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民主労組の新しい希望はどこから芽生えるのか

[寄稿]清掃労働者たちの闘争と戦略組織化

ソン・ミニョン(社会進歩連帯) 2014.03.13 19:06

3月3日、さまざまな大学と病院で働く清掃、警備、駐車労働者たちのストライキの知らせが伝えられた。 公共運輸労組ソウル京仁公共サービス支部(以下 ソウル京畿支部)所属の高麗大、高麗大安岩病院、慶煕大、延世大、延世財団ビル、梨花女子大、西江大など14の事業場の組合員約1600人が集団的にストライキに突入した。 多くの用役業者と集団交渉を行い、ストライキも共に行った。

昨年末、清掃労働者のプラカードと「壁新聞一枚100万ウォンの罰金」の議論でよく知られる中央大の清掃労働者たちも、ソウル京畿支部の所属だ。 昨年秋、中央大分会出帆式での印象的な記憶がある。 ソウル京畿支部各分会の分会長たちが中央大分会の発足を祝して発言をしていた時だった。 十五人を越える分会長が前にずらっと並んで発言を続けていたが、高麗大分会などいくつか分会を除くと、ほとんどが3年未満、短ければ先週発足した初心者分会だった。 4日前に出帆式を開いた西江大分会は「4日目の末っ子から脱出した」と新しい分会の発足を祝った。

2009年から行われていた「暖かいご飯一食の権利」キャンペーンは、公共労組1期戦略組織化事業として進められた。 労組の他にも社会団体、学生が参加するこのキャンペーンで、清掃労働者の劣悪な処遇がマスコミを通じて伝えられ、清掃労働者たちの闘争への支持と共感が生まれた。 ソウル京畿支部に所属する清掃労働者とキャンペーン団は、早起きして近くの大学、他のビルを訪問して労組を組織した。 驚くべき組合員数の増加、集団交渉と闘争は、こうした組織化事業の成果だった。

生活賃金争奪闘争の先頭に立ち、最低賃金を上回る賃金を勝ち取り、また新しい組合員を組織して、支部集団交渉を行い、事業場を越えてさまざまな事業場の共同の要求と闘争を作り出すソウル京畿支部の組合員たちの多くは高齢の女性、非正規職だ。 高齢化社会に入って、引退後も働くことが自然になったこの時代に、ソウル京畿支部の闘争は高齢労働市場の労働条件と処遇に対して大きな影響を与えるだろう。 民主労組の中でもこれ以上「かわいそうな女性非正規職高齢労働者」ではなく、戦略組織化を通じ、組織を拡大し、新しい展望を作る代表走者になるだろう。

民主労組の未来は組織化にかかっている。 労組組織率が10%にもならない状況で、政府は全教組と公務員労組をはじめとする労組の弾圧に熱を上げ、企業は「労組破壊専門」の労務法人が登場するほど、ありとあらゆる手段で労組をぶち壊そうとしている。 こうした状況で、民主労総や産別労組が推進する戦略組織化事業は、多くの事業中の一つではなく、民主労組の命運をかけた勝負だ。

今も続いているソウル京畿支部のストライキ闘争は、近々勝利の知らせが伝えられるだろう。 それはソウル京畿支部の勝利だけではなく、民主労組運動の新しい希望の知らせだと信じる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-14 06:26:34 / Last modified on 2014-03-14 06:26:35 Copyright: Default

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