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闘って最高裁の『不法派遣』判決を守る

金属非正規職闘争本部、元請使用者性認定-派遣拡大阻止へ

キム・ヨンウク記者 2010.07.30 10:47

7月22日、大法院が現代自動車社内下請が偽装請負不法派遣だという判決を出し、 金属労組と派遣労働者の足取りが速まっている。特に下半期政府は派遣業種の 拡大のための社会的政治的雰囲気を造成するかも知れないという危機感の中、 派遣拡大阻止闘争とともに最高裁判決により、大々的な非正規職組織化計画に 拍車をかける計画だ。

金属労組非正規職闘争本部は29日、良才洞現代起亜車グループ本社前で『元請 使用者性認定、派遣拡大阻止のためのキャンドル文化祭』を開き、本格的な不 法派遣闘争を予告した。金属労組非正規闘争本部は今年、元請使用者性認定と 派遣法拡大を防ぎ、派遣法の撤廃に全力を傾ける計画だ。

この日の文化祭に参加した非正規職労働者は闘わなくても使用者たちが大法院 の判決内容を素直に履行するとは全く考えていなかった。大法院判決は判決で しかなく、実際の正規職化と賃金差額分の争奪のためには全面的な闘争がなけ れば不可能だということだ。特に大法院が2年以上の勤続者と2年未満の者を分 離して判決したことには、使用者が非正規職労働者内部を仲間割れさせる可能 性も念頭に置き『すべての不法派遣労働者全員正規職化』を強く要求した。

非正規職闘争本部のキリュン電子分会のキム・ソヨン分会長は「派遣労働者は 最高裁判決の穴を私たちが直接塞がなければならないということに意見を集め ている」とし「すでに不法をしているのに2年以上経過すれば正規職という判決 があった。不法なら雇用の時点から直接雇用されるべきだというのが法の趣旨 だ。一部だけを救済する2年基準を破らなければならない」と、今後の闘争方向 を説明した。キム・ソヨン分会長は続いて「下半期は派遣拡大を防ぐ闘争に進 まなければならない」とし「使用者たちは非正規職内部を仲間割れさせるため に、2年未満の者を大量解雇する可能性もある。私たちが強く闘うことで、この 判決を守れる。直接交渉と集団訴訟、派遣拡大阻止、2年未満者雇用の保障の三 つを軸に闘争をして行く」と明らかにした。

また「すでに現代資本が非正規職にいたずらしているという知らせがある。い くら法で勝っても私たちが闘わなければ守れない」とし「法の死角地帯にある 2年未満の派遣労働者も雇用を保証されるように闘争していく。8月と9月に全非 正規職が共に闘争に進まなければならない」と要求した。

「不法判定を受けたその瞬間から正規職化すべきだ」

非正規職闘争本部は7月13日から29日までの17日間、非正規実践行動週間を設定 し、行動週間最後のこの日に文化祭を開いた。この日の文化祭に参加したドン ヒオート社内下請のキム・ジュウォン組合員は、「08年3月18日にドンヒオート に入社して塗装班で働いた。あまりにも労働強度が激しく、低賃金なので、一 日働いたり、二時間働いて逃げることも多く、ドンヒオートは入社が殺人だっ た。11ケ月の時所長が解雇通知書を持ってきた。そのまま解雇されるわけにい かず、会社の設備に鎖で縛ってがんばり、警備隊に手足を捕まれてワゴン車に のせられ、裏門に捨てられた。ドンヒオート非正規職は生活の希望がない。多 くの労働者が一日13時間工場で働き、退勤後少しゲームをして寝る。結婚もな くビジョンもない。どうせドンヒオートでめちゃくちゃなった人生、めちゃく ちゃになるまで行ってみようかと思う。そのうちに希望が見えるだろうと思っ て戦い抜く」と明らかにした。

キリュン電子のユン・ジョンヒ組合員は「キリュンのある組合員は、派遣業者 がどこかも知らずにワゴン車でカサン・デジタル団地にきて面接を受けて働い た。最高裁は2年を越える人を直接雇用と見なすと言うが、キリュンは2年を越 える人はいない。何かを盗んだ泥棒が罰金を払えば、盗んだ物を返さなくても 盗みではないというのか。不法判定を受けたその瞬間から事業主は処罰され、 正規職化しなければならない」と強調した。

GM大宇のイ・ヨンス組合員は、最高裁判決の知らせを聞き恥ずかしかったと述 べた。彼は「3年間闘って、心は当然元請が使用者だとピケも持って発言もした が、いつも法院に元請使用者性認定を要求すれば棄却され敗訴した。そのうち 時には元請使用者性認定要求を放棄しようという気持にもなった」と吐露した。 彼は「今回の判決で元請使用者性の要求だけが勝てると考えに変えた。資本は 非正規職を拡大するために、下半期にもっと派遣法を拡大しようとするだろう。 たとえ最高裁が餅を投げても、あえて食べない必要はない。それで正規職を勝 ち取り、非正規職も組織化しよう。法院は2年を基準にしたが、一つの工場で一 緒に働いた全員が正規職にならなければならない。われわれは正規職になるた めに労組を作ったのではなく、非正規職を撤廃して派遣を撤廃するために労組 を作った。鄭夢九と談判して非正規職をなくそう」と訴えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-08 22:22:03 / Last modified on 2010-08-08 22:22:04 Copyright: Default

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