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ジンミョン女子高校、学校非正規職、教育庁の予算指針限界を突破

ソウル地域学校非正規職、最初に学校と協約締結

キム・ヨンウク記者 2010.08.05 11:39

8月3日、公共労組ソウル京仁公共サービス支部(ソウル京畿支部)と私立ジンミョ ン女子高等学校(ジンミョン女子高校)がソウル地域の中・高等学校の非正規職 で初めて賃金団体協約基本協約を締結した。基本協約内容は、△給食室労働者 の賃金(月賃金/所定勤労時給)3%引上げ、△法定労働時間1日8時間以外に所定 の勤労時給を反映した時間外手当て支給、△土、日、公休日、休日、試験期間 などは当事者と合意後に休息・時間外手当て支給、△245日勤務者など365日勤 務者でない労働者にも年次手当て15日分支給、△組合員の身分変動時に組合と 合意、労働組合活動保障、組合費一括控除だ。

ソウル京畿支部は「今回の協約は団体協約に準じる実質的な内容を含み、ソウ ル地域で労働組合の自主的な交渉では初めての成果」と明らかにした。

ソウル京畿支部はまた今回の交渉で学校非正規職労働者の現場闘争の中でも多 様な成果をあげたと明らかにした。ソウル京畿支部によれば、給食室労働者(栄 養士、料理長、調理従事者)17人の場合、3年間累積した未払い賃金36,921,940 ウォンが支払われた。また基本協約の賃金部門合意の場合、教育庁予算指針の 限界を突破した点で大きな意味がある。学校非正規職労働者は1年常時勤労と認 めず教育庁で策定した勤務日数基準で年俸を策定し、[各日当×実際勤務日数 (245日など) =年俸→年俸/12 =月賃金]という変則的な賃金体系を適用される。

ソウル京畿支部は「このような賃金体系に基づいて教育庁で予算を策定するの で、給食室労働者は教育庁が策定した245日分の年俸しか受けられない予算構造 で、時間外手当てや休日手当てなどが認められないことも多い」とし「今回の 協約の締結で、時間外と休日手当てが正式化され、245日予算体系の限界を突破 した」と明らかにした。この他にも労働組合との合意なしで学校が組合員の身 分を変動させることができなくなるなど、今回の協約の各種装置により実質的 な雇用安定および労働組合認定などの成果を上げた。

ソウル京畿支部は「今回のジンミョン女子高校との協約締結が単位学校で積極 的に給食室の栄養士、調理従事者などの労働者を含むすべての学校非正規職労 働者の労働三権と賃金水準の現実化、雇用安定など、正当な労働権が保障され る契機に作用するよう期待する」と明らかにした。

一方、今回協約を締結したジンミョン女子高校は、2010年2月非正規職法で正規 職転換対象者になった2人の学校非正規職労働者を正規職に転換させないことを 目的に解雇して、労働組合の強い抵抗で3月11日付で解雇を撤回した。この闘争 の後、施設管理職、教務事務補助職労働者以外にも行政職と給食室の栄養士、 調理士、調理従事者なども共に労働組合に加入した。

ソウル京畿支部は「彼らはすべて学校長による日常的な人格的な冒とくに苦し み、給食室は過重な労働にもかかわらず、未払い賃金が累積するなど賃金体系 で不当な待遇を受けていた」と加入の背景を説明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-09 03:15:14 / Last modified on 2010-08-09 03:15:15 Copyright: Default

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