韓国:チョン・ボンジュとパク・チョングン、表現の自由の差 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(報告) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班 ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第371回(2024/12/26) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第15回(2024/12/24) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第97回(2024/12/30) ●「美術館めぐり」第6回(2024/12/23) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
チョン・ボンジュとパク・チョングン、表現の自由の差カッカ「献呈」放送に出演したチョン・ボンジュ議員はカッカを称賛したのか
イ・サンウォン修習記者 2012.01.12 19:47
チョン・ボンジュ議員が出演していた「ナヌンコムスダ(ナコムス)」は、 「カッカ献呈放送」をモットーとする。「カッカはそのような方ではありません」 は、ナコムスが作った最高の流行語だ。だがわれわれはみんな知っている。 ナコムスが『カッカ』を称賛するために作られた放送ではないという事実を。 パク・チョングン氏は自身のツイッターに北朝鮮ツイッター・アカウント 『ウリ民族キリ』のツイッターをリツイートし、北朝鮮の体制を風刺する内容 のツイッターを残した。パク氏がリツイートした内容を見れば「偉大な指導者 金正日同志におかれましては、新しく建設された玉流館料理専門食堂を現地 指導されました」などだ。「金正日将軍様マンセー」というツイッターも残した。 ニューヨークタイムズは、パク氏のツイッターに対し「北朝鮮への冷笑的な 態度がはっきり見える」と説明し、彼を風刺芸術家と紹介した。 ▲11日に拘束収監されたパク・チョングン氏. [出処:ツイッターID@churuyasandayo] カッカ「献呈」放送に出演したチョン・ボンジュ議員はカッカを称賛したのかチョン・ボンジュ議員とパク・チョングン氏は、どちらも表現の自由を抑圧さ れたと世間から評価されているが、両者には差がある。チョン・ボンジュ議員 がカッカ献呈をモットーとする放送に出演しても、彼はカッカを称賛していると 言う人はいない、たったそれだけの差だ。 最大の差は、チョン議員事件を利用し、一名『チョン・ボンジュ法』を発議し た政治家の動きだ。チョン議員が拘束された後、多くの政治家がチョン議員の 拘束は、表現の自由を抹殺する行為だと糾弾した。チョン議員が表現の自由を 抑圧されたのならパク・チョングン氏は第2のチョン・ボンジュだ。だが現在も 統合進歩党と社会党を除く政党はつまらない論評の一行も出していない。 リツイートで拘束されたパク氏の事件は、政治家より一般市民に影響している。 市民はツイッターを通じ、終日パク氏事件のおかしさを吐露し、無慈悲な国家 保安法を糾弾している。チョン議員の事件が権力に対する政治家間の問題なら、 パク氏の事件はそれこそささいな表現一つで自分にも起きる市民の問題だ。 もしチョン・ボンジュ議員をはじめとする政治家がツイッターで北朝鮮のアカ ウントをリツイートしても、彼らに国家保安法が適用される可能性は薄い。だ が、パク氏をはじめとする一般人は分からない。国家保安法はいつもとんでも ない理由で市民を抑圧しかねない。 ▲パク・チョングン拘束に対する市民のSNSの反応[出処:ツイッターキャプチャー] 市民を抑圧する国家保安法パク・チョングン氏の事件は、市民が膚で感じる代表的な事例だ。検察が発表 したパク氏の犯罪事実は、パク氏が北朝鮮体制を宣伝・扇動する表現をツイッ ターで取得、頒布し、北朝鮮の主義主張に同調する文を書いたことだ。検察は これを口実としてパク氏に国家保安法7条1項と5項を適用し、罰しようとしている。 パク氏の弁護を引き受けたイ・ガンチョル弁護士はチャムセサンとの通話で 「国家保安法7条1項、5項で処罰するにはパク氏がツイッターに残した表現が 大韓民国を積極的に攻撃し、国家の存立を危険にしなければならない」とし 「司法府の判断はみじめなだけだ」と話した。 イ弁護士が「みじめ」と述べたように、パク氏のツイッター内容が国家の存立 を危くする程危険な内容と見るのは難しい。ニューヨークタイムズは、「彼が 編集してツイッターにあげた北朝鮮宣伝物には冷笑的な態度がはっきり見られ た。彼は微笑を浮かべる北朝鮮軍人の顔を仏頂面で見る表情のカリカチュアに、 軍人の武器はウィスキーの瓶に変えた」と説明し、パク氏がツイッターに上げ たものは、ただ遊びだっただけだと伝えている。 ▲検察が問題にしたパク・チョングン氏のツイッター. パク氏は昨年9月に押収捜索を受けた後もずっとこのようなツイッターを残した。とんでもない検察の動きへの抵抗だった。[出処:パク・チョングン ツイッター] 歴史的に国家保安法は独裁権力により、市民の表現を抑圧するために利用され てきた。マッコリを飲みながら朴正煕の悪口を言って、中央情報部(国家情報院 の前身)に捕まったという厳しい時期の話は、すでに公然の事実だ。国家保安法 は、このようにいつでも権力の好きなように市民の口にクツワをはめて表現を 抑圧することができる。 では表現の自由を擁護する政治家がすべきことは何か。『チョン・ボンジュ 法』、『ノ・フェチャン法』で議論される新しい法を作ることだろうか。 『チョン・ボンジュ法』と『ノ・フェチャン法』は、第2のチョン・ボンジュ やノ・フェチャンを出さないようにするのかも知れないが、また第2のパク・ チョングンが発生することは防げないのではないだろうか。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2012-01-13 06:00:23 / Last modified on 2012-01-13 06:00:27 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |