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イーマート9千人を正規職に転換したが…「差別」はそのまま

別途職群配置方式を使う...「賃金低く、昇進できず」

チョン・ジェウン記者 2013.04.01 17:01

大規模な不法派遣で社会的に問題になった新世界イーマートが社内下請労働者 約9千人を「正規職」に転換すると発表したが、一般正規職との差別が大きい 職群に配置したことが明らかになり、議論が予想される。

イーマートは全国146店舗の商品陳列請負職約9100人を「正規職」として採用し たと4月1日に発表した。彼らは新鮮食品、一般営業、支援業務、家庭簡便食の 4つの分野で働くことになる。

使用者側は既存の正規職との差別が激しい「専門職II」職群に社内下請労働者 約9千人を配置した。専門職II職群は、使用者側が2007年に約4千人の非直営 レジ係「キャッシャー」を新世界イーマート所属に転換し、新しく作られた。

専門職IIは既存の正規職職員の中でも労働条件が低いといわれる専門職I職群と 較べても、賃金水準は64%に過ぎない。昇進や昇級ができない。イーマートの 「直営社員」は正規職でも共通職(4年制卒採用、主に事務職)、専門職I(短大卒、 業務関連に熟練度が要求される職務)、専門職II(主にキャッシャー職)に分れている。

民主労総所属イーマート労組のチョン・スチャン委員長は「イーマートは労働 条件が固定した無期契約職の職群に社内下請け労働者を配置したが、それ自体 が差別」とし「基本的に使用者側が人件費を削減するために、新しい手法を使っ ている」と話した。イーマートの今回の措置が、事実上、不法派遣労働者の 「正規職」への転換ではなく、雇用が保障されるだけの「無期契約職」だが、 これに加え別途の職群を作り、非正規職の労働条件は良くなっていないわけだ。

▲[写真:民主労総サービス連盟]

民主統合党のノ・ウンレ議員は4月1日、論評で「今回の正規職転換は不法下請 により、一等ディスカウントストアになった新世界イーマートが、政界と市民 社会、雇用労働部の問題提起に承服した」としつつ「既存の職員と比べ、64%の 賃金水準の専門職II職群に転換するのは残念」と指摘した。

だがこれを防ぐ法制度的装置は何もない。クォン・ヨングク民主弁護士会労働 委員長は、「イーマートの今回の措置はかなり非正規職差別の要素を持ってい るが、現行法では是正できない」とし「派遣、期間制労働者は、合法的に類似 業務に従事したときに差別してはいけないといった条項があるが、直接雇用す ると関連法がなく、むしろさらに差別されるおかしな結論に行くことになった」 と指摘した。

これについてイーマートの関係者は「専門職II職群に配置されたのはその通り」 とし「業務の特性により職務を分けるので、(非正規職)差別要素とは思わない」 と明らかにした。

一方、イーマートが請負職とともに5月1日付で販売専門社員(SE)約1800人を 正規職転換する計画も問題が指摘されている。

イーマート正常化のための共同対策委員会は、4月1日に報道資料を出して、 「正規職採用対象の販売請負社員と販売専門社員などは、自分が正規職として 採用されれば適用される勤労条件について、イーマートから正確に告知されて いないという情報提供が相次いでいる」とし「正規職採用は会社の一方的かつ 強圧的な雰囲気で行われていることを推察させる」と指摘した。

共対委は、△販売請負社員と販売専門社員の正規職採用の内訳と、適用される 勤労条件の内訳公開、△従来、人員業者に支払っていた手数料を含む労務費と 正規職採用のために増加する人件費の内訳公開、△イーマートの不法派遣に対 する監督内容と不法派遣是正の有無についての雇用労働部の結果公開と対国民 謝罪を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-04-02 03:48:29 / Last modified on 2013-04-02 03:48:30 Copyright: Default

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