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「労働者の普遍的権利と連帯で」

撤廃連帯非正規職運動10年展望討論会(1)

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2009年11月30日17時13分

全国不安定労働撤廃連帯(撤廃連帯)がこの10年間の非正規職労働運動を評価し て、『労働者の権利』と『連帯』を戦略的な原則として出した。普遍的な労働 者の権利を確保して雇用形態や職務、熟練度などとは無関係に、労働者として 連帯してこそ非正規職運動の展望を明らかにできるという。

撤廃連帯は11月27日に『非正規職運動展望討論会』を開いた。『不安定労働撤 廃運動戦略評価と原則』というテーマで進められた1部の討論会に発表者に立っ た撤廃連帯のチャン・キヨン政策委員長は、「今、誰もが(言葉では)非正規職 運動の重要性を認識しており、これは明らかな成果」とし「非正規・不安定労 働者の激しい闘争と活動家の献身による」と評価した。

チャン・キヨン「資本主義の構造のきちんとした理解を」

チャン・キヨン政策委員長は「非正規職運動は『非正規職の、非正規職による、 非正規職のための』運動と認識され、実践されてきた傾向がある」と指摘して、 その理由として△新自由主義的資本主義に対する没理解、△部門運動として認 識された運動方式をあげた。

チャン・キヨン政策委員長は「不安定と貧困は、現在の資本主義における構造 的な状態であり、資本の搾取と統制の戦略そのものだが、こうした構造を理解 できなかったために非正規雇用自体は認めても、差別を禁止しようという戦略 が提出された」と説明した。続いて「非正規職の導入は、労働者の集団性を解 体し、窮極的に個別化することが目的」とし「不安定労働撤廃運動は、『雇用 形態や職務、熟練程度とは無関係に同等な権利を持つ労働者としての連帯を追 求しなければならない」と明らかにした。

またチャン・キヨン政策委員長は「非正規職組織化を単に労働組合の量的拡大 の方便と考えて、効率性を計算する限り、非正規職『内部でも』核心部門に集 中するようになる」とし、労働運動が持ってきた『核心』労働者層という概念 の廃棄を主張した。チャン・キヨン政策委員長は「相対的に組織化と闘争が容 易で効率的ないわゆる核心労働者層に集中してはいけない」と指摘した。

パク・チュンド「労働組合の再建が重要」、クォン・スジョン「戦略自体がなかったことが問題」

討論に立った社会進歩連帯のパク・チュンド労働委員長は、「事実上、韓国社 会で『解雇の威嚇から安全な』労働者という意味では、正規職は勤労基準法だ けで存在しており、実際には(特に製造業事業場では)存在していない」と分析 し「1980年代の下請け構造の拡大と労働強度強化の過程で、すでに登場した非 正規職問題が始めて表面化したのは1990年代に労働組合運動が危機に陥ってか ら」と明らかにした。

これに対してパク・チュンド労働委員長は、労働組合運動の再建を強調した。 パク・チュンド労働委員長は「現在の問題は労働組合運動の絶対的な不足で、 (官僚化あるいは正規職大工場運動という修飾語を伴う)労働組合運動の過剰で はない」とし「さらに多くの労働組合運動と民主労組運動へのさらなり再建の 努力が必要だ」と話した。続いて「労働組合運動で共同要求を構成する核心事 案は、何よりも雇用と賃金」とし「生計の危機を暴露し、基本給-最低賃金の賃 上げにより、賃金格差を実質的に縮小する闘争を企画すべき」と付け加えた。

またもうひとりの討論者であった現場実践社会変革労働者戦線のクォン・スジョ ン活動家は、個人の意見を前提に「非正規職運動の戦略はなかったと言うのが 率直」とし「これは90年代以後、資本主義を越える代案社会の展望のなさがそ のまま投影された」と指摘した。クォン・スジョン活動家は「苦しい時ほど大 義と原則に忠実でなければならない」と話し、「原則を傷つけた合意でなく、 また闘える敗北を選べるように闘う労働者を信頼しなければならない」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-11-30 22:43:48 / Last modified on 2009-11-30 22:43:51 Copyright: Default

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