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休息空間をくれと言うと、扇風機を付けてやるというソウル大病院

病院ロビー写真展と記者会見を防ぎ、労組との対話は回避

キム・ヨンウク記者 2010.08.04 17:57

▲1坪もない休憩空間パフォーマンス

▲記者会見中ずっとソウル大病院の関係者がロビーの外に出て行けと記者会見を妨害した。

「われわれは幽霊人間と呼ばれます。われわれは人間性がないのではありませ ん。7月20日の実態調査記者会見が終わり、ソウル大病院がどうしたのかご存知 ですか? 職員食堂を利用しろと言いますが、利用できる条件があればこんなこ とはしません。われわれは金がなくて、弁当を包むしかありません。職員食堂 を利用したら、職員は金を払って食券を買うのに、われわれはそこで弁当を食 べます。私たちが職員だから職員食堂で食べろというのですか? 私たちが職員 ですか? 職員にこうするのが正しいですか?

病院は私たちを認めると言います。ところが私たちの記者会見を防ぐのが私達 を認めることですか? 私たちを認めるのは、私たちと対話をしてこそ認めるの でしょう。労使間問題を対話で解こうと私たちを隠して隠せるのですか? われ われは痛ければ痛いと、腹がへれば腹がへると言う資格がある人です。われわ れは私たちが休める休憩空間を要求します。

私たちも尊厳ある人間としての待遇を受けたい人です。助けて下さい。関心を 持って下さい。無力な人々が力をあわせてできることはこれしかありませんで した。皆さん。職場に通うため職場に出てくる時、私がこうした環境で働くの か、私の子供たちは知りません。この環境があらわれるたびに恥かしかったの ですが今は堂々と話せます。私は自分の労働力で、自分の家庭を助け、子供を 助けるという一つだけで満足して、堂々と皆さんに話します。患者の保護者の 皆さん助けて下さい。人は誰も幸せになる権利があります。ぞうきん袋を持っ たからと、無条件踏みにじられ、権利を主張しないという法が民主国家にあり ますか?」-イ・ヨンブン(ソウル大病院清掃労働者)-

▲記者会見を防ぐ病院関係者

▲病院関係者が記者会見を妨害して体当たりになった

ソウル大病院が休憩空間と食費支給などの処遇改善を要求する清掃労働者たち の声を防ぐために、幼稚な行動を見せた。8月4日午前、暖かいご飯一食の権利 キャンペーン団がソウル大病院本館ロビーで写真展と記者会見を行うと、病院 の関係者たちが出てきて記者会見を妨害し、記者会見中に『労組が事実を歪曲 している。職員食堂でご飯を食べれば良い』等の大声をあげた。また一部の職 員がキャンペーン団関係者を引き出そうとして小競合になった。

この日の記者会見で狭い休憩空間で働くという内容のパフォーマンスをして、 実態を告発した清掃労働者のイ・ヨンブン公共労組医療連帯ソウル地域支部ミ ンドゥルレ分会長は、最後に『私たちを人と認めるのなら、私たちと対話をし なさい』と訴えて涙を流した。

ソウル大病院の過度な対応は7月28日にもあった。ソウル大病院は本館ロビーで 開こうとした写真展と宣伝戦を警備を動員して阻止した。問題はこうした物理 的な制止の他にも、清掃労働者の労働環境実態調査を歪曲するところにある。

キャンペーン団によれば、ソウル大病院は7月22日午前職員食堂を利用して清掃 労働者が弁当を食べられるように指示した。しかし職員食堂は狭苦しく、弁当 を包んできた労働者は嫌われているようだった。またソウル大病院が広く、職 員食堂を利用するには休み時間を捨てて移動時間がかかる。一言で気楽にご飯 を食べて休める空間をくれという要求を職員食堂利用で言論プレイをしたとい う指摘だ。こうしたとんでもない対応は、休憩空間拡張のような根本的な対策 ではなく、既存の狭い休憩空間に『扇風機を付けてやる。床を敷いてやる』と いう提案で終わった。労組は根本的な休憩空間の用意などのために労働組合と 公式な対話をしようという立場だ。

ソウル大病院のこうした態度はこの前、清掃労働者と労使交渉をした高麗大病 院とはとても違う。この日の記者会見に参加したパク・ミョンソク公共労組ソ ウル京仁公共サービス支部長は、「高麗大病院は休憩室拡張工事をすると約束 し、休憩室のロッカーを木材に変えた。また朝食も提供することにした」とし 「その上、感染の危険があれば検査費用も病院が全額負担するようにした」と 高麗大病院と比較した。

公共労組のリュ・ナンミ未組織非正規室長は「7月27日、ソウル大医院長が『清 掃労働者問題で胸が痛い。できる限りしてみる』と話したのは、結局清掃労働 者に関心を持っているから、黙っていれば何かしてやるということだ。われわ れは積善を望まず、権利を望む」と病院を非難した。

この日、キャンペーン団は「真にソウル大病院が清掃労働者労働環境改善に関 心を持っているのなら、何をどう改善すべきか、何が必要なのかまず労働組合 と対話しろ」とし「病院の態度は何でもすればありがたく思えということで、 なぜソウル大病院の名声にダメージを与えるのかというようなもの」と指摘し た。キャンペーン団は「ソウル大病院が清掃労働者の権利を認めて元請使用者 としての責任を全うしろ」とし「生活賃金、休憩空間、労働安全保障、制服洗 濯」等を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-08-09 03:14:16 / Last modified on 2010-08-09 03:14:18 Copyright: Default

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