。

遺族は故人の焼香所を別の場所ではなく、事故がおきた麗水出入国管理所に 用意するよう要求している。

国科捜の火災鑑識の結果は今日の午後に出される予定で、午後2時に対策会議は 公式記者会見を行う計画だ。(チョンミンソン、チョナイン記者)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-02-13 03:50:47 / Last modified on 2007-02-13 03:50:47 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について