晋州MBC社長、職員の賃金は未払いなのに、自分の賃金は取る

晋州MBC職員、二か月賃金未払い...社長は月給全額受け取る

汚くて真の廉恥もない。職員の賃金を未払いした社長が自分の月給は全額持っ ていくとは、3月から二か月間賃金を受け取れない晋州MBCの労働組合員はキム・ ジョングク晋州・馬山MBC兼任社長が自分の月給を全額受け取ったという知らせ に言葉がなかった。

キム・ジョングク兼任社長は今月、馬山MBCから月給の100%を一括支給された。 兼任社長は晋州と馬山で各々賃金の半分を受け取るべきだが、晋州から受け取 る月給を先に馬山から受け取り、後で晋州に請求することにしたという。兼任 社長が晋州MBCで月給を受け取ろうとすると、職員の月給も払わなければならな いため、自身を受け入れた馬山MBCから月給を全額受ける便法を使ったのだ。

これまで晋州MBCは、各社が兼任社長の賃金を支払うのが妥当だとし、一括支払 い後の精算ではなく分割支給を主張した。その根拠は晋州(真珠)MBCと馬山MBC は法的実体が違う個別の法人(独立採算制)である点と、役員給与の支払いに関 連して株主総会で各社が個別に基本月俸の50%を支払うという決議のためだ。

晋州MBCは各社が役員給与の50%を支払うことが会計および税務処理業務に合い、 馬山が一括支給すると内部取り引きが発生する余地があると指摘した。しかし ソウルMBC関係会社チームは国税庁と本社法務、会計などに問い合わせた結果、 馬山で一括して月給を受け取り、後で晋州に請求することに法的、税務的に何 も問題はないと明らかにした。キム・ジョングク兼任社長の給与を馬山MBCが一 括支給して50%を晋州MBCに請求することにした。

法的、税務的に問題にならないという彼らの主張は、キム・ジョングク兼任社 長の不道徳と非良心を隠す包装でしかない。晋州MBC職員は3月25日の月給に続 き、4月10日には定期ボーナス、今月25日に支給される4月の賃金を受け取れな かった。賃金未払いが続いたため、全職員に個人年金の解約を案内する手紙が 配達された。今月末までに保険料を納入しなければ、5月1日から保険契約の効 力が喪失し、加入した担保に対する補償が受けられないという内容だ。キム・ ジョングク兼任社長の賃金不払いで家族の生計と未来が根から崩れているのだ。 職員たちは兼任社長が発令後、晋州MBCのために何も仕事をしていないのに、形 ばかりで自分の月給をすべて取りまとめたという事実にいきりたっている。

民主労働党の姜基甲代表は、キム・ジョングク兼任社長の賃金未払いに対し、 破廉恥に賃金を担保として労働者を圧迫していると批判した。カン代表は晋州 MBC職員が本社の一方的な統廃合に対抗し、地域言論の独立性と自主性を守るた めに戦っているとし、賃金の未払いは李明博政権の労組弾圧と同じ脈絡の無理 なやりかたなので必ず撤回すべきだ強調した。まして落下傘社長反対闘争をし たYTNも、ク・ボノン社長が労組の出勤阻止で会社に入れないため2008年10月の 月給を払わなかったが、世論が悪化してたった一週間で月給を支給した。しか し晋州MBCの賃金未払いは2か月を越している。

晋州MBC職員は、MBC労組が全面ストライキに入るまで3月と4月、放送現業で頑 張って働いた。労組の社長出勤阻止とは無関係に職員たちは自分が働いた代価 を受ける権利は十分にある。賃金支給は決して交渉の対象ではない。ソウルか ら突然降りてきた任期3年の兼任社長が晋州MBC社員を賃金で懐柔・脅迫する態 度を見て、果たして統廃合に関する問題解決の意志があるのかも疑わしい。

4月28日には晋州MBCが本社主導の一方的な統廃合に反対し、兼任社長の出勤を 阻止して50日をむかえる。もしこの破局が終わっても、自分のメシの種でいた ずらをした人を果たして職員は社長として受け入れるだろうか。さらに職員の 賃金を未払いした社長が自分の取り分を受け取った状況で、職員を説得する余 地はさらに狭くなる。キム・ジョングク晋州・馬山MBC兼任社長は、すでに越え てはいけない限度を越えてしまった。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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