本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:非正規職運動展望討論会を提案する
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1258564082619St...
Status: published
View


非正規職運動展望討論会を提案する

[撤廃連帯-チャムセサン共同企画(1)]非正規職問題、また10年の展望を語る時

チャン・キヨン(全国不安定労働撤廃連帯政策委員長)/ 2009年11月11日14時29分

全国不安定労働撤廃連帯とチャムセサンは11月27日(金)午後2時から夜10時まで 開かれる非正規職運動展望討論会に先立ち、非正規職闘争10年と、これからの 10年の展望を調べる企画を準備しました。今回の企画で討論会の意義を読者と 共有する予定ですので、大きな関心をお願いします。

非正規職運動10年

1999年の漢拏重工業社内下請と才能教育教師労組、2000年の施設管理労働者と ロッテホテル、2001年の韓国通信契約職、2003年の勤労福祉公団、しかも、また…

非正規職運動10年間の大きな闘争だけ数え上げようとしたがあきらめた。とて も多くの紙面を使う。そして何が『大きな』闘争だったか。支援も受けられず、 孤独に戦った闘争はまた如何に多かったか。いや、それをすべて数え上げても、 その中に含まれた涙と血を計れるだろうか。非正規労働者大会では今17人の烈 士に対する追慕祭をしている。鬱憤の中で、しかしこれまでの歴史が見せたよ うに、熱心に闘えば非正規職労働者も人間らしい権利を争奪できることという 希望と信頼の中で、我を忘れて送った10年だった。

10年間の成果は明確にあった。非正規職労働者たちのすさまじい闘争は、資本 が喚き出す『柔軟化』の欺瞞を天下に暴露し、今このアメのような嘘でだまさ れる人はない。多くの非正規職労組と組織が苦しい戦いの中で明滅して行った が、苦しくても組織を維持していった所もあり、そうして組織率は少しずつ高 まった。その結果、非正規職も闘えるのかと疑われた10年前に較べれば、状況 はずいぶん変わった。非正規職問題は全社会的な問題になり、労働運動内でも 非正規職運動の重要性は大きく浮上した。

まさにそのために、今こそ非正規職運動の展望を真剣に悩むべき時だ。もちろ ん、いつでも運動展望への悩みが必要でない時期はない。だが、例えば非正規 職という言葉もなじみがうすかった10年前なら、非正規職闘争を知らせて社会 化するのに戦略的に集中しなければならなかった。それに比べて、今、非正規 職運動が『重要だ』ということを力説する必要はないが、その代わり非正規職 運動を『どう』やるのかを語る時だ。今も非正規職運動がうまくいっていると 自負することはできず、闘争はまだ苦しい。だがそうであるほどこれらの闘争 が進む所をきちんと探さなければならないのだ。

資本の戦略変化と既存運動の慣性

この時点で非正規職運動の意味をまた振り返ってみよう。しばしば非正規職運 動に意味を付与することを、資本の新自由主義攻勢に抵抗すること、また労働 運動を革新する運動だという。事実この二つは互いに別物ではない。

この10年間、非正規職の闘争を見て多くの人々が既視感を感じただろう。民主 労組運動草創期の弾圧と困難、それを突破してやっと労働者の権利を勝ち取っ たように見るのは難しく、今回は非正規職労働者にまた全く同じことが繰り返 され始めたようだ。ところがこれは偶然でもなく、正規職と非正規職の条件に よる時間差に起因するものでもない。

民主労組運動の勢力が成長し、資本はそれを無力化する戦略を立てて実行した。 それがまさに新自由主義攻勢で非正規職使用によりこれを実現することだ。労 働者階級にとっての『非正規職問題』とは、雇用不安と低賃金で直接搾取され る非正規職労働者だけの問題ではない。資本は非正規職の導入と使用により、 正規職と多様な形態の非正規職を含み、労働者階級を位階的に分割し、個別化 する。非正規職を使うことで民主労組運動がやっと現実化した労働者の権利を 無用の物にする。つまり資本の新自由主義攻勢とは、非正規職の使用でこれま で労働運動がしてきた成果と方式を無力化させる戦略を含んでいるのだ。

これを正確に理解できなければさまざまな々な誤りが発生しかねない。まず、 非正規職運動を非正規職労働者の闘争と運動と見かねない。既存の組織化され た正規職は、これを助ける役割だけと考えるかもしれない。しかし非正規職と いう労働者階級を新自由主義的に再編する過程の媒介であり、いわゆる『正規 職労働運動』もこれにより無力化されるのだ。非正規職運動がこの新自由主義 攻勢に抵抗するものと規定される限り、これは正規職と非正規職の区分を越え る団結を意味する。そのような意味で、非正規職運動は『非正規職の、非正規 職による、非正規職のため』運動ではない。

また、これは既存の労働運動の方式を非正規職運動に適用させられないことを 示唆する。非正規職を使う資本の戦略自体がそれを解体する手段を含んでいる ためだ。20年前に成果を上げた方法でも、今は成果を上げられない。つまり単 に主体の条件上、時間差があるだけの同様の方式と流れで進めることはできな いのだ。ところが現実には既存の運動の慣性が非正規職運動にも作用している。 事実、根本的な熟考なしでは簡単に消えないのが慣性だ。非正規職運動が労働 運動を革新すべきだというのは、まさにこの点を示す。資本の新自由主義的な 戦略の変化に対抗するためには、労働運動の内容と構造が完全に再形成されな ければならないためだ。

非正規職運動展望討論会を開くにあたり

〈非正規職運動展望討論会〉を提案するのはこのためだ。非正規職を通して実 現させようとする新自由主義の内容を正確に把握して、労働運動がこれに対抗 できるように再構成するために。そうした過程がなければ慣性が作用するだけ で、結局資本の新しい攻勢に敗北するためだ。

10年間、われわれは非正規職運動を『熱心に』してきた。激しい議論と実践と 闘争があった。だが切迫した中で深く考えられない限界もあり、誤解と誤りが なかったとは言えない。今は熱心にするだけでなく、『うまく』やるべきだ。 土地を作って芽が出た後は、光の方向を見極めて丈夫な支持台を作らなければ きちんと実を結べない。

資本の戦略を正確に分析して、運動の方式を根本的に省察し、現在の状態を冷 徹に診断しよう。原則を明確にたて、方向を示して指摘しつつ、戦略を具体的 に作り出そう。ここでこれを悩むすべての同志と共に非正規職運動の展望を作 ることを希望する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-11-19 02:08:02 / Last modified on 2009-11-19 02:08:03 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について