韓国:韓米FTA最終討論、脇役拒否で混乱し退場 | |||||||
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韓米FTA最終討論、脇役拒否で混乱し『退場』「民主党を信じて参加したのに」...討論者の相互討論もない最終討論
キム・ヨンウク記者 2011.10.17 17:01
10月17日午前から、国会外交通商統一委員会(外交通商委)で開かれた韓米FTAの 最終討論の途中、韓米FTA反対側の討論者(陳述人)が退場した。 ▲外交通商委の韓米FTA最終討論で退場する討論者たち この日、外交通商委法案審査小委は午前にKBSと国会放送生中継が入り最終討論 を行ったが、韓米FTA阻止汎国民運動本部(汎国本)側の討論者として参加した ソン・ギホ弁護士と新しい社会を開く研究院のチョン・テイン院長が『まともな 討論を認めない討論は要式行為であり脇役でしかない』と、会議の進行方式を 問題にした。また外交通商委法案小委の委員長がハンナラ党所属で、委員もハン ナラ党が2倍も多い状況で、一方的に討論を終結されることは強行処理の手順 であり、討論の終結には与野合意が必要だと要求して退場した。 13日には外交通商委が全体会議を開き、与野幹事が推薦した各々2人の専門家が 地上波で生中継される最終討論を法案審査小委ですることに決めた。野党は、 討論会の参加を韓米FTA阻止汎国民運動本部(汎国本)の政策諮問委員に依頼した。 汎国本は、△与党野党合意で討論終結宣言、△時間制限、議題制限のない討論、 △賛成側専門家と相互討論保障などが前提であれば参加することにした。討論会 が韓米FTA通過のための脇役にならないようにすべきだということだ。 しかしこの日午前の最終討論は、議員1人当りの質問時間が3分に制限された。 その上に、議員の質問時間が1分30秒から2分かかると、討論者の討論は1分30秒 にもならない。また米国議会を通過した韓米FTA履行法案をめぐり、賛否が相反 する主張が出たが、討論者の討論は全くなく、他の主題に移った。 ▲最終討論 ハンナラ党、討論会に他の意味を付与...「民衆集会や群衆討論会ではない」午前中にこうした状況が繰り返され、チョン・テイン院長は午後の会議を再開 すると「最終討論に参加して、与野の合意なく終結宣言をしてはならない。 議題や時間制限もなく、相互討論の保障が前提だ」とし「こうした与野合意を 確認しなければ、この公聴会が要式行為になるだけで、退場せざるを得ない」 と与野合意の内容確認を要求した。 法案小委のユ・ギジュン委員長(ハンナラ党)は「与野が会議の進行について、 詳しく合意はしなかった。午前3分が短いというので、午後はとりあえず5分に 延ばした」とし「この会議はあくまでも外交通商委法案小委の会議で、その中 での公聴会」とし、チョン・テイン院長の要求を受け入れなかった。 チョン院長が提示した基本前提が全く与野の間で合意されていなかったことを 確認したため、ソン・ギホ弁護士とチョン・テイン院長は午後2時15分頃、外交 通商委の法案審査小委から退場した。 彼らが退場すると、外交通商委法案審査小委のチェ・ビョングク委員(ハンナラ 党)は、「今日の最終討論は、外交通商委の法案審査小委の会議だ。ここは民衆 集会や群衆討論会ではない」とし、最終討論の方式に否定的な意見を示した。 ユ・ギジュン委員長は「午前には生放送中なので時間制限をするしかなかった。 午後は時間を5分差し上げることにした。陳述人が一方的に退場したことは、 はなはだ遺憾」と話した。 外交通商委から退場した後、汎国本の関係者とキム・ソンドン民主労働党議員 は、国会の記者会見場で記者会見を行い、この日の討論会の問題を細かく指摘した。 ソン・ギホ弁護士は「外交通商委法案小委は、委員長がハンナラ党で、委員も ハンナラ党が4:2で多い。したがって、一方的な討論終結をしないという保障を 受けなければならない」とし「今日一番驚いたのは、賛否双方から2人の専門家 が参加したのに、韓国の憲法を改正するISD(投資家国家提訴制度)のような重要 な争点での発言機会は3分しかなかった」と批判した。また、「その上、米国は 韓米FTA履行法で、韓米FTAは米国法に違反すれば無効と規定している」とし、 「こうした重大な争点をさらに議論もせず、午後の会議が始まると、すぐ別の テーマに移ろうとした」と非難した。ソン・ギホ弁護士は「こうした要式行為 の討論に何の考えもなく応じれば、結果として最終討論もしたのでもう通過さ せてもいいということになる」とし「歴史に私の名前を汚したくないので席を 立った。私たちはいつでも対等な条件で一方処理をしないという合意さえあれば、 徹夜してでも討論に応じる」と明らかにした。 汎国本のイ・ガンシル共同代表は「これまで米国議会は議会で問題提起を続け、 再協議まで引き出して彼らの利益をしっかり得た」とし「今度はわが国会次元 できちんと準備し、再協議をすべきだ」と要求した。続いて「今日ハンナラ党 は、批准案通過の手順として汎国本討論者を脇役にしようとしたことを確認した。 まともな最終討論が保障されなければ討論に参加できない」と強調した。 チョン・テイン院長も「ハンナラ党が200回以上の討論があったと言い続けるが、 本当に大きな歴史的事件である金融危機の後に討論はなく、米国履行法案通過 後も一度もなかった」とし「2つの事件はFTAの内容そのものを再検討する内容 で、200回以上の討論が必要だ」と強調した。 ▲最終討論から退場した後に記者会見をする汎国本関係者とキム・ソンドン議員 最終討論の混乱には民主党の責任も大きいこの日、汎国本と民主労働党は、民主党のあい昧な態度も強く批判した。特に 民主党の外交通商委幹事であるキム・ドンチョル議員の責任を強く尋ねた。 キム・ドンチョル幹事が最終討論会を外交通商委法案審査小委の法案審議手続き に合意し、最終討論会が批准速度戦に利用される口実を提供したということだ。 ソン・ギホ弁護士は「キム・ドンチョル幹事が相当な責任を取らなければなら ない。野4党政策協議会で合意した最終討論を、キム・ドンチョル幹事が任意に 法案審査小委で開くことにして、最終討論になった」とし「汎国本は、正式に 民主党に文書を送り、与党が討論会を一方的に終結させないという前提がある ことを確認して入った。私たちは民主党に保証された方式ではないことを確認 したので退場した」と説明した。 ソン弁護士は「名ばかり最終討論で、実質的な討論の機会も保障せず最終討論 を速度戦処理の手段にしようとしたハンナラ党に大きな責任があるが、民主党 も態度をはっきりさせなければならない。結果として迅速な処理に協力する ことになる」と批判した。 チョン・テイン院長は「汎国本は毒薬条項の再協議要求を貫徹するため、誠実 に交渉しろと民主党に抗議する。民主党はFTA阻止にさらに努力してくれ」とし 「実質的な最終討論会を保証しろ」と要求した。 民主労働党のキム・ソンドン議員も「今回の討論会の混乱は、民主党指導部の 責任だ。10月12日に野党共同政策合意の内容は、実際の争点をきちんと主張し て、反論と再反論でそれぞれの主張の妥当性を検証することだった。これにつ いて、与野の合意なく最終討論を始めたのは、民主党指導部の責任」と主張した。 14日の午前、ハンナラ党のファン・ウヨ院内代表と民主党の金振杓(キム・ジン ピョ)院内代表は国会貴賓食堂で会談し、韓米FTA処理方案をめぐってひとまず 最終討論の後に議論することに合意した。ひとまず最終討論が終われば与党が 何らかの形で批准案強行処理の名分にする可能性が高い。 一方、キム・ドンチョル議員はこの日の小委の後、記者に「ハンナラ党が討論 時間を3分しか与えず、適当に討論して強行処理をしようとしているのではない かと疑わざるをえない」とし「与野の院内代表がまた会ってきちんとした最終 討論になるように合意すべきだ」と明らかにした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-10-18 08:15:29 / Last modified on 2011-10-18 08:15:35 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |