韓国:効力もない韓米FTA再協議要求決議案が通過 | |||||||
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効力もない韓米FTA再協議要求決議案が通過外務通信部長官、「再協議要求したという事実は米国に伝える」
キム・ヨンウク記者 2011.12.27 15:06
国会外交通商統一委員会が韓米FTA再協議要求特別決議案を通過させたが、キム・ ソンファン外交通商部長官は重要な争点だったISD(投資家国家訴訟制)の廃棄や 留保は難しいとあらかじめ線を引いた。 12月27日、外交通商委は全体会議を開き、与野幹事が合意した、△投資家国家 訴訟制度(ISD)廃棄、留保、修正、△韓米FTAと衝突する米国連邦法と各州法の 把握後に米国側と早急な修正の努力などを含む再協議要求特別決議を議決した。 今回の特別決議案は去る20日、民主統合党(民主党)の金振杓(キム・ジンピョ) 院内代表と、ハンナラ党のファン・ウヨ院内代表が国会登院に合意するにあた り掲げた前提条件の一つだった。当時、民主党は国会混乱の中心的な問題だっ たFTAをめぐり、4つの条項を合意事項に入れた。このうち最大の争点だった FTA再協議問題は、「ISD廃棄・留保・修正などを含む韓米FTA批准案再協議要求 決議案を採択する」で合意した。民主党は院内代表団はこの合意内容について、 ハンナラ党が強行採決を認めたという意義が大きいと強調している。 しかしこの日の外交通商委全体会議では、民主党院内代表団の解釈のとおりに 特別決議案は強行採決の認定しか特に効力がないという事実が確認された。 キム・ソンファン外交通商部長官は、パク・ジュソン民主党議員が再協議につ いての政府の意志を質問すると「率直に言ってISDの廃棄や留保は政府がこれま で否定的な見解を示してきた」とし「ただISDの運営で問題になったり、FTAと 衝突する米連邦法と州法を把握するのは私たちの仕事」だと明らかにした。 パク・ジュソン議員がまた「毒素条項の是正を要求する決議案なのに、これが 政府に移送されても国会が要求する核心事項を貫徹できないのか」と尋ねたが、 キム・ソンファン長官は「ISD廃棄留保は今必ず貫徹できると申し上げるのは難 しい」とし「FTAが発効してすぐISDを廃棄してくれというのは論理的におかし く、米国側も運営もされていないものを廃棄しろと言われても受け入れにくい だろう」と対抗した。 パク・ジュソン議員は「国会が決意した核心要求を米国が受け入れにくいとい う曖昧な態度なら、特別決議案は紙切れでしかないのではないか。政府は米国 に廃棄・留保の主張はするのか」と強調した。 キム・ソンファン長官は「政府の立場は廃棄留保が必ず貫徹されるという保障 はないということ」とし「国会決議案があるので協議の過程で国会決議案があっ たことを(米国側に)伝える」と答えた。ISD廃棄留保交渉そのものが受け入れら れることはないが、米国側に国会でこうした要求があったという事実は伝えて みるということだ。 キム・ソンファン長官は韓-EU FTAを締結して5か月で貿易収支の黒字幅が46.7 億ドル減少したという指摘には「それでも黒字で維持できたのは、韓-EU FTAを 締結した効果」とし「EUとFTAを結ばなければ貿易収支は赤字だっただろう」と 自信ありげに話した。 この日の会議で、刷新派のハンナラ党のク・サンチャン議員が「まだ始まって もいない韓米FTAをめぐり、廃棄や留保という単語が入った要求決議案は非常に 遺憾で、失望」とし「これは国家間の礼儀でもなく、大韓民国と国民を混乱と 混同に陥れるもの」と決議案に懐疑的な視点を示した。 一方、民主党は20日の院内代表合意で合意事項に明示されなかったが、韓米 FTA交渉と批准を主導したキム・ジョンフン通商交渉本部長の更迭を前提に合意 したと明らかにしている。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-12-28 04:01:39 / Last modified on 2011-12-28 04:01:47 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |